俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

素人が選ぶMr.Children最強ベスト5

ちょっと前に『関ジャム完全燃焼』(テレビ朝日系列)で、「プロが選ぶ豪華アーティストの最強ベスト10」という企画があった。番組推薦の音楽のプロ56人が、あいみょん、嵐、宇多田ヒカルスピッツ星野源、B'z、DREAMS COME TRUEMr.ChildrenOfficial髭男dismの楽曲の中から5曲を選び、独自にTOP10をランキングする企画だ。

実際のランキングはびっくりするぐらい妥当というか、面白みがないものばかりだったが、ミスチルのランキングだけは個人的には納得がいかず一言書かずにはいられなかったので今日はそれを書きたい。

関ジャムゴールデンスペシャル!よかったよ~! | マシヌンゴ モッコシップンデ(*^з^*) おいしいもん食べたいねんけど(*^з^*)

1位Tomorrow never knows、2位innocent worldくらいは「まあ、そうだろうな」という感じ。でもいくら音楽のプロ目線とはいえ、ダブルミリオンセラーの「名もなき詩」をTop10にも入れないって・・・ちょっと考えられない。

 

僕は今回の企画、ものすごく楽しみにしていたのである。実はこの放送の前のレギュラー放送に「SP直前企画」と題し、小出裕介さん、ピエール中野さん、丸谷マナブさんが自身のミスチルTOP5を発表していたのである。その時は「ロードムービー」「君が好き」「Youthful days」「Any」「あんまり覚えてないや」などが入っていて「うぉ~興奮してきた。こりゃ黙って見てられねぇぞ!」と熱くなったのだった。「ロードムービー」!あの曲を選んでくれる人がいるとは!僕も大好きな曲で、昔、夜中に原付に乗ってエロビデオを返しに行くときに鼻歌で歌ってたなぁ。「汗ばむ季節 君が見せてくれた情熱!」「ファミレスの裏の野良犬が見てたKISS!」「街灯が2メートル先の未来を照らし、オートバイが走る・・・」「等間隔で置かれた闇を超える快楽に もう少しスピードを上げて もう一つ次の未来へ」。本当に桜井さんのワードセンスは抜群!

ロードムービー / Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001 - YouTube

プロならでは目線でこういうマニアックな曲を選んでくれるなら相当面白いランキングになるはずだと期待していたのに・・・・実際はめちゃくちゃベタだったのである。その後の放送で「実は音楽家の〇〇氏はこんな曲を選んでいた!」みたいなオムニバス的な企画があるかと思ったらそれもなかった。なんとも肩透かしだったのだ。

 

しかし仕方がないといえば仕方がない。350以上あるミスチルの楽曲の中で一人5曲ずつしか選べないのである。当然ミスチルの定番・大ヒット曲をしぼってしぼって3曲くらい、個人的に好きなものやアルバム曲を2曲くらい選ぶしかない。

で、自分でも5曲選んでみたのだが、これがまあ大変。ただでさえ多いヒット曲から5つ選ぶだけでも大変なのに、個人的に好きなアルバム曲もたくさんある。いやはや、これは今回の企画に協力した音楽のプロの方たちに謝らねば(実際プロのアーティストは9組のアーティストそれぞれのTOP5を選んでいるので相当大変だったと思う)。

 

以下、私のベスト5

 

5位 【es】~theme of es~

 

4位 横断歩道を渡る人たち

 

3位 雨のち晴れ

 

2位 名もなき詩

 

1位 友とコーヒーと嘘と胃袋

 

これを選んでみて、思ったこと。

それは20代、30代の時、あまり人生が上手くいってなくて、一人で悶々としていて、金も定職もなく、友だちも彼女もない、明るい未来も見えず、ただその日一日を何とかしのいで生きていたあの頃の記憶。だからといって自暴自棄にもなれず、楽観もできず、なんとかしなきゃと思いながら何をしていいかわからず、とりあえずオナニーだけは欠かさずしていたあの頃、僕はミスチルを聴いていた。そして桜井さんの作る歌になんとか励まされ、命を紡いできた。

僕が選んだ曲はまさにその当時聴いていた曲で、男の葛藤が実に巧みに表現されている。「HERO」とか「Sigh」とか「HANABI」を選べないあたりに僕の若かりし頃の苦労が伺える。

 

いきものがかりの水野氏の言葉

30代、40代の男性はミスチルの前で冷静になれない”

とはまさに至言。

よし、もう少し書いてみよう。