俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

2023年の新成人

2023年1月23日放送の『月曜から夜更かし』(日本テレビ系列)にて、新成人に個人的なニュースがないかインタビューをしていた時のこと。

どこかで見覚えのある子だなと思って見ていたら、昔NHKBS1)で観た「奇跡のレッスン」という番組で長野オリンピックのスピードスケート金メダリスト清水宏保さんにスケートを教わっていた青森山田高校八戸西高校のスケート部の子だった。彼は今スピードスケートを辞め、親の仕送りでパチンコをしながら東京で大学生活を送っているという。

もし、コロナがなかったら彼の人生も変わっていたのだろうか。

後列左端(橋本芳彦君)

『月曜から夜更かし』で今年の新成人が口を揃えて話していたのが「学生時代にいい思い出がない」ということだった。ある女性は「小学校の修学旅行では日光東照宮の陽明門が工事中、中学の修学旅行は清水寺が補修中だった」と語り、別の女性は「高校時代はコロナで文化祭中止、体育祭中止、修学旅行は途中で帰ってきた」と話す。イベントがなさ過ぎて卒業アルバムも地味なんだそうだ。他にもコロナ禍でインターハイ中止、入学式・卒業式もオンライン、クラスメイトに会えないまま新学期開始、なんて子もいるだろうし、受験勉強も大変だったと思う。コロナ禍に学生生活を迎えたり終えたりしてしまった生徒さん、学生さんには同情してあまりある。

我が子もコロナ禍に小学校に入学したがランドセルも半年背負えず、友だちもできないままオンラインで授業開始、運動会も家のリビングで一人でビニール袋を蹴り上げる競技をしたりタブレットの前で踊ったりしている息子の姿をそばで見ながらちょっと泣きそうになったものだ。小学校1年生なのに・・・全然ピカピカしてない!

そして冒頭の青年・橋本君。『奇跡のレッスン』取材時(2020年か?)青森山田八戸西高校3年生。最初、基礎レッスンを重視する清水宏保さんの練習に対し「インターハイ前の大事な時期なのに・・・」「試合で成績を残せないと進学にも関わる。」「テレビの取材に協力している場合じゃない」とやや反抗的で、自身のフォームを矯正させられるのに対しても否定的だったが、渋々指導を受け入れるとタイムは縮まり、インターハイでも見事に優勝し、ジュニア強化選手にも選ばれた。僕は将来オリンピック中継で彼の名を聞く日が来るのを楽しみにしていた。

しかし2年ぶりに観た彼の姿は変わり果てていた。なんでも大学に入ってグレてしまい、親の金でパチンコをしているという。

ネットで検索して見ると、彼は高校卒業後・法政大学に進学、スケート部に入っていた(推薦入学か?)。そして2021年までは地元のメディアに取り上げられたり、遠征費をクラウドファンディングで募ったりして、スケートにまい進する様子が伺えた。

 

https://hachinohe.keizai.biz/mapnews/1644/

 

しかし2022年に何かがあったのだろう。

部活の仲間とうまく行かなかったのか、記録が思うように伸びなかったのか、東京で一人暮らしをしているうちに遊びにはまってしまったのか、理由はわからない。

コロナ禍の2021年の大学1年生の時は思うように練習ができなかったり、遠征費が集まらなかったり、大学生活がうまく行かなかったりしたのかもしれない。2022年の北京オリンピック(冬季)に出られなかったこと、高校生の時のように記録がぐんぐん伸びなくなってきていること、周りの過度の期待に対するストレス、太りやすい体質などもあったかもしれない。

とにかく彼はスケートを辞めてしまった。それについて彼を責めることはできない。僕も人の親なので、親御さんのことを思うとちょっと胸が苦しいし、昭和のおじさんとしては「もうちょっと頑張ってみれば・・・」なんて言いたい気持ちもあるが、彼はこれからまた新しい人生を歩んでいく。令和の若者にとってこの決断の早さが吉となることも多いのだろう。「新しい人に成る」と書いて”新成人”。がんばってほしい。

それにしても、なまじメディアに取り上げられた「天才少年」とか「夢を語る子供」なんかを観てしまうと感情移入しすぎてしまってよくないな。『サンドウィッチマン芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系列)なんかも毎週楽しみに観ているんだけど、数年後に「ああ、もう今はグレちゃって、興味ねっす」なんて言ってる姿を見たらショックだな・・・。しょうがないんだろうけど

『サンドイッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』に思う - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)