T「なあ、ユージ」
U「なんだい、タカ」
T「実はオレ、好きな人ができたんだ。」
U「へえ、それはおめでとう。それで?」
T「実はもうすぐ彼女の誕生日なんだけど、ちょっとサプライズでプレゼントかなにかを渡そうと思うんだ。」
U「なるほど。それで彼女のハートをキャッチ&リリース!ってわけか」
T「いや、リリースはしなくていい。キャッチだけな。」
U「それで、何をプレゼントするんだい?」
T「いや、それが迷っててさ。さりげなく『今、ほしいもんない?』と聞いたんだけど、『別に』とか言って教えてくれないんだ。」
U「ははん。彼女も自分の誕生日が近いのを知ってて、お前に気を遣ってんだな。」
T「そうかな?」
U「まあ、はっきり○○がほしい、なんて言えないもんさ」
T「そうだよな。それで俺なりにいくつか考えてみたんだけどさ」
U「おう、何よ」
T「まず、A:黒いパンツ、B:赤いパンツ、C:透け透けのパンツ」
U「ちょっと待て、ちょっと待て。パンツ限定か?」
T「いや、まだD、E、Fって、続くから」
U「あ、そう・・・」
T「D:ヌーブラ・ヤッホー、E:ガーター、F:神田うののストッキング」
U「待て待て待て待て!なんで下着ばっかりなんだよ」
T「いや、まだあるから最後まで聞いてくれよ」
U「わかったよ」
T「Gは、え~と、”裸でエプロン”」
U「待て~いぃ!!」
T「何だよ」
U「エプロンはわかるわい!なんで裸やねん!」
T「だって、オレ、金ないからさ。他のものはあげられないじゃん。だから裸の上に来てもらうしかないじゃん?」
U「服の上からエプロンつけろや!お前が惚れた女は裸族か!!」
T「裸族じゃねえよ。てめえ、オレの惚れた女をバカにする気か!」
U「お前だよ!バカにしてるのは!」
T「まあ、いいから聞けよ。あとは服をプレゼントするのはどうかなと思ってるんだ」
U「服ねえ。微妙だねえ。女性が男性が選んだ服を着るかねえ」
T「まずH:チャイナドレス、I:OL風の制服、J:フライトアテンダント風制服」
U「おいおいおいおい」
T「K:セーラー服、L:体操着、M:スクール水着」
U「待て待て待て待て」
T「O:白衣、P:園児服、Q・・・え~と、じゃ、何も着ない」
U「お前は彼女に好かれたいのか嫌われたいのかどっちや~!!!」
T「そりゃ、好かれたいに決まってるさ!」
U「完全にイメクラの衣装やんけ!しかも最後のはプレゼントでもねえよ!!」
T「だって、似合うと思うんだよな~。俺はな、自分の気持ちを正直にぶつけたいんだよ!」
U「性癖をストレートにぶつけてどうすんだ、ボケ!」
T「じゃあ、何が良いってんだよ」
U「あるだろ、ブランドのバッグとか、アクセサリーとか」
T「でも、まだ付き合ってもいない男からそんな高級なものもらったら女の人ひいちゃうぜ?」
U「お前のプレゼントのほうがドン引きなんだよ!!しかもなんでそこだけ冷静に判断できんだよ」
T「だって、インパクトのあるプレゼントの方が良くない?」
U「他にないのかよ・・・」
T「爆弾とか(笑)」
U「ホントの衝撃(インパクト)与えてどうすんだよ!!しかもなんで”(笑)”なんだよ。」
T「あ~おかし~。腹痛ぇ~」
U「なんか、お前恐くなってきた。それで一体、相手って誰なんだよ」
T「日テレのアナウンサーなんだけどさ~」
U「有名人かよ~。無理に決まってんだろ」
T「わかんないじゃん。」
U「日テレに爆弾贈るなよ・・・」
T「大丈夫だよ、心配するな」
U「心配だっつーの」
T「前に爆弾送ったときもバレなかったし」
U「貴様か!安達裕美と井田由美に爆弾送ったのは!!」
T「冗談、冗談(笑)」
U「だから”(笑)”は辞めろ。全然笑えないから。」
T「俺が好きなのは、お前だけだよ」
U「もう何言ってんの気持ち悪い!お願~い、ハトみたいに教室のガラスに突っ込んで~」
T「今夜、うち来る?」
U「うるせー!天罰下れ!このバカタレ!!」