俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

人間関係リセット症候群

今年もあと10日。先日、真剣にM-1グランプリを見ていると嫁に「今年は年賀状、何枚いる?」と話しかけられた。「(せっかく集中してオズワルドのネタを見ているのに・・・)」と思いつつ数えたところ、今年は5枚程度で済みそうだった。

元々僕は人付き合いも悪く、知り合いも少ない方だったので、社会人になってからも年賀状をほとんど書いてこなかった。年明けに届いたものに返事を書くくらいで必要最小限に留める生活をずっとしていた。

しかし嫁は僕の実家や親せき、お世話になった人に律儀に年賀状を送るタイプの人だったので、僕も渋々年賀状を書くようになった。内心「面倒くせー」と思いつつも、一応社会人として、夫として、一家の主として、家族写真がプリントされた年賀状を送るようになっていた。

ただここ数年は「さすがにもらう方もストレスなんじゃないか?年賀状のやりとりをやめたがっているんじゃないか?」と思うようになり、徐々にメールにしたり、フェードアウトしたりして、年賀はがきは5枚で済ますまでになった。別に人間関係を断捨離したいわけではないが、「年賀はがきを送ることはもはや嫌がらせ」「もらう方もうんざりしてやめたがっている」「これも一種の”思いやり”」と自分に言い聞かせている。

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話は変わって、ここ最近『人間関係リセット症候群』なるものが話題になっており、今朝の『モーニングショー』(テレビ朝日系)でも取り上げられていたそうである。その名の通り、人間関係が急に嫌になってスマホから電話番号などの連絡先を消去したり、グループを退会、連絡先のブロック、自身のSNSのアカウントの消去などの行動を起こすらしい。

へ~、そうなんだ。若いっていいね。

元々友達の少ないおじさんはそう思う。だって「人間関係が面倒」とか「リセットしたい!」と思うのは、元々友達がたくさんいて、がっつり付き合いがあったということ。もしくはSNSでもたくさんのつながりがあったということ。

TikTokで一緒に踊ったり、一晩中ライブでつないで寝落ちしたり・・・一緒に勉強したり、飲み入ったり、カラオケ行ったり、旅行に行ったり、遊びに行ったりして盛り上がった仲間たちがいたってことだもんな。いいな、アオハルだな。

でもインスタ映えを追い求めるのも、お互いにフォローしてキラキラした生活を自慢し合うのも、とりあえずイイネを押すのも同じメンツで四六時中一緒にいるのも・・・疲れるんだろうな。

もしくはオンラインサロンでお互いに成功を目指して切磋琢磨し合ったり、バズりを狙って再生数や登録者数を競い合ったり、いろいろな人のSNSをフォローしまくって情報収集をしたりするのも最初は楽しくて仕方がなかったけど、次第に他の人と差をつけられて、それにしがみついていくことに疲れたのかもしれない。

もともと大親友というわけでもなかったり、SNSでフォローしたりコメントしたりするくらいの関係なら、切ることにそこまで躊躇しなくて済むのだろう。まるで断捨離をするが如く、卒業や就職・転職、年のはじめに増えすぎた人間関係を整理する若者が増えたのだそうだ。「いつか役に立つかも」と思ってフォローしてた人が「やっぱり要らなかった」「知らぬ間にストレスになっていた」「抜け出すタイミングを失っていた」。そこで思い切ってリセットして、またスタート。

ま、いいんじゃない?鬱や人間不信というわけでもなさそうだし、若い人ならまた新しい人間関係もできるし。

羽鳥慎一モーニングショー on Twitter: "一方で、リセットされた側の10代女性は、  「原因は分からないけど、連絡が来なくなることは結構ある。別にいいかなって感じで気にならない」といいます。  https://t.co/s1ySjKRWeb" / Twitter

 

おじさんにはそもそも整理する知り合いがいないもんな。女性なら近所の人、趣味のサークル仲間、昔からの友達、ママ友などなど話し相手がいっぱいいるけど、僕みたいなネクラなおっさんは本当に知り合いが少ない。

会社に行って、デスクで仕事して、一人でお弁当食べて、仕事して、時間が来たらまっすぐ家に帰る。週末も家族と買い物に行くか子供を遊びに連れて行くか。実の親とか兄弟とも疎遠だし、嫁と息子意外に話す相手がいない。結婚してなかったら普通に孤独死するタイプ。で、タチが悪いのは一人に慣れすぎちゃって、普通に一人でSNSを見ながら飯食ったり、缶コーヒーを飲みながら一人で散歩したりぼーっとしたりしてても全く苦ではない。逆に人間関係の悩みがなかったりするんだよな。

参った参った。

そういえば妻は先ほどから息子のちんちんが曲がっているが病院に連れて行った方がいいのかということを僕に話しかけている。いかんいかん、ボーっとして聞いていなかった。妻の話を聞かないのは命取り。この人に”リセット”されたら本当に孤独死だ。

「ああ、そ、そうだね。ま、まだ7歳だから・・・とりあえず様子見で・・・」

息子のおちんちんいじり」は性教育スタートの合図! | 子育て|VERY[ヴェリィ]公式サイト|光文社