俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

「背の順の整列は差別」!?

世の中には色々なことを言い出す人がいるもので、先日ネットでこんな記事を目にした。

なぜこの苦しみに気づけないのか…「背の順の整列は差別」に猛反論する人が完全に見落としている事実(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

が、悲しいかな、ヤフコメには賛同の声よりも批判の声の方が圧倒的に多いようだ。

「背の順には合理的な理由がある」「それを言うなら五十音順も差別」「全ての人が納得できる公平な方法など世の中にないのでは?」

思うに、この記事を書いた小学校教諭は本当に真面目な熱血漢なんだと思う。「背の順整列で苦しんでいる子供がいるなら戦わねば!」と、炎上承知で声を上げたんだと思う。悪い人ではないんだと思うけどね・・・

背の順 - Twitter Search / Twitter

ちなみに僕は小学校6年生の時が身長163cmくらい。だから小学校の時は背の順で並ぶと大体一番後ろか後ろから2番目だった(ただ中学・高校6年間で5~6cmしか身長が伸びなかった。)。だから背が低い子の気持ちは正直分からないし、今振り返ると確かに僕は”上から目線”だったかもしれない。背が高いことへのコンプレックスは特になかった上に、やはり優越感というか余裕があったような気がする。朝礼とかで先生に「整列!」なんて言われると「やれやれ」といった感じでだらだら集団の後ろのほうへ歩き、「ああ、ここだ、ここだ。」みたいな感じで自分のクラスの最後尾にドッキング。確かに生意気だったな。

だたいつも嫌だったのは運動会のフォークダンスだった。僕が小学生の頃(’84、’85)は男女がそれぞれ背の順で並んでいてフォークダンスは隣に並んでいる女子と組むことになっていた。んで僕のクラスは男子が23人、女子が21人だったから当然男子が余る。当時最後尾にいた僕は担任の先生から「女子の列に並べ」と言われ、女形としてフォークダンスを踊ったのだ(しかも2年連続)。しかもフォークダンスはパートナーが次々変わっていくので、ひどいときは隣のクラスの一番背の低い男の子にリードされたりなんかしてなかなか気持ち悪い絵柄になっていた。そんな僕を教師たちはニヤニヤしながら、母親はケラケラ笑いながら観るのであった。

フォークダンスを踊る学生たちのイラスト – フリーイラスト素材集 KuKuKeKe

あと背が高いことのコンプレックスは毛が生えるのが早かったことか。

小学校の修学旅行の時にはすでにボーボーだったし、中学に入ってすぐ脇からも生えてきた。ありゃあ恥ずかしかったな。今思えばなんてことないんだけど、やはり思春期の男の子にとってはコンプレックスだった。たしか上下ともに1回は剃った気がする。成長が早いことも遅いこともコンプレックスだし、思春期なんて勉強ができないこともモテないことも友達が少ないことも家が貧しいことも全部コンプレックスになるだろう。もしかしたら部活でレギュラーになれなかったこと、弁当のおかずが少ないこと、優秀な兄弟姉妹がいること、家が農家なこと、父親が同じ学校の教員であること、転校生で一人だけ持ち物が違うことなんかがコンプレックスの子もいただろう。コンプレックスのない中学生なんて当時はいなかったように思う。

ちなみに我が息子も今のところ同級生と頭一つ抜き出るくらい背が高い。親としては少し誇らしいような気もするが、勉強もスポーツもてんでダメなのでこっちのほうで将来バカにされやしないか心配している。

息子が今ハマっているSEKAI NO OWARIの「Habit」でも「人はなぜか分類したがる習性がある」なんて歌っているが、序列をつけたりマウントを取ったりするのも”人の習性”なのかもな。

息子よ、一緒に壊していこうぜこのbad habit!

SEKAI NO OWARI「Habit」HIKAKIN ver. - YouTube

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