俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ソーリー!ミキティ

タレントの藤本美貴さんが自身のYoutubeチャンネル「ハロー!ミキティ」にてママ友づくりに悩む相談者にきっぱり回答し、話題になっているという。

面白いのはYoutubeのコメント欄には「このコーナー大好き!」「さすがミキティー!」「回答が素晴らしい!納得!」とファンらしき方々がミキティーを絶賛するコメントが並び、Yahoo!Japanニュースのコメント欄には「私もママ友いません」「社交性のある人には永遠に理解してもらえない」とやや否定的なコメントが多いことだ。

僕も含めこの世代のおじさんはネットを開くとYahoo!やMSNがトップで出てくる人が多く、ヤフコメ民も8割が男性で40代が多いという。まあネットにコメントを書き込むようなおじさんがママ友とミキティの話に口を挟むのもどうかと思うが、やはりヤフコメ民としては「友達ができない」と悩んでいる相談者に激しく共感し、「陽キャミキティにはわかるまい!」と言わずにはいられなかったのだろう。

https://www.youtube.com/@hello_mikitty

「ハロー!ミキティ」の人気コーナー“ミキティ人生相談”にある相談が寄せられた。その女性は人見知りでママ友を作るのに悩んでいるという。すでにママ友の輪が出来つつあり、その中に入れないのでいつも一人、だからお迎えが苦痛だという。

するとミキティは「なんでみんな話すことないの?話すことあるでしょう?」「天気から始まればいいのよ」「子ども挟んだら私永遠にしゃべれる」「質問してそれに答えてもらって・・・会話ですよね」「そんなに意味のある会話なんてないから。・・・重く考える必要ない。重い会話求められてないし」とスラスラと明快に回答。さすがミキティ

【ミキティ人生相談】子育て編!!子供が習い事を嫌がったらどうする…? - YouTube

(↑ 8分40秒くらいから該当の質問)

が、どちらかというとヤフコメ民側の僕、人見知りで友だちがほとんどいない僕は「それができれば苦労しないんだよねぇ」と思ってしまう。コミュニケーションが苦手な人は会話のきっかけを見つけることも、何気ない話を振ることも、リアクションをすることも質問にうまく答えることも苦手で、結果おしゃべりは盛り上がらず、長続きしない。だからやっぱり友だちの輪に入れない。というか友だちや知り合いがいっぱいいることに憧れはするんだけど、でも毎日お茶をしながらおしゃべりしたりLINEで何度もやりとりしたりというのはやりたくない。これが陰キャの厄介なところなのだ。

立食パーティー - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

コミュニケーションが苦手な人のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

ミキティに相談した女性はもしかしたらミキティに“答え”を求めていたのではなくて、“共感”を求めていたのかもしれないな。大ファンのミキティから「ママ友グループに入るって大変だよね」「大丈夫、無理に友だちを作ろうとしなくても、あなたと同じような人がきっといて、自然に友だちになれるよ」みたいなことを言ってもらいたかったのかもしれない。仮にもしそうだとしたら、男前ミキティに「簡単だよ!何でもいいから話しかけてみなよ!」と言われるのはツラいだろうな。でも僕も彼女のYoutubeチャンネルで初めて知ったのだが、藤本美貴さんって気持ちがいいくらいサバサバ・はっきりきっぱり物事を言い切る、頼りになるアニキ。そんな彼女のファンならばやはりお尻を叩いてほしかったのかも・・・。

ちなみに僕は無理に友だちになろう、仲良くなろうとはしないけど、挨拶だけはきっちりする派。挨拶だけきっちりしておけばとりあえず敵対することはないし、ワンチャン「あの人、悪い人じゃなさそうだから声かけてみようか」と思って向こうから話しかけてくれるかもしれない、なんてことを考えている。

妻は僕よりずっと社交的だが、妻曰く「ママ友はほとんどが“よっ友”」らしい。つまり、お迎えで子供を待っている間、「よっ!」と挨拶したり立ち話したりはするけど名前は知らない、遊ぶこともない友だち(顔見知り?)ばかりだとか。

なかなか人付き合いというのは難しい。

そういえば夏目漱石は『草枕』の冒頭でこんなことを言っている。

智に働けば角が立つ 

情に掉(さお)させば流される 

意地を通せば窮屈だ 

とかく人の世は住みにくい

 

言い得て妙だ。

歴史に名高い作家 日本の文豪「夏目漱石」の人生