息子の担任の先生からついに「ご家庭でも息子さんの勉強をみてやってください」という電話が来てしまった。
僕も妻も「息子には好きなことを伸び伸びやってもらいたい」、「勉強しろとうるさくいう親にはなりたくない」という考えだったが、あまりの理解の遅さに先生や同級生にも迷惑をかけてしまっていたのかもしれない。
そこで息子が小学校から帰ってきたら、妻が息子の宿題とテストの間違い部分の訂正を、僕が帰宅後に30分勉強を見ることにした。そして息子に「時間と時刻」という単元を教えて3日目、僕は愕然とするのである。
父「一時間は何分?」
子「・・・60分」
父「一分は何秒?」
子「・・・60秒?」
よしよし、さすがにこれは覚えたようだ。
父「じゃ、今、何時?」
子「え?え~っと・・・6時ぃ、・・・」
父「短い針を見て。5時と6時の間。まだ6時になってない」
子「じゃあ、5時」
父「何分?」
子「え?え~っと・・・22分?」
父「違う。もう一度見て」
子「32分」
父「違う」
子「40分」
父「・・・。この小さい目盛り、上から1分、2分、3分、4分って数えるんだよ。でもそれだと時間がかかるから、この大きい数字で5分、10分、15分って数えてもいいって、昨日勉強したな?」
子「え?じゃあ、、、1分、2分、3分・・・」
父「・・・」
子「27分」
父「何時?」
子「え?え~っと・・・6時・・・」
父「(ムッ)・・・」
子「5時・・・27分」
父「そう。じゃあ、今、ウルトラマンが来たら、何時に帰ることになるの?」
子「知らん」
父「ウルトラマンは何分戦えるの?」
子「3分」
父「今から3分たったら、何時何分?」
子「え?え~っと・・・・・・・・・・・・・・・知らん」
父「今、5時27分だろ?あ、もう5時29分。ここから3分戦うんだよ」
子「3分ってどのくらい?」
父「3分って・・・3分だよ!あの、この小さい目盛り、これが1,2,3」
子「ああ」
父「このおもちゃの時計で5時29分、(あ、もう31分になってるけど・・・)5時29分作ってみな」
子「ん~・・・」
(2分ほど時計をくるくる回し・・・」
父「今、何してるの?」
子「わからん」
父「5時29分を作るんだよ」
子「・・・こう?」
父「う~ん、これ!これが5時29分。ここから3分。針を動かしてみな」
子「・・・」
(3時を作ろうとする息子)
父「3分ってわかる?」
子「う~ん、わからなくなってきた」
父「1分ってわかる?この小さい目盛り。これが1分」
(3時3分に時計を合わせる子。無言で時計を取り上げ、5時29分に設置し直す私)
父「今、5時29分です。ここから3分。小さい目盛りで1,2,3。数えながら針を動かしてみな」
子「い~ち、に~い、さ~ん」
(長針は5時36分まで進んでいた。無言で時計を取り上げ、また5時29分に戻す私)
父「今、5時29分です。ここから小さい目盛り3つ。これが3分。1つ動いたら1分、2つ動いたら2分」
子「うん」]
父「3つ動いたら?」
子「3分?」
父「そう!これ!何時?」
子「え?え~っと、5時・・・32分」
父「そう。だからウルトラマンは5時29分にきたら、5時32分には帰るんだよ。わかった?」
子「・・・なんとなく」
父「ちなみに3分って何秒?」
子「え?え~っと・・・60秒」
父「1分が60秒でしょう?3分は?1分が3つだから?60秒60秒60秒」
子「え~っと・・・180秒」
父「そう。はあ。今何時何分?」
子「え?え~っと・・・5時・・・40分くらい」
父「だから何分?」
子「よんじゅう~・・・にふん?」
父「ま、もう43分だけど。で、今日は何時まで勉強するの?」
子「え?知らん」
父「自分で決めていいよ」
子「え?・・・知らん」
父「自分で時計見て、何時まで勉強するか決めな?」
子「え?え~っと・・・30分?」
父「・・・何時まで勉強するの?」
子「え?30分?」
父「何時30分?それとも30分間勉強するの?」
子「・・・知らん」
父「・・・じゃ6時まで勉強しようか」
子「うん」
父「といっても・・・6時まであと何分?」
子「え?・・・知らん」
父「今、5時・・・47分だろ?この長い針が12のとこにきたら6時だろ?それまで何分?」
子「・・・わからん」
父「数えてみなよ!小さい目盛りを!」
子「・・・12」
父「なんでだよ!今、5時47分だろ?あ、もう48分か。で、次が49分。49分が1分、次が2分!そうやって数えるの!」
子「1,2,3,4・・・12!」
父「だから!・・・あ、そう、12・・・単位は?」
子「12時!」
父「・・・」
息子は来年、小学4年生になります。
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上の文章を書いて、僕が考えたタイトルは「ウルトラマンは何時に帰る?」だった。
でもせっかく「AIタイトルアシスト(β版)」に申し込んだのでそちらのタイトルを採用することにした。AIが考えたタイトルは
・教育の重要性と親の役割
・時間と時刻の理解の難しさ
・子供の成長と学習のサポート
だった。