俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

山口香がいいんすわ

連日、テレビのオリンピック放送に釘付けになっている。

昨日は谷本歩美の内股にしびれ、何度も何度も飽きることなく色々な局で繰り返しあの映像を見てしまった。

もう仕事にならない。

でも

「一本とる柔道」


最高である。

これまでで最高につまらなくなったオリンピックのJUDOの中で

唯一すかっとさせてくれたと言っていい



さて、何度も柔道の映像を見るうちにもう一人、讃えなければならない人がいるような気がしてきた。


それは解説の山口香氏である。

私なんかおじさんであるから、山口香の全日本10連覇や、「女三四郎」という異名も知ってる。
漫画「YAWARA」のモデルであることも知ってるし、山口さんが教鞭をとっていた大学に通っていたものだから、キャンパスでちらっと見たこともある。

とにかく彼女の解説は秀逸なのである。



まず声がいい。

大学で(現在は大学院で)教鞭をとっている経験からか、張りがあって、非常に聞き取りやすい。

ボソボソ話す井上康生や、しゃくれている上に訛りのある篠原と比べると山口香の聞き取りやすさは際立っている。


そして解説は冷静かつ的確である。

もちろん日本選手側には立っているが、相手選手の長所もしっかりと褒め、日本選手の足りないところもしっかり指摘する。

興奮したアナウンサーの横で、見るべきところをしっかりと見ていて、わかりやすく解説するところはさすがである。

最近の柔道の審判は不可解なところが多いので、山口さんの解説がないともう、お手上げである。



そして解説が簡潔でテレビ向けである。

だらだらと話すのではなく、動いている時は短くスパッと解説。

「待て」がかかっているときは空白を作らないようにしっかりと解説。

まことにテレビ向けなのである。


さらに谷本が決勝で一本を決めたときには思わず声を荒げる人間味


最初からギャーギャー騒ぎ立てる解説も多い(松木安太郎古田敦也など)中、冷静なときは冷静に、喜ぶときは素直に喜ぶ。

まさに解説の鑑と言っていい。


そのあまりの完璧ぶりゆえに、テレビを見ている人は空気のような存在として自然に受け入れてしまい、評価することを忘れている。

「解説が下手(長嶋茂雄ガッツ石松)」、「解説がうるさい(松木安太郎)」「解説がまとはずれ(江川、張本)」という特徴があれば逆に目立って取り上げられるものの

山口かおりんの解説はその的確さゆえに「当たり前」と捉えられてしまう。


プロのアナウンサーじゃないんだよ?元スポーツ選手であれだけできるのはすごいんだよ?


もう少し山口香を讃えてもいいんじゃないか

全国の熟女ファンよ


そしてマラソン中継の時は

同じレベルの腕をもつ

増田明美を讃えよう!!