俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

Youthful days

昨日、僕なりに選んだミスチルの最強ナンバーTOP5。

それは僕が25~35歳くらいの頃、金も仕事も地位も名誉も彼女も友達も夢も希望もなかった僕を励まし、慰めてくれた名曲だった。ミスチルの曲の中にも特に童貞感・孤独感の強い曲のように思う。

5位 【es】~theme of es~

4位 横断歩道を渡る人たち

3位 雨のち晴れ

2位 名もなき詩

1位 友とコーヒーと嘘と胃袋

友とコーヒーと嘘と胃袋 - song by Mr.Children | Spotify

僕はアラフィフで、大学に入って初めてミスチルを知った。当時はまだ若かったので「シーソーゲーム」や「everybody goes」なんかを笑って聴けていたし、カラオケで「innocent world」なんかをみんなでさわやかに歌っていたように思う。

しかし大学を卒業後、フリーターになったあたりから人生に暗雲が立ち込めてきた。同級生がみな正社員として汗を流す中、僕は一人警備員や牛丼屋で小銭を稼いでいた。別に役者を目指しているとか声優になりたいとか夢があるわけじゃない。なのにフリーターになった。

「俺、大学まで行ってなんでフリーターやってんだろう?俺の人生、どうなるんだ?このまま落ちぶれちゃうのか?まじで?かつて神童だったこの俺が?」なんて将来への漠然とした不安を抱えながら炎天下に誘導灯を振っていた。

「え?俺、このまま一生フリーターなの?ずっとこの生活が続くの?そんなら終わりにしちゃったほうがよくない?」なんてことを考えながら、牛丼屋の厨房の床をブラシでこすっていた。

 

5位【es】~Theme of es~

「あ~あ、長いレールの上を歩む旅路だ」

おもしろくもないアルバイトに毎日毎日向かい、ため息をつきながら歌ってたな。

風に吹かれれば倒れそうな心のバランスを取りながら・・・

「あ~あ、答えなんてどこにも見つからないけど、それでいいさ。流れるまま進もう」

「何が起きても変じゃない そんな時代さ 覚悟はできてる」

いやいや、このままフリーターなんて最悪だ。覚悟なんて全然できてないし!

でもどうすればこの地獄から抜け出せるかわからんし!なんで俺だけ?!幸せな奴みんな死ね!俺を残してみんな死ね!(そう20代の頃は思ってた。病んでたな・・・)。

「甘えや嫉妬やずるさを 抱えながら誰もが生きてる」

「それでも人が好きだよ そして あなたを愛している」

当時の僕には”あなた”に該当する人はいなかったけどね。いたとしてもフリーターの身でそのセリフは言えなかったろうな・・・・

 

4位「横断歩道を渡る人たち」

横断歩道を渡る人たち - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

 

3位「雨のち晴れ」

「単調な生活を繰り返すだけ そんな毎日もいいさ 親友との約束もキャンセルして 部屋でナイターを見よう」

30代になっても僕はフリーターだった。「単調な生活を繰り返すだけ」そんな毎日に慣れすぎてもう考えるのが面倒になっていた。

「最近じゃグラマーな娘に滅法弱い 男ってこんなもんさ 新人のマリちゃんに言い寄ってもまるで手ごたえがない」

あの頃、もてなかったな。好きな人に告白する勇気も、気に入った女性を口説く度胸もなかった僕は毎日自慰ばかりしていたな。

「”お前って暗い奴” そう言われてる。幼少の頃からさ 1DK狛江のアパートには2羽のインコを飼う」
 
はあ桜井さん、あんた俺の生活をのぞき見してたのか?なぜこうもリアルに俺を描く?頼むからモデル料を振り込んでくれ。
 
「もういいや、もういいや、疲れ果てちまった。そう言って、そう言ってここまで来たじゃないか。」
「イメージはいつでも 雨のち晴れ いつの日には 虹を渡ろう!」
 
本当にきついフリーター時代を乗り切れたのは桜井さんのおかげ。
やまない雨はない。イメージはいつでも”雨のち晴れ”!
 
2位「名もなき詩
もちろんメロディも素晴らしいし、和久井映見さん主演の月9ドラマ『ピュア』の主題歌として大ヒットした。さらに大サビ前の早口パート(「成り行き任せの恋に落ち時には誰かを傷つけたとしてもそのたび心痛めるよな時代じゃねぇ」)をカラオケで歌いまくった人も多いはず。
僕はやはり随所随所に出てくる桜井さんのワードセンス!これがもうたまらない。
 
「知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいてるなら 僕だってそうなんだ」
”自分らしさの檻”!いや~~~~もがいてた!桜井さんもかい?奇遇ですねぇ~僕もです!
 
「君のしぐさが滑稽なほど 優しい気持ちになれるんだよ Oh Darling 夢物語り あ会うたび聞かせてくれ」
いや~、男って同じだよね。特にモテない男ほど天然ちゃんに弱い。ドジな、かわいい、すきの多い女の子を助けたくなる。当時の僕がまさにそうだったな・・・。青いお猿さんだった・・・
 
「だれか思いやりゃあだになり、自分の胸に突き刺さる」
はぁぁぁぁ・・・痛い・・・。
モテない意気地なし君はえてしていい人を演じる癖がある。下心を押し殺して女の子の愚痴とか悩みなんかを親身になって聞いてあげたあげく「聞いてくれてありがとう!私、彼氏と仲直りする!」なんて急に言い出して、「彼氏いたんかい!やり直すんかい!」と思いながらも「がんばれ」なんてカッコつけて言って夜に一人枕を濡らす、なんてことがよくある。
桜井さん、あんたえぐりすぎだよ!でもまぎれもなき名曲

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