俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

僕の”神アイドル”は・・・風見しんご

行列のできる法律相談所』(日本テレビ系列)にて、「昭和・平成・令和の神アイドルVS明石家さんまSP」と題し、ゲストにとっての”神アイドル”を紹介。

女優の黒木瞳さんの神アイドルは浅田美代子さん

明石家さんまさんの神アイドルは麻丘めぐみさん、小川順子さん、そして浅田美代子さんの3人

女優の新木優子さん、タレントの滝沢カレンさん、フワちゃんはみな”モーニング娘”だそうだ。

テレビ大好きおじさんはこんな時はもちろん「僕だったら…」なんてことを考えはじめる。

 

小学校時代は”わらべ”のかなえちゃん(倉沢淳美さん)、おニャン子クラブ高井麻巳子さん、中森明菜さんとかも好きだったけど、”神”という感じではなかったかな?

吉川晃司さんとチェッカーズも大好きだったけど、彼らは自ら「アイドル」のカテゴリーに入れられることを拒否していたし・・・

となるとやっぱり僕にとっての”神アイドル”といったら・・・彼かな。

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僕が小学校の頃、ゴールデンタイムには萩本欣一こと”欽ちゃん”の番組が毎日のように放送されていた。その中からイモ欽トリオや”わらべ”といったグループが人気者になり、歌手デビューを飾ったりした。

風見しんごさん(当時は風見慎吾さん)は『欽ちゃんの週刊金曜日』(TBS系)に出演していたのだが、当時小学校5年生だった僕から見て風見しんごさんは”共演者の大人達みんなから可愛がられる兄ちゃん”といった感じ(風見さんは当時20歳)。

だからデビュー曲『僕笑っちゃいます』では小西博之(コニたん)と清水善三さんが脇を固めて踊っていたし、セカンドシングル『泣いちっちマイ・ハート』では関根勤さんと小堺一機さんが両脇で踊ってくれた。

そんな風見しんごさんが『~週刊金曜日』以外の歌番組なんかに出たりすると嬉しかったな。知ってる近所の兄ちゃんがスターになっていくのを憧れの目線で見ている感じ。

三曲目の『そこの彼女』もそらで歌えるほど好きだったし、風見さんが少林寺拳法を習ってて”少林寺流”の腕立て伏せを披露したのが格好良くて真似したな。

 

そしてあの4曲目。風見しんごさんといったらコレ!と誰もが思い浮かべるであろう

『涙のTake a chance』と『Beat on Panick』!

生まれて初めてブレイクダンスなるものを見た時の衝撃といったらなかった。

か、かっこいい・・・

僕だけでなく、当時の少年たちは一発で胸を撃ち抜かれ、虜になった。

ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』でのパフォーマンスをVHSのテープに撮り、何度も何度も観返しては振付を覚えた。

風見しんごさんの振り付けも、バックダンサーのWAVE(ヨハネさんというおじいさんみたいな人がいたような?)の振り付けも覚えた。

学校帰りに近所の本屋で『ブレイクダンス入門』という本を立ち読みしては至る所でムーンウォークを練習した(風見しんごさんのムーンウォークを見てマイケル・ジャクソンを知った)。

小学校のつるつるした廊下が嬉しくて、”ニューヨークスタイル”と言われるブレイクダンスの回転技を休み時間のたびに練習したし、ブレイクダンサーみたいになりたくて上下ダボダボのトレーナーみたいな服を買ってもらったりした。

ブレイクダンス以外にも

・歌の最中に側転からのバック宙などアクション(その高さとフォームの美しさたるや!)

・ヌンチャクを振り回しながらのダンス!

・ダンスの激しさを物語る息遣い(しかも生歌!)

・一人称が「自分」 →のちに広島出身だということを知る

・『スターどっきり(秘)報告』で、ヤクザに拉致されるというどっきりでも決してひるまず、最後まで男気を見せた

・体育会系で礼儀正しく、チャラさは一切なし!

・なのに小柄で童顔

・大人から可愛がられまくる

・セルフプロデュース力と行動力(後で知ったことだがブレイクダンスも自分でアメリカまで習いに行き、あの大御所欽ちゃんの前で披露して楽曲に取り入れるよう説得)

とまあ、魅力満載!男の子が憧れるのは当然だった。

風見慎吾 涙のtake a chance - YouTube

僕がわざわざ取り上げなくてもEXILE岡村隆史、LL Brothersといったダンスで名を馳せた人たちも風見しんごさんに影響を受けたと述べているし、僕と同年代の男性の多くが「ああ、風見しんごブレイクダンスの!」と思ってくれただろう。彼が日本のブレイクダンス発展の先駆者だったことは間違いない。

 

願わくば今後も体に気をつけてご活躍をされること(あ~トニー平原さんも元気だろうか?)

D.LEAGUE(2021年から始まったダンスのプロリーグ)などで審査員を務めたりしてもう一度脚光を浴びること

そして僕らの世代のダンス指導者がちゃんと先駆者・風見しんごの偉業を若いダンサーに伝えること

かな。

 

ま、ご本人は今はダンスからは離れているようだが、今でも風見しんごさんを見ると「あ!僕の神アイドル!」とちょっと心が動いてしまう。そして”あの事故”の後の風見さんの姿を思い出して泣いてしまう。

・・・泣き虫チャチャと呼ばないで・・・