B’zといえば「ultra soul」
なんだとか。
2021年はultra soulが発売されて20年、Twetterでも「今年の新成人が生まれた年のヒット曲」として少し話題になっているのだとか。
B’z自身もこのultra soulが世界水泳のBGMとして長きにわたり使われたことで20年かけて”B’zといえばultra soul”と言ってもらえるようになったことは嬉しいと言っているそうな。
確かにB’zを紹介するVTRでは必ずと言っていいほどultra soulが使われるし、稲葉さんのモノマネをする人たちも使用する曲はほとんどがultra soul.
世間的には”B’zといえばultra soulで間違いないのかもしれない。
今年4回目の年男となった僕がはじめてB’zを聴いたのは19歳の時
大学を浪人していて、勉強に集中しなきゃいけないって時に、弟のラジカセから聞こえてきたのがB’zの『ZERO』だった。
最初は「うるせーな」という感じしかしなかった。
耳を突き刺すようなギターの音と、甲高いシャウト
中学時代はHOUND DOG、高校時代は布袋寅泰さんやCOMPLEXを聴いていたので、ロックはそれなりに聞いていた気でいたけど、B’zの曲はまた異質だった。
ところが気が付けば『ZERO』を口ずさんでいる自分がいた。
『ZERO』の歌詞は当時精神的にボロボロだった僕にビシビシ響いた。
彼女はおろか、友達も少なかった高校時代が終わり
自分が当時蔑んでいた浪人生生活
何がいけなかった?どこで歯車が狂った?
中学・高校と無欠席で、試験の成績も常に上位、品行方正、教師ウケもよく優等生で不安など全くない人生だったのに
俺が浪人生?
河合塾の教室で馬鹿笑いしているあのクズ連中と俺も同類なのか?
そういえば一度地元の図書館で中学時代の友達に会ったことがある。俺より下のランクの高校だったくせに、ギスギスしていた俺に「変わったな」なんて言ってきやがってイラっとしたことがある。「オメーに何がわかるんだよ!」
毎日毎日イライラして、悩み苦しみ、時折激しく落ち込みながら、暗い暗い浪人生活を送っていた当時のオイラ。
だからこそ『ZERO』の歌詞が響いた。
僕はもう今、家庭も築いたアラフィフのおっさんだ。昔ほどイライラすることはないし、人当たりもいい穏やかなおっさんと言われている。
それでもカーステレオの『Pleasure』&『Treasure』から流れてくる『ZERO』のあのイントロの鍵盤とそれに続くギターを聴くと、当時の甘酸っぱいもやもやした感情が蘇ってくるのである。
ああ、久しぶりにライブビデオ観たいな