先日、日本テレビ系列『しゃべくり007』で韓国の女性アイドルグループBrown eyed girlsが出ていた。
彼女らが披露した通称「小生意気ダンス」は韓国で”ベストダンス”に選ばれ、あのキム・ヨナもエキシビジョンで取り入れたというほど彼女らは韓国では認知度が高いグループであるらしい。
番組でも披露したダンスは確かに「小生意気な!」と思わせ、非常に印象的だったが、『しゃべくり007』的にはそれほど盛り上がるトークはできなかった。
先に日本に上陸した二つの女性K-popグループに比べれば、Brown eyed girls(通称ブラブワ)はまだ認知度が低く、またそれほど若くもない上にルックスも並。
なんとかく「ありがたみ」が沸かなかったのか、しゃべくりメンバーも結構扱いが雑だった。
「俺たちのダンスのほうがもっと小生意気だ!(見てろ!)」というフリは、KARAの時にも使っていたし、意外に若くないと判断したからか、下ネタを言わせて喜ぶなど、扱いが深夜のお色気バラエティー的だった。
そういえば、以前、BOAという歌手がいた(今もいるのだろうが・・・)。
数年前、彼女の歌う「AMAZING KISS」の振り付けを見たとき、実に新鮮な驚きを覚えたものだ。
当時、ポップスの振り付けと言えば、男性ならジャニーズ系、女性なら沖縄アクターズスクール系のものがほとんだだった。
だからこそ、BOAの振り付けは新鮮だった。
その後もBOAには日本のスタイルに迎合しない、韓国スタイルのダンスを期待したのだが、滞日歴が長くなるにつれ、次第に歌もダンスもJ-POPと変わらなくなり、アメリカ進出とともに、いつのまにかいなくなった。
が、K-POP旋風の先駆けは間違いなくBOAだったと思う。
そして近年、再び訪れたK-POPブーム。
特にガールズグループの活躍は目覚ましい。
僕は以前はあまり興味はなかったのだが、さすがに韓国人と付き合うようになってからは、気になりだした。
で、先週末、YoutubeでKARAと少女時代のPVをたっぷりと視聴したのである。
そしてBOAの時と同じように唸ってしまったのである。
まずKARAの日本進出第一弾「ミスター」
あの”お尻ダンス”と呼ばれるセクシーなダンスで一躍注目を集めた曲である。
も~~~~抜群にいい!
まずあの衣装を考えた人がすばらしい
どこかで芸術賞を与えられるべきだ。
上半身はチビTのようなぴったりとしたシャツ
下半身は土方スタイルのようであり、プロレスラーっぽくもあり、なんともカッコいい。
そして肩にかけないサスペンダーと帽子(?)
それがお尻を振るとユラユラ揺れて、なんとも魅惑的。
あの振り付けもいいね!
なんで日本人はあの振り付けが思い浮かばなかったんだろう?
先入観で「女の子がお尻を振るなんて・・・」と思ったのかもしれないが、KARAは平均年齢が低いことと、パンツスタイルということもあって、意外にいやらしさがない。
強烈なインパクトだけが残る。
もし衣装がスカートであのダンスを踊っていたらまた卑猥さが出てしまっただろうし、ヒップダンスがなかったらSPEEDと違いが出ない。
今の日本であの衣装が似合って、あのダンスができるグループはいない。
だからこそ彼女らは価値がある。
ニッチ(隙間)産業とでも言おうか。
やはり初めて見た日本人は「新しい!」「面白い!」と思うのである。
そして少女時代である。
心ないネチズンは
が、改めて見ると、やっぱり日本デビュー曲「GEE」はすごいのである。
僕もまだメンバーの顔は区別が付かないのであるが、あれだけのスタイルの女性を、よくもあれだけ集められたものである。
そしてそのスーパーモデル級のメンバーが、揃いも揃ってちゃんと踊れているのである。
今年日本で売れに売れた某女性グループの中には、ダンスの下手なもの、体型をキープできない者、どうみても不細工な者もいるらしいが、
少女時代は本当にオール韓国選抜、という感じすらする。
で、「GEE」の振り付けがまたたまらない。
男心をくすぐるような女性の仕草や動きをふんだんに入れてくるのだ。
内股にして膝をかわいく曲げるしぐさ!
昔の”ぶりっ子”を思わせるポーズ!
男心のツボを捕らえた振り付けの完成度の高さったらないね!
この振り付けを考えた人は何かの賞で表彰されるべきである。
で、その”かわいらしい”ダンスを、スーパーモデル級の美女がショートパンツで長い御足を披露しながら踊るのだからたまらない。
無理だろうな。
バランスが悪すぎる。
少女時代は同じようなスタイルに似たような顔でダンスを合わせてくるから、できあがりのバランスが素晴らしいのである。
PVなんてほとんどが”引き”の映像。
顔のアップなど少しずつしかない。
それほど、グループとしてのまとまり、ダンス、スタイルに自信があるのかもしれない。
今後、同じクオリティで作品が作り続けられるのならば、ある程度活躍はできるだろう。
まあ、日本をステップにアジア、そして世界へと旅立つことを目指しているらしいので、日本で定着することはないだろうが。
両グループと比較されるのは、もちろんAKB48である。
もちろん、音楽のスタイルもファン層も違うので、優劣をつける必要はない。
AKBは見事にファン層の心理をとらえているし、今後もしばらくは安泰だろう。
が、僕が心配なのは他のガールズグループである。
同じようなスタイルなら二つはいらない。
違いが鮮明に出せないようなら時間と金の無駄だ。
女の子たちにとっては人生の時間の無駄だ。
KARAや少女時代を見習え。
KARAが日本語覚えてる間に、何か芸でも身につけろ!
が、3匹目のドジョウはいないのである。