サラリーマンの平均年収が430万円程と言われている中、Youtuberのはじめしゃちょー(28)は3億円の自宅を購入し、モデルの藤田ニコルさん(23)は700万円のベンツ(予算は2000万)を購入。
今年48歳の僕は心穏やかではない。孔子は論語の中で「40にして惑わず」と言っていたが、僕は金持ちの20代インフルエンサーに惑いっぱなし。
『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)にて所ジョージさんは「人生の楽しみ方」として「失敗を乗り越え、楽しむこと」「つまらないと思うことをやってみる(と面白いことの入り口が見つかる)」「自分を大したものだと思わないこと」を挙げていた。
今年48歳の僕はいつも失敗を悔やみ、くじけ、失敗しないようにつまらない人生を送り、それでも「俺はいつかは大成する漢」と信じてきた。が実際は死ぬほど努力している20代の成功者を僻み、妬み、落ち込む毎日だ。
僕は大学を卒業してフリーターになったので、藤田ニコルさんと同じ歳の時にはギリギリの生活だった。
その後見つけた仕事を2年でやめたので、はじめしゃちょーと同じ歳の時には9か月ほどニートをしていた。
藤田ニコルさんはそれこそ中学生くらいの時から他のモデルと差別化を図るために悩み、工夫をして人気モデルとなり、その後もネットで中傷を受けながらも芸能界でちゃんと評価をされ、今の成功を手に入れた。そして今も努力を続けている。
はじめしゃちょーも早くからYoutubeの世界に身を投じ、自らひねり出したアイディアを毎日毎日形にしてきた。そしてこれまた何度もネットで中傷を浴びたりストーカーのような人たちから逃れながら動画のアップを続けて登録者数、動画再生数を増やしてきた。
彼らが身を削るような思いで働いた結果富を築き、そのお金で高価なものを買ったところで批判される正当な理由など全くないし、SNSの中傷コメントに怒りを覚えるのもしごくもっともだ。
ただ世の中、成功した人を素直に称えられる人ばかりではない。
僕が「家買いました!」「車買いました!」という若い成功者に「イラっ」とするのは完全な嫉妬。理不尽なジェラシー。そしてネットに悪口を書き込む人もきっとそう。
もちろん自分が下衆なことは百も承知だが、他人の成功が悔しくていてもたってもいられなくなるのは人の性。成功者を恨み、神を恨み、親を恨み、自分の不運と才能の無さを恨み、自分の努力不足には目をつぶるのは成功しなかった多くの人の自然な反応なのだ。(だからといって中傷コメントを書き込む正当性にはならないけれど。)
ただ20代、30代ならともなく、僕はもうすぐ50になろうとしているのだ。中傷コメントは書き込んだことはないけれど、成功した若い人に嫉妬するのはさすがに情けないと自分でも思う。大人の余裕で受け流すとか、「若いのに大したもんだ」と認めてあげるとか、「俺は家族と過ごす些細な幸せがあれば十分だ」と気にも留めないとか、そういうふうになっていないといけない。
だから所ジョージんさんの「人生の楽しみ方」を身に付けなければならない。
「俺はこういうことができると思った時点でそれが悩みになる」
「(俺は)できない、でスタートすればいい」「どうせうまくいかない、でいい」
「自分の思うように色々なことが動くのが幸せだと思ってしまうが、みんなが楽しいのが一番幸せ(と考えよ)」
そうだな。僕のブログもいつかバズるんじゃと思った時点で苦しくなる。その日は来ない、でも自分が楽しいから続ける、でいい。
”自分はできない”でスタートして、”やっぱりできない”と思いながら走り続け、”ほらね、やっぱりできなかった”と死んでいこう。
って、できるかぁ~!!
あんたできる人で成功者だろぉがぁ!