俺よ、男前たれ

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スピッツはChillい

僕はYoutubeのリアクション動画が好きで、特に外国の人が日本の音楽やアニメのリアクションをする動画が好き。で、チャンネル登録をしている私のお気に入りの1つ「POLAROID P」にて、スピッツの『楓』という曲のリアクション動画が更新された。チャンネル主のDJモーディさんは「キリンジのバイブスだ!」「なんてチルな声なんだ」「プレイリストに追加決定だ!」と興奮気味にスピッツを称賛。

スピッツが“チル”と形容されたのは初めて聞くけど、そうか、確かに“チル”だ。よくわからないけど“チル”だ。スピッツはチルい・・・。

【海外の反応】Spitz - Kaede // 日本語字幕付き // LPP - YouTube

海外の反応】Spitz - Kaede // 日本語字幕付き // LPP - YouTube

僕は今年50になるおじさんなので“チル”と言われても最初はいまいちピンとこなかった。一応ネットで調べてみると、「のんびりする、まったりする、リラックスする」というような意味らしい。音楽的な“チル”は、激しいノリノリのアップテンポ曲とは対極にあるゆったりとクールダウンできる曲のことらしい。

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んでスピッツの曲なんだけど、僕は昔からスピッツをどう表現していいかわからず困っていたのである。スピッツの曲は好きだけど大ファンかというとそうでもない。カラオケで唄うわけではないけどカーステレオには数曲入っている。30年以上活躍しているバンドだからすごいんだろうけど「何がすごいか」と聞かれるとこれまた返答に困る。ボーカルの草野さんは“めちゃくちゃ歌がうまい!”とアピールしてもきっと初見では共感してもらえないだろうし、“歌詞がいい”といっても実は僕だってよくわからない歌詞も多い。スピッツの歌詞について色々な人が色々な解釈をしているけどどれもピンとこないし、感動する歌詞か、元気が出る歌詞かって言われたらそういうことでもないが、なぜか耳障りがいい。曲はバラードのようでフォークのようで、ロックのようでお経のようで・・・。スピッツの曲、いい曲がたくさんあって知らないうちにCMとかBGMで刷り込まれて記憶に残っているんだけど、なんか興味のない人に勧めてもわかってもらえない気がする。その良さがわかりにくい、説明しにくいバンドなのだ。

スピッツ作曲法 - YouTube

でも“スピッツはチルい”って、いいな。なんかそんな感じだ。“チルいバンド”ってなんとなくスピッツにピッタリな気がする。スピッツのコンサートに来るお客さんは歓声を上げるでもなく、拳を振り上げるでもなく、みな行儀よく、なんか気持ちよさそうに体を揺らしながらスピッツの演奏を聴いている。実に“チルい”。

僕は“楓‘とか”渚“とかが好きなんだけど、歌詞カードを見ながら真剣に聴くより、ハンモックとかロッキングチェアとかに揺られてボーっとしながら聴くスピッツがいい。夏に川で涼みながら聴くスピッツも、冬の寒い街中で「午後の紅茶」かなんかで手を温めながらイヤホンで聴くスピッツも”チルい“。ま、半分以上、上白石萌歌さんのCMの影響なんだけど。

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