俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

段ボールベッドで大はしゃぎ

東京オリンピックでちょっとだけ話題になっているのが選手村にある”段ボールベッド”

選手村に入った選手たちは競技そっちのけでこの珍しいベッドで遊んでいる。

そしてはしゃぎすぎて壊してしまったことでSNSで叩かれ謝罪をするなど、修学旅行生のような甘酸っぱい思い出を作っている。

実に微笑ましい。

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このベッドは寝具メーカーのエアウィーヴが提供したもので、一般的な木製やスチール製のベッドフレームより丈夫で、200㎏までは問題なく利用可能だとのこと。またフレームばかりが話題になっているが、3つに分かれたマットレスが表裏で反発力が違うので選手が自由にアレンジできるという優れもの。価格も19万円ほどする高級なものだそうだ。

今流行のSDGsにも則っているし、オリンピック終了後はリサイクル可能、感染対策の意味でも段ボール製というのは理想的であろう。

 

だが見た目の安っぽさと、オリンピックに来たという高揚感、SNSで発信したいという承認欲求が爆発したのであろう。段ボールベッドは選手たちの格好の餌食となってしまった。

アメリカの陸上競技選手、ポール・チェリモはツイッターに「段ボール製のベッドは選手同士が親密な関係になるのを避けるためである」「誰かが僕のベッドに放尿したら、段ボール箱が濡れてベッドから落ちるだろう」と投稿して茶化した(アメリカの報道機関もそれに悪乗りして「アンチ・セックスのためのベッドだ」と報道をした)。

ま、日本人の感覚からしたら、オリンピック選手がベッドを見てすぐ「セックスできねーじゃん」って思うのが考えられない。「お前、何しに来てんの?」という感じだ。また「誰かが僕のベッドに放尿したら」って、「誰だよ?!ベッドの心配よりそのイカれた奴の心配をしてやれよ!」と思うだろう。

ポール・チェリモ・・・僕はこいつの名前を忘れないし、なんとなく将来日本のバラエティ番組に呼ばれそうなお調子者だ・・・。

まあ、オリンピックでは大量のコンドームを配っているらしいし、外国人選手はオリンピック中だろうが選手村だろうが4人部屋だろうがセックスをするつもりなのかもしれないな。

 

さらにイスラエルの野球チームは「ベッドについての質問が多いから」とチームメイトと何人でジャンプしたらベッドがつぶれるかの実験をし、見事9人でベッドの破壊に成功。その様子をTikTokに投稿した。

他にもあきれるほど多くの選手がベッドの上で跳んだり跳ねたりヨガしたり友達と並んで座ったりして耐久性を検証し、SNSに投稿している。

みんな同じことするんだな。Bottle cap challengeとかIce buckets challengeと一緒。

いやむしろ「メントスコーラ」のノリと近いかな?

「オリンピック選手といっても結構バカなんだな」と思う一方で、「若いから仕方がないか」「SNSに面白いものを投稿してフォロワーを増やしたり、高評価をもらったりするのは今やメダルより大事かもしれないな。」とも思う。

日本人選手団は”品格”とか”日本代表の自覚”とかにうるさいのでそういうことはしないと思うが、修学旅行とか初めての海外旅行とかではしゃいじゃう気持ちはわかる。日本のYoutuberでも検証するやつとか出てきそうだしね。

しかし結局イスラエルの野球チームは悪ふざけでベッドを壊したことで謝罪に追い込まれた。SNSはバズったようだが後々に残る傷を背負ってしまった。いいんだか悪いんだか・・・。

きっと他にもはしゃぎすぎてベッドを壊してしまった選手はたくさんいる。選手の中には「ベッドがすぐ壊れてしまった」なんて投稿しているやつがいるが、おそらくごまかしだ。絶対にはしゃいでベッドの上で飛び跳ねている。

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*本文とは関係ありません

とにもかくにも、今回は日本が珍しいものを用意したもんだから選手がはしゃいでしまった。SNSに投稿するネタを提供してしまったのが失敗と言えば失敗。

でも話題になったという点では良かったのかも。もし普通のベッドだったら選手も検証なんてしないし、ベッドで飛び跳ねない。ポール・チェリモも「誰かが僕のベッドで小便をしたら」なんて心配しない。

エアウィーヴ社も選手が耐久性を検証してくれてSNSに投稿してくれるのでいい宣伝になっただろう。8人がジャンプしても大丈夫なのだから、500㎏~600㎏は耐えられるのかもしれない。最後は壊れてしまったがそこはご愛敬。オードリーの椅子破壊事件みたいなものだ。

【放送事故】でた!オードリー春日椅子破壊爆笑 - YouTube

 

心配なのはオリンピックのあとで絶対にAVメーカーがこのベッドで作品を撮るだろうということ。

「”あの”ベッドが壊れるまで~」みたいな企画ものが作られたら・・・借りてみようかな。