元モーニング娘で、人気タレントの辻希美さんが2022年2月22日に公開した動画にて、子供たちから「コロッケじゃご飯食べられない。」と言われ、辻さん本人も「コロッケはおかずにならない。いや、ならないなって思ってたんよ」と言いながら料理を作り直していたことから、ネット上で「コロッケはおかずか」論争が起こっているという。
世界には戦争が始まっている国があるというのに、日本は今日も平和だ。
そういえば僕は40歳を超えたあたりから、昔ほど白飯が喉を通らなくなったことを感じている。おっさんになるというのはこういうことかと嘆きつつ、嫁に「白飯が進むおかず」を要求するようになった。
おかずの中には、白飯がどんどん進むものとそれほど進まないものがある。以前は全く感じなかったが、アラフィフになるとそれまで美味しく食べていたおかずが実は白飯をそれほど促進させないことに気づく。
例えばおかずいっぱいで偉そうにしている幕の内弁当だが、卵焼き・かまぼこ・天ぷら・ポテサラなどは白飯を勧める力が弱い。だから幕の内弁当のクリーンナップは鮭・煮物・漬物だったりする。
そして意外なことにトンカツ・唐揚げ・コロッケなど肉系の揚げ物も白飯が進まない。とんかつはソースをたっぷりかけるか、肉汁が残っている熱々のうちに食べれば問題ないが、冷めたトンカツ弁当は本当に飯が進まない。唐揚げも最近はビールのほうが合うし、コロッケは・・・元々イモが水分を吸い取ってしまうのでむしろ白飯を妨げる。しかし僕が子供の頃は普通に夕食のおかずとして出されていたし、若い頃はトンカツ弁当、から揚げ弁当は常に”正義”だった。
でもアラフィフとなった今は違う。枯れてきているからだろうか唾液もそんなに出ないのでウェットなおかずを求めるようになった。
弁当なら生姜焼き、ハンバーグなど、タレやソースがかかっているものがいい。定食なら煮つけ、カレー、丼物など、ご飯が濡れるものがいい。
最近は空前の唐揚げブームとも言われているが、売る方も薄々「唐揚げだけじゃ白飯進まないよな」と気づいているようである。白飯の方に梅干し・ゴマ・明太子・昆布などを載せてごまかすか、から揚げのほうにソース、マヨ・タルタルをつけるようにしている。（もしくは濃い目の衣をまとわせるか）
ま、別に僕は揚げ物に恨みがあるわけではない。元々コロッケもトンカツも唐揚げも大好きだったのだ。だけど年を取ってたくさんは食べられなくなったので、少しだけ悔しかったのかもしれない。嫁が弁当にコロッケと卵焼きを入れてきても、僕は黙ってお茶でご飯を流し込むだけだ。
ちなみに我が息子はチーズ愛が強く、スライスチーズやらピザ用のチーズやらを何にでもかけてしまう。もちろんコロッケにも、から揚げにも、ハンバーグにも白飯にも。でも溶けたチーズを見ると、意外に白飯が進むような気がした48の春であった。
