今回の韓国観光で僕の心をくすぐったもの。
それは意外にも「ロッテ・デパート」だった。
そう、一応説明しておくと、チョコレートで有名なLOTTE(ロッテ)はもともと韓国企業。
そして地元韓国のロッテ・デパートは、日本で言うなら高島屋やそごうレベルのやや高めのデパートなのだ。
しかし日本でもデパートが苦手な僕はそのピカピカの店内や高級なたたずまいに圧倒されるばかり。
田舎もの丸だしで店内をキョロキョロしていた。
そもそもデパートは1階からして男性向きに作られていない。
だいたいデパートの1階は化粧品とか宝石とか売ってて、妙な高級感を漂わせていておっさんの僕には近寄りがたい。
エスカレーターが化粧品売場や宝石売場を通り抜けなければないようなデパートは回れ右して引き返してしまうこともある。
なんとかエスカレーターにたどり着いても、2階、3階、4階とずっと婦人用フロア。
男性用の背広、靴、時計などは婦人フロアと最上階近いアミューズメントフロア(レストラン・書店・おもちゃなど)の間に申し訳程度にあるくらいだ。
しかも妙におっさん臭い品ぞろえで値段も高い。
僕は高級デパートにいつもコンプレックスを持っていた。
そして「ばっきゃろー!おれはイトーヨーカドーとか忠実屋のほうが好きなんだよ!」と強がりを言いながら、5階100円のSHOPフロアを主戦場としていた。

ソウルのロッテ・デパートも、実に鼻につく高級感だった。
僕は即座に「くそ!うんこしてやる!」と思った。
なぜ僕がそんなことを考えたのか。
これはなんとも原始的で低俗な本能かもしれないが、僕は高級な場所でうんこをすると、なぜか征服感というか、安心感というか、「ちょっと上に立った」ような気がするのだ。
僕は今までこうして自分を振い立たせてきたのだ。
僕は訪韓3か目、一人でソウルをぶらぶらしながらたどり着いたロッテ・デパートで、溜まりに溜まった「うっ”糞”(ぷん)」をトイレに発射した。
「ねえ、あんたのブログ、なんでうんこの話が多いの?」
「日本人はね、そういう話が大好きなんだよ。」
ふふふ。
っざまぁみやがれ!
すっきりしたら急に気が大きくなった。
そこで僕は観光客丸だしで、デパートの写真を撮りまくった。
ロッテ・デパートはふつうに韓国人親子が買い物に来るところであり、観光客が写真を撮るようなところではない。
が、まずは僕はデパートの横の横断歩道で交通整理のオジさんを激写。

このおじさん、ロッテデパートが雇っているらしく、警察でもないのに横断歩道を渡る客の交通誘導をしている。
そしておじさんの「どうぞお渡りください!」「お車の方、少々お待ちください!」という声は、胸元のマイクを通し、デパートの壁につけられたスピーカーから響いているのだ。
このおじさんの指示に法的な効力はないので、車は無視してもいいのだが、おじさんがとても礼儀正しく礼をするので車はつい従ってしまうのである。

次に僕の心をくすぐったもの。
それはデパートなどの駐車場にいる、通称「駐車ガール」である。
実はこのことをジュンちゃんに話したところ「知らない」という。
しかし、僕はその存在を日本のテレビで知っていた。
デパートや、ショッピングモールの開店祝いやイベント会場など、車での来場が予想される時に呼ばれるコンパニオンで、単に車を誘導するだけではなく、女性らしさを強調した独特の手振りやアクションで男性ドライバーを喜ばせるのだ。
僕はLOTTEデパートの裏側に周り、駐車場を発見。そして柱の陰からついに駐車ガールを激写!
ほとんどストーカー!ほとんど変態!
僕が駐車ガールの写真を撮っている姿をいぶかしげに見つめる韓国人ドライバー。
いや~、いい記念になった・・・


デパートに戻り、エスカレーターへ。
そして僕もうまくタイミングを見計らってエスカレーターに乗り、後ろから激写!
ゲットだぜ!
さらに、エスカレーターを降り、地下の食料品売場へ。
ここでおもしろいものを発見。
地下へのエスカレーターを降りたところに、黒板消しクリーナーのような機械が置いてある。
「PUSH」と書かれたボタンを押してみると、なんと暖かいペーパーおしぼりが出てくるのだ!
これいいな!
ただでおしぼりがもらえるなんて、LOTTEデパートもやるじゃん!
うれしくなって、僕は3回も使ってしまった。
でも、このエスカレーターの手すりって、そんなに汚いのか?

最後に僕はいかにも韓国らしいお総菜を激写。
お総菜売場のおばちゃんは僕が近づくと日本語で営業を開始。
「キムチ安い!日本に送るもできる!匂いも出ない!」
しかし、僕がカメラを見せて「写真、OK?」と言うと苦笑をしながら
「100Wよ(笑)」と言って見逃してくれた。
ちょっとムカついた・・・。

