なかなかおもしろかったので、無断引用満載でご紹介したい。
そもそもマンガの世界をとって、「これが理想だ」なんて語るのはナンセンスだ。
そういうふうに、難しく語られるのを一番嫌っていたのがあの人のはず。
しかし、それを差し引いても愛すべきパパ像、家族像を見せてくれるのがこの作品の魅力だ。
そして僕が一番感動したのが「ハジメちゃんの誕生」
そしてハジメちゃんの誕生。
バカボンは感極まって涙を流し、二人は赤ちゃんを「ぜったい、ぜったい、ぜったいにかわいがる」と誓う。
子供が生まれるということはこんなに嬉しいことなのか、と改めて感動してしまう。
この後も、ハジメちゃんがはじめてしゃべった、はじめて歩いたと言って、二人は狂喜乱舞。
祝福されながら生まれ、愛されながら育つことって、どんなに素晴らしいことなんだろう・・・
そしてパパの魅力
バカボンのパパには、父親の責任だとか、一家を支えなければならないというストレスはない。
バカボンとは友達のように、対等の関係で遊び、
ハジメちゃんに「ご本を読んで」と甘え、
おやつを我慢させるママに「やだい、やだい、やだい!」と駄々をこねる。
いいな~、こうして生きていけたら人生はどんなに楽だろう。
どんなに楽しいだろう・・・
そんなパパだから、家にいること、家族みんなといることに余計なストレスやプレッシャーを感じることがない。
ママに怒られて家を追い出されても、夜には「怒られてもやっぱりママのいる家がいい」と帰宅する。
そんなバカボンとパパを、ママは優しく受け入れ、
「疲れたでしょう。もう寝なさい」と諭す。
いいな~、理想だな~
家庭って・・・いつも帰りたくなる場所
なぜだか安心できる場所であってほしい
本来なら、ただ「居る」だけでいいのに
僕は今から「毎日家族と一緒にいたら何を話せばいいんだ?ネタがない!」なんていらぬ心配をしている。
無理に関わりをもたなくても、無理に話しかけなくても
ただ、同じ居間に居る
「これで、いいのだ!」