俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ウルリン滞在記

なんの因果か、お勉強のため「孤独死」をテーマにした番組と記事を見なければならなくなった。
孤独死って、一人暮らしのじいさんに起こるものかと思いきや
最近では50代くらいから起こることも多いらしい。


特徴としては
一人暮らし、アパート暮らし、仕事なし、持病もちの男性が多いらしく
心臓発作など、急な発病でも誰も助けが呼べず
死後1週間から、ひどいときには半年ぐらいたって発見されることもあるらしい。

あ~、なるほど。
確実に俺の結末だな。
俺は一応、仕事はもってるけど
もし大きな病気にかかって仕事がでいなくなったら
確実に孤独死が待ってるな。

家族にさえ、半年に1回連絡するかどうかだし
アパートの隣の人とも面識ないし
俺が死んだらいつ、だれが発見してくれるんだろう?
大家か?それとも死臭をかぎつけた隣人か?

「怖い」
そう2日ほど思ったが、このままだとあまりに確実に起こることなので
なんかすんなり消化してしまった。
いかんいかん。
でも死体処理やら葬儀代、部屋の改装などで遺族に負担が残るので
せめてそれらの費用は銀行に残しておきたい。

若いうちは「一人」を好み、「孤独」に酔っていたりする。
ま、俺もまだそんな感じ。
自分の周りにバリアを作り、なるべく人との面倒な交際を絶って
気づけば孤立し、なんでも自分で解決してきたつけか、人に頼る術を忘れ
気づけば孤独死・・・か。

シャワーとか浴びてて急に心臓発作とか起きたら悲惨だろうな。
しばらく苦しむだろうな。
携帯電話まで遠いな。
素っ裸で死ぬのもなんだから、パンツぐらい履きたいな
できればエロ本も処理して死にたいけど
そんな余裕はないんだろうな。
それを思うと、自分の死期を悟って群れから離れる(と言われる)動物は偉いな
かっこいいな。

話はかわって、
今日、TBSテレビ「リンカーン」のワンコーナー、ウルリン滞在記で
フットボールアワーの後藤が猫耳ヲタクのグループに入って1週間過ごす、
という企画があった。

最初、後藤と同じように、俺もヲタク達を見て「気持ち悪っ!!」と思ったが
そこは学生時代にいじめられてきたおっさんたちが、やっと見つけた居場所で
いじめも差別もなく、特殊な趣味の素晴らしさを共有しあえる仲間たちと
遅れてきた青春を楽しむ場所だった

リンカーン」の企画なので、おふざけかと思ったら
意外に本家ばりの感動モノ
むしろ、ヲタクたちの本音が聞けた分、本家以上かもしれない
ヲタク踊りの大会に向けて、毎晩4時間の練習、合宿
合宿中、急にいなくなったマネージャーのおっさんが泣きながら性同一障害をカミングアウト
そして仲間をそれを受け入れ、さらに結束が固くなる
(ちょっとできすぎか?)
そして本番のステージは全力で踊りきり、予想外の優勝
別れのとき
後藤も演技でなく本気の涙(と信じたい)
リンカーンメンバーも意外に感動的なVTRに、ちょっとしんみりした様子だった

ん~いいな~
ヲタクでも仲間がいるんだよな。
それに比べて
俺って、どんだけ特殊なんだ・・・