俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

モーニング娘。の可能性

日本テレビ『しゃべくり007 年末2時間半スペシャル』に新旧モーニング娘が登場

これが結構おもしろかった。

「モー娘はもう終わってる」と言われて久しいが、なかなかどうして。

まだまだしゃぶれるところがありそうだ。



しゃべくりメンバー(くりぃむしちゅーネプチューンチュートリアル)にとって、旧メンバー(中澤ゆうこ飯田香織保田圭、矢口真理、石川梨花吉澤ひとみ)は他の番組でも共演があるが、

新メンバーはほとんど全員知らないという。

そこでまずは現役メンバーによる自己紹介(ライブバージョン)

高橋「盛り上がってるか~。清く正しくをモットーにやってます。モーニング娘のリーダーをやらせてもらってます。高橋愛です。好きな芸人さんは明石家さんまさんです!」

新垣「ふぅ~~ほっ!(親指を腕につけるという地味なパフォーマンス)新垣理沙です。よろしくお願いしま~す!」

亀井「いつもはのろまって言われるんですけど、今日はスピード感と瞬発力を高めていっぱい話して行きたいと思います。亀井絵里です」

道重「さよみのかわいさで、みんなを”さゆみん術”にかけちゃうぞ!さゆみんこと、道重さゆみで~す!」

田中「お疲!れいな~!(ファンも”れいな~”コール)」

光井「メンバーの中で一番渋いって言われています。竹内力さんが大好きです。*○△?×です!(←早口で聞き取れず)よろしくお願いします!」

ジュンジュン「上田パパ、行くよ?ジュン、ジュワ~~!ジュンジュンです!」

リンリン「シャベクリガスキデ、ズットホンモノノ アリタヲミタカッタ!有田が超受けるんですよ!寝不足のパイナップルみたい!リンリンです!」


正直、現役メンバーの自己紹介は60点。

”自称世界で一番かわいい”道重と、外国人メンバーは合格点だが、他のメンバーの自己紹介はどうでしょう?

落ち目のモー娘を再興させるには、あまりにも工夫がない。

ルックス的にも個性がないように見えるのは、僕が見慣れていないからか。

黒髪の道重が少し目立つぐらいで、あとは清純派でもなく、ギャルでもなく、ターゲットが見えない。

そんなんじゃオタクも振り向かんよ・・・

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逆に旧メンバーは自己紹介からしてさすがである。

中澤「元気ですか~~!!盛り上がってますか~~!36歳になりました!中澤裕子で~す!」

声がちゃんと出ている。

飯田「歌うぞ~!(オー!)踊るぞ~!(オー!)盛り上がるぞ~!(オー!)ミセスの色気ムンムン!飯田香織です!」

コールが効いている。

保田「みなさん盛り上がってますか~」(反応なしなので後でやり直し)

矢口「セクシービ~~ム!セクシー隊長こと、矢口真理です!今ハマっているのは日本酒です!よろしくお願いしま~す!」

内容といい、ちょっとぶりっとしたアイドル口調といい、かわいいポーズといい、さすがである。

石川「(両手でマイクを持ち、右に)あなたの・・・(左に)あなたの・・・(左右に)あなたの、あなたの(正面に)あ、ごめんなさい。あなただけの、石川梨香です!」

いいな~~。いいネタ持ってるな~~。単なるブリッコを超えて、芸になってるもんな~~。

吉澤「盛り上がってっか~!(イエ~イ!)今日も暴れてくぜ!(イエ~イ!)よろしく!吉澤ひとみです!」

ちゃんと男前キャラができあがってる。先輩達すげぇ!

そしてやり直しの保田圭

保田「あなたの、あなたの、あなただけの保田圭です!」
原田「やめちまえ!」「こっちはドキドキしたんですよ!まさかパクってくるとは・・・」

ま、自己紹介はともかく、こうやって罵倒されうるのが、自他共に認める(?)モー娘一のブサイク保田の強みだ。

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そして次に始まったトーク「今だから話せる、モーニング娘。爆弾年表」は、ある意味、「しゃべくり007」史上、もっともきわどい発言が続いた。


Q1 ぶっちゃけ仲が悪かったメンバーはだれ?

中澤「別にだれも好きじゃなかった。もともとオリジナルメンバーはオーディションを戦ったライバルだったから。楽屋でもしゃべってない。」

矢口「辻ちゃん加護ちゃんの問題児2人組み。ミニモ二のメンバーをしてたとき、すごい嫌われてた。ある時、タクシーに3人で乗ったら右の辻ちゃんから”このチビうぜぇ”、左の加護ちゃんから”だよね”ってメールが届いた。」

「その場で号泣したら2人が”矢口さん、どうしたんですか?”って。いや、どうしたじゃねーし。それで楽屋で”お前、ちょっと座れ!これ、どういうことだ!”って怒ったら、”いやあの、これ、知り合いの小っちゃい子がいて”って(下手な言い訳された)。」

「いまだに私は辻ちゃんの泣き顔を見ると”嘘泣きだろ”って思う。昔はよく嘘泣きしてた」



いや~~すげぇ!矢口っちゃん、すげえ!

こんな暴露あり!?

辻ちゃんがテレビ出てたら真相を聞いてほしい!


さらに、センター争いで、センターのなっち以外、写真がボケていた話や

テレビ番組でなっちばかりに質問をされる話を披露。


矢口「基本、他のメンバーはひな壇芸人さんと同じ。どこでしゃべるかって命がけなんです。トーク番組に出たら一人一回、必ずしゃべってこいって言われて、しゃべれない子に対するダメ出しが半端じゃなかった・・・」


ちなみに、この話を後ろで聞いている現役メンバーはひな壇芸人の意気込みもなく、トークに全く入ろうとしてない。

矢口が芸能界に生き残り、現役メンバーがテレビに出られない理由の一端が見えた気がした。

しかたなく、司会の上田が「現役メンバーもセンター争いとかあるの?」と話を振ると、やっと少し話し始めるが、ここでも話せるのは道重とジュンジュン、リンリンの、遠慮と空気を忘れた3人のみ

道重「あたしはいつも叫び担当。あたしも歌割がほしい!(叫びもおいしいのでは?というれいなに対し)れいなはセンターだからわかってない!」

ジュン「私たち2人は一番ひどい!」

リン「叫びでもない。歌詞もない」

ジュン「2人はいつも、下手担当と上手担当です」

リン「一番両側」

有田「こういうの見たよ。ニュースで。中国人の人が”就職ないよ”って」


ちゃんとトークできるんだよね。この3人は。

むしろ3人がセンターを張ってしゃべるべきなのに。

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Q3 正直、やりたくなかった仕事は

矢口「ミニモニじゃんけんぴょんは歌いたくなかったです!」


だよね、だよね。

矢口っちゃんは背が低いだけで中身は大人だしね(むしろギャル寄りぐらいなもので)

今も無理やりブリッコな踊りをさせられてるけど、根はヤンキーっぽいもんな。


Q4 彼氏はいたの?

中澤「デビューしたときはいました」

吉澤「あたしはメンバーの中の男役。みんなが恋人みたいなもの」←この後、レズ疑惑に発展

矢口「(メンバーになってから出来た)別れたくなかったので芸能界辞めますって言った。メンバーには申し訳ないと思ったけど、ここは女子として突き通したかった。」

上田「現役メンバーはいないでしょう?」

道重「モーニング娘でいたいし、先輩達の悪い例もあったから・・・(矢口赤面)。私はモーニング娘が大好きだし、モーニング娘でいたいから、彼氏はいりません。」

しかし、この道重ってのは・・・・すごいな。

あとで怒られたりしないのかな?



そして最後は新旧メンバーによる「恋愛レボリューション21」と、

旧メンバー+しゃべくりメンバーによる「恋愛レボリューション21」を披露して終わった。



今回の放送で、改めて”モーニング娘”とは旧メンバーを指すのだと思った。

しゃべくりメンバーが新メンバーを知らないというのもあるが、

おそらくテレビのゲストで新メンバーと旧メンバーが出ていたら、質問は旧メンバーに集中するだろう。

現役メンバーは旧メンバーを前にして、ほとんど自分をアピールすることもできず、今のモーニング娘の勢いを象徴しているようだった。


また、旧メンバーの中でも、やはり矢口真理のトークが一際目立った。

矢口真理がテレビの露出が多いのは、やはり彼女にはタレントとしての才能があったということだろう。


一方で、現役メンバーでなんとかトークに混じれた道重さよみ

自分を「世界で一番カワイイ」と豪語する勘違いキャラ

先輩を「適度にかわいい」、新垣結衣長澤まさみさえも「自分よりは下」という攻撃的トークは敵も作りやすいだろうが、それでも芸能界で生き残り、日の目を見るには必要な個性だ。

道重は「モーニング娘でいたい」と言っていたが、むしろ彼女こそ一人でタレント業をしたほうがいい。

またはジュンジュン、リンリンとのトリオでやっていったほうがいい。

モーニング娘。で唯一テレビで使えそうなのが、彼女達ぐらいなのだから。

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