俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

”安楽死”の可能性を!

アメリカ・イェール大学のアシスタント・プロフェッサーであり、経済学者の成田悠輔氏の発言が話題になっている。(政治・経済分野の)世代交代の必要性の話の際、「僕はもう唯一の解決策ははっきりしていると思っていて、結局高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものではないかと・・・」と発言したほか、「安楽死の解禁・強制」なども賛否両論上がるだろうが今後議論の的となるだろうとした。こうした発言を『ニューヨークタイムズ』や『デイリー・メール』『テレグラフ』(イギリス)、『シュピーゲル』(ドイツ)といったメディアが取り上げ、世界的な炎上状態となっているという。

で、僕も確認のためその映像を観てみた。集団自決・集団切腹うんぬんはヘラヘラしながら発言していたのでどこまで本気なのかはよくわからない。ただ言いたいことは「政治・経済の中心を老害が握っている現状は良くない。世代交代をすべきだ。無理にでも世代交代を進めるためには・・・」ということのようだ。

いろいろ考えさせられるな。マスコミが取り上げるにはとても刺激的で面白いし、ブログを書く人にとってもありがたいかな。

https://togetter.com/li/2077425

僕は今年50歳になるから「老害を叫ぶ若者グループ」にも「”氏ね”と言われる老害グループ」にも入らない中途半端な世代だ。だから成田氏の発言に目くじらを立てることはないのだが、実は14年前にこんなブログを書いていた。

漫才「自殺補助株式会社」 - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

つまり「安楽死の解禁」について当時30代半ばの僕は提言していたのだ。当時僕は年収が240万くらいで築年数もわからない6畳一間の壁極薄アパートに住んでいた。貯金もなければ財産もない。車も家もなければ社会的地位も将来性もなかった。そういえば友だちもいなかったし、もちろん彼女もいなかった。自分の将来に希望なんて全く見いだせなかったから、「どうせ老後は孤独死するんだろうな」「早く死にたいな。楽に罪悪感なく死ねる方法はないかな」なんて考えることがよくあり、結果「安楽死が合法ならいいのに」なんて結論にいたっていた。

マンガ社会学入門【1】いま、問われる「安楽死」――『ブラック・ジャック』で語られた「生と死」

今は結婚もして子供ももうけたが、仕事は派遣でギリギリ生計を立てている始末。派遣仕事ではローンも組めないので相変わらず賃貸の家に住み定年後もらえるものは国民年金のみ。老後は仕事があるのか、家賃が払えるのか、生活ができるのか、毎日不安におびえながら暮らしている。だから「安楽死」については利用するかどうかはともかく”そういう手段は残しておいてほしい”とは思っている。子供が大学へ進学するなら65歳くらいまでは働かなければならないが、それが終わって有り金がなくなったら・・・と思うことはある。

老後の心配がない人は「定年したら温泉旅行でも」とか「趣味のフランダンスを・・・」とか色々妄想できるんだろうけど、少なくとも現時点で僕は明るい老後が描けない。「どうしたら生活できるのか」「体が動かなくなったらどうするのか」「だれが世話をしてくれるのか」こんな心配ばかりしている。

令和になってもうすでに若い人の流行には全くついていけず、ICT能力も追いつけず、「昭和」や「アナログ」に回帰している状態なので、今後も社会からどんどん取り残されていくだろう。世の中で便利さも享受できず、老体に鞭打って損をしながら生きているのだろう。テレビのバラエティー番組なんかで「ケータイで写真撮れるの?」とか「銀行にお金下ろしに行くのよ。3時に閉まっちゃうでしょ」とか「この人だれ?ジャニーさんのとこの子?ゆうちゅうば?よくわからないわ。」なんて言っているシルバー世代を今はバカにしながら観ているが、10年もしたら僕も笑われる番になる。世間知らずのジジババ扱いされるようになる。

さらに面倒なのは、僕は人付き合いが苦手で現時点で友だちが少なく、兄弟とも疎遠なのだ。老後はさらに孤独な人生が待っているだろう。嫁が近所の友達や趣味の友達などとお茶をしている間、家でじっとしているか河原でぼーっとしながら”死”について考えたりするのだろう。嫁が死んだらあとは孤独死。希望も何もない。

老害の人』(内館 牧子)|講談社BOOK倶楽部

だからこそ「安楽死」の可能性は残しておいてもらいたい。なんかお金もなくて世話をしてくれる人もいない老人に限り、無料で処分してくれるような施設を作ってくれないかな?しかも楽にコロっといけるのがいいな。利用方法は

①ネットもしくは窓口で希望日と「最後の晩餐」(実費)を予約

②当日までに住んでいる家を解約し、必要書類および処分する遺品を持参して窓口に訪れる。

③必要書類は無家族・無親族証明書または親族の同意書、精神鑑定書および本人の同意書、埋葬方法希望調査書、死亡届代理人依頼書、遺品現物および処分方法についての指定書等、解剖用遺体の提供に関する同意書(任意)等

④「最後の晩餐」の間にてお食事

⑤名前が呼ばれるまで受付で待機

⑥執行室にてカプセル入室→およそ30分間の誘眠/麻酔ガスの後、執行

⑦遺体および遺品の処分

こんな感じだろうか?遺体は灰にして何かに利用してもらってもいいな。肥料とか、塗料とかコンクリート的な資材とか。もしくは海か土に還してもらうか。となると海と山が近いところに建てることになるな。きっと山の上から見下ろす景色はきれいだろうな・・・あれ、ちょっと明るい未来が・・・

第36話・第37話 | アニメ「ブラック・ジャック」 | 無料アニメ番組 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)