俺よ、男前たれ

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川本真琴”過去の人扱い”に不快感

先日、Yahoo!ニュースを見ていたら懐かしい名前を見かけた。

シンガー・ソングライター川本真琴(47)が、一部から“過去の人”扱いされることへの不快感をあらわにした。

気持ちはわかりますけど、まあ、それはしょうがないんじゃないかな?

それよりも久しぶりに名前を聞けて嬉しいったらない!

思わずYoutubeで昔の映像を漁ってしまったほどである。

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それは僕が大学生の頃。

何気なく『Hey!Hey!Hey!Music Champ』(フジテレビ系列)を見ているとちょっと髪のはねた小柄な女性がギター片手に現れた。

それが川本真琴さんとの出会い。

その時のパフォーマンスに僕は釘付けになった。

岡村靖幸さん独特の世界観で描かれた恋愛模様(歌詞)を

ジャンジャカジャカジャカとアコースティックギターをかき鳴らしながらハスキーな声で歌い上げる姿がめちゃめちゃカッコよかった。

マイケルジャクソンばりの「アォ!」という奇声もインパクト抜群だったし、時々決めるカメラ目線もはまっていた。ゴールデンタイムの歌番組初登場にして堂々としたパフォーマンスは新しいスターの誕生を予感させた。

川本真琴 愛の才能 - YouTube

たまたまVHSのテープで録画していたそのシーンを何度も繰り返して観たし、2曲目「DNA」、3曲目「1/2」もめちゃめちゃクオリティが高く、ファーストアルバムも迷わず買った。

が、正直ファーストアルバム『川本真琴』は(シングル曲以外は)微妙だった。

その後、本人の意思とは別に会社にどんどん曲を書かされていることに悩んでいることを知った。

いつしか川本真琴さんはメジャー契約を打ち切られ、表舞台から徐々に姿を消していった。何年かに1回「今は別名義でバンド活動をしている」とか「狩野英孝加藤紗里と三角関係らしい」とか風の噂で名前を聴いていたが、今回、久しぶりに元気な姿を見せ、アーティストとしての意気込みを語ったのである。

おじさんは嬉しい!

YUIさんが出てきたときも、miwaさんが出てきたときも、大原櫻子さんが出てきたときも、おじさんは「ギターをかき鳴らして歌う女性シンガーなら川本真琴が元祖!今、何してるんだろうな・・・」と思っていた。(ま、加藤登紀子さんとかイルカさんもいたので元祖ではないのだろうが…)

 

正直、今の、そして今後の川本さんにあまり興味はないし、追っかけることもないだろう。でも、今も元気に音楽活動をしてくれていることは本当に嬉しい。

本人は「勝手に懐かしがるな!」と言っているが、僕はなんなら今の80年代ブームに乗っかって若い人にもう一度川本真琴をピックアップして聴いてもらいたいとも思っている。それぐらい「愛の才能」「DNA」「1/2」はオリジナリティと”クセ”があっておもしろい曲だから。

令和の流行についていけない昭和のおじさんは今ひたすらに”懐かしがる対象”を求めている。永井真理子さんも最近復活したらしいし、おじさんの老後は明るい。無理に令和を理解しようとしなくていい。令和と距離をとってもいい。

これからもがんばれ、川本真琴