俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

フリーター、家を買う その1

まさか、僕にもこんな日が来るとは・・・・

そりゃ、確かに「庭付きの一戸建てに住むのが男の夢」という時代に生まれ、育ってきた。

親父は事実、庭付きの一戸建てを結婚前に立ててたというし、

僕の地元では「庭付き一戸建て」は夢というほど遠いものではなく、「男ならがんばって手に入れなきゃいけないこと」ぐらいの物だったように思う。


しかし、バブル崩壊があり、おまけに自分自身も正社員の経験もないまま30代半ばとなり

「俺の給料で家なんて買える訳ね~や」と思うようになっていた。

彼女イナイ歴を年齢とともに重ねていた当時の僕は

「どうせこのまま一人なんだろうし、一生この5万円のアパートでもいいやぁ」

なんて考えていた。

事実、築年数不明、壁板極薄のこのアパートには、いい歳をした独り身のおっさんが数名暮らしている。

「今はコンビニもある、スーパーもある、パソコンも携帯もあるし、アダルトビデオもある、これでなんとか死ぬまで生きていける」

などと思っていた。

現に、そうやって生きている人はたくさんいる。

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が、昨年のバレンタインデーに出来た彼女と年末にスピード結婚

今年4月から一緒に住み始めるということで、二人の新居探しというものをする必要性に迫られた。


もちろん、今の5万円のアパートでは壁が薄すぎて子作りもできない。

だから新しい住居を探さなければならない。

選択肢は

①アパート、マンションなどの賃貸物件を探す

②ローンでマンションを買う

③ローンで一戸建てを買う

④宝くじで一発当てるのを願う

などがある。


で、僕らが取った選択肢が、なんと「ローンで一戸建てを買う」というもの。

すごいね~、僕。

5万円のアパートに住んでいる、非正規雇用の男が”家を買う”だって。

我ながら笑ってしまう。


元々は8万円くらいの、今より少し広いアパートでも借りようと思っていたのであるが

「8万円払うつもりなら買ったほうがいい」

と親や親友に言われたのだ。


僕はまさか自分が住宅ローンを払えるとは思っていも見なかった。

住宅ローンって毎月10万とか20万とか返すものだと思っていた。

ちゃんと正社員として仕事をしているしっかりした人が払うものと思い込んでいたのだ。


が、僕の周りの友だちも毎月の返済額が8万程度と言う人が結構いて、それを聞いて僕も「へ~、それくらいなら僕でもできそう・・・」と思ったのだ。

おそらく、今後、銀行の審査で「お前にゃ貸せねー」と言われて傷つくこともあるだろう。

また、「ローン地獄」と言われる所以を、必ず思い知ることになるのだろう。


それでも確かに定年後、仕事ができなくなった時に家がないのはイタい・・・。

また、僕の奥さんの国、韓国では「結婚したら男が家を用意し、女が家財道具を用意するもの」みたいな考えが今も根強く残っているらしい。

「家が買えないから結婚できない男」「車や家電製品が変えないから結婚できず、ショックで自殺する女」みたいな人もいるとかいないとか。

ここはもう、お義母さんを安心させるためにも家を買ってやらなければ。



ちなみに彼女の希望は「従姉妹が住んでいる江戸川区」「水周り(キッチン、お風呂、トイレ)が新しいこと」

僕の希望は2LDK以上の広さがあること

二人の妥協点は「防音ができれば多少古くてもいい」「駅から遠くても我慢できる」


で、最初はマンションを探していたのだが、予算2000万円でネットで探してみると、なんと中古の一戸建てが買えることがわかった。

一戸建てなら共益費や修繕費用などを払わなくても済むし、何といっても「自分の城」感があってイイ!

江戸川区で2000万円で買えるマンションならどうせ中古だろうから、どうせなら一戸建て!


そこで僕らの「中古一戸建て」探しが始まったのである。

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お金があれば新築を立ててあげたいけどね・・・・

正規雇用で出世もなく、ボーナスもないからね・・・