『マツコの知らない世界』(TBS系)7月6日放送の内容は「ガールズバンドの世界」。
SHOW-YAの寺田恵子さん、NEMOPHILのSAKIさんをゲストに迎え、ガールズバンドの歴史や苦悩、そして新世代のガールズバンドを紹介した。
今回はあくまで女性メンバーのみのバンド紹介だったが、ガールズバンドと聞いて僕の頭には男性も含むある混成バンドの記憶が蘇った。
”GO!GO!7188”だ。
僕はSHOW-YAやPrincess Princessらはもちろん知っているのだが、ファンというほどではなかった。新世代のガールズバンドについては本当に何も知らない。
でも女性のロックボーカルは嫌いではなかった。
JUDY AND MARRYのYUKIさん
などなど。
で、”GO!GO!7188”なのだが、よくよく考えたら僕がハマったのはテレビで見たある1曲で、その時の演奏があまりに格好良くて痺れたのだった。
あれは確か20年前。
僕は当時海外にいて、日本のテレビはNHK総合しか見られなかった。
んで唯一見られた(日本の)歌番組が『POP JAM』でそれを毎週欠かさず見ていた。
その時見たのがGO!GO!7188の「君だけに愛を」の演奏だったのだが、これがまあすごかった。
曲自体は沢田研二さんがいた「ザ・タイガース」の曲でなんとなく聴いたことがあったのだが、その演奏の迫力にあっけにとられてしまった。
バンドって、あんなにかっこよかったのか!!
そう衝撃を受けた。
僕はそれまでロックバンドといってもはなんだかんだいってボーカルしか見ていなかった。後ろで演奏している人はバックダンサーとかバックバンドと変わらないと思っていた。
それがGO!GO!7188の「君だけに愛を」の演奏を見て価値観が180度ひっくり返った。
ギターのテクニックがかっこええ!
ベースってあんなに激しく弾くものだったのか!
ドラムの激しさといったら!すげぇ!すげぇ!
もう歌のパート以外の演奏で十分魅せられる。本人たちもそれがわかっているから間奏で自分たちのプレイをアピールしまくる。
もちろんボーカルも最高、曲は折り紙付き。
素人の僕が見てもそのすごさが伝わり、演奏の力で一瞬で魅了してしまったのだから本当にすごいんだと思う。
ただ「君だけに愛を」はシングル曲としては発売されなかった。
またGO!GO!7188の他の曲を聴いても、最初に見た「君だけに愛を」の衝撃が蘇らなかったので僕は特にファンになることもなく、バンド自体もそこまでメジャーにはならなかった。そして2012年に解散。最近はそれぞれが女優の”のん”さんに楽曲を提供したりしているそうである。
今回、Youtubeでその時の映像が見つかって久しぶりに観たのであるが、蘇ってきましたよ!あの日の衝撃が!やっぱりすごい!
ちなみに世界的に見ても(女性メンバーのみの)ガールズバンドは多くなく、世界的に有名な女性だけのバンドはまず浮かばない。Wikipediaで見ても他の国にも少しはガールズバンドがあるようだが、メジャーデビューしているガールズバンドの数は日本だけが突出しているようだ。
混成バンドとなるとその数は増えるのだろうが、プロの女性ギタリストやベーシスト、ドラマーはそれほど多くないと思われる。日本ってやっぱ特殊だな(笑)。
そんな中、一瞬とはいえ強烈な光を放ったGO!GO!7188。
その記憶を僕はここに記し、功績を称えたい。
ま、僕はインフルエンサーではないので何のお役にも立てないが・・・