百田尚樹原作の小説は2014年に読んでいた。
「絶対に泣ける!」と芸能人が散々褒めちぎっていたので、涙活中だった僕は普段読みもしない小説を頑張って読んでみたのだ。
まあ、泣くほどではなかったがそれなりに面白く、なんだかんだで一気に読み進めてしまった。
「絶対に泣ける!」と芸能人が散々褒めちぎっていたので、涙活中だった僕は普段読みもしない小説を頑張って読んでみたのだ。
まあ、泣くほどではなかったがそれなりに面白く、なんだかんだで一気に読み進めてしまった。
ただ”映画が原作を超えることはないだろう””しかもジャニーズ主演の映画だし”と偏見丸出しで思っていたので映画館へ足を運ぶことはなかった。
そして先月、仕事でたまたま飛行機の乗ることになって何気なく機内の映画を探していると、最初に興味を引いたのが『この世界の片隅で』。あの元・能年玲奈、現・のんが声優を務め第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベストワン、第71回毎日映画コンクール日本映画優秀賞・大藤信郎賞などを受賞した映画だ。
感想は別の機会に書くが、戦争映画だけにまあ・・・暗くて重かった。
戦争映画2連チャンは辛い。
にも関わらずなぜか画面にくぎ付け。
にも関わらずなぜか画面にくぎ付け。
しまいには映画を観てボロボロと涙を流し、隣に座っている客に気味悪がられ、ヘトヘトになりながら眠りについたのだった。
原作、もしくは映画をご覧になったことがあることがある方はその内容についてはよくご存知だと思う。
簡単に説明すると―――
司法浪人中の佐伯健太郎は祖母の四十九日の後、祖父が実の祖父ではないこと、自分たちの実の祖父が特攻で戦死したことを知る。
フリーライターである姉は祖父の経歴を調べることにし、その協力を健太郎に依頼する。
最初は嫌々手伝っていた健太郎であったが、祖父のことを知るうちに、次第にのめり込み、最後に信じれらない事実を知ることになるーーー
最初は嫌々手伝っていた健太郎であったが、祖父のことを知るうちに、次第にのめり込み、最後に信じれらない事実を知ることになるーーー
こんな感じだ。
家族を守るために特攻・・・
昔は何のイメージもつかなかったが、今や僕も一児の父
どうなんだろう・・・僕だったら家族を守るために自分の命を投げ出すなんてできるんだろうか・・・
そんな折、僕のフィリピン赴任が決まった。
フィリピンって・・・
行ったことないし、イメージもあんまり良くないよな。
僕が持ってるフィリピンのイメージって・・・
「ドゥテルテ大統領」「貧困・麻薬・銃」「売春」「パッキャオ」「ラブリ」・・・
ダレノガレ明美・・・はフィリピンじゃないか、ってくらい。
ネットで見ても、『地球の歩き方』を読んでも、「治安が悪いから気をつけなはれや!」という声がほとんど。
ああ、そんな国に妻子を連れて行くのか・・・
実家でフィリピンについていろいろ検索していると、年老いた両親が
母「セブって近いのかしらね」
父「一度行ってみないとね」
などと話している。
(いい歳をしてリゾートなんて行ってどうする?)と思っていると
母「お義父さんが亡くなったところ、セブ市なのよ」
父「せっかくフィリピンに行くんだったら、親父の亡くなったところも行ってみたいしね」
などと言ってくる。
父方の祖父が戦争で亡くなっているのは知ってるけど、フィリピンで亡くなったってのは初耳なんですけど・・・
僕「・・・セブ市のどこで亡くなったか、知ってるの?」
父「知らない」
僕「おじいちゃんの名前は?生年月日は?所属部隊は?」
父「名前は知ってるけど、あとは知らん」
僕「・・・」
何なの・・・この展開・・・