俺よ、男前たれ

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実写版ボルテスV

フィリピンで「超電磁マシーン ボルテスV」の実写版リメイク作品『VOLTES V LEGACY』が製作され、地上波で上映されるという。懐かしいなぁ!ボルテスV(ファイブ)!あの歌がいいんだよな。スケールが大きくて、ちょっと哀愁があって・・・。で、実際に『VOLTES V LEGACY』のオープニング映像を観てシビレてしまった。カッコイイ・・・。

5分30秒のメガ・トレーラーも公開

【#ボルテスV】実写版ボルテスVでOP再現【#ボルテスvレガシー】 - YouTube

 

僕は以前、仕事でフィリピンにいたことがある。当時のフィリピンでは悲しいかな日本文化よりK-POPや韓国ドラマ、韓国コスメ、韓国ファッションのほうが若い人には受け入れられていたように思う。ドラえもんやピカチューなんかのキャラクターはもちろん知られていたが、最近の日本のアニメや映画はよっぽどのマニア・日本好きでないと知られていないようだった。

が、不思議なことにボルテスVだけは別だった。これだけはみんな知っていた。僕が「日本のアニメとか知らない?」と訊くとみな口を揃えて「ボルテスVは観てたよ」なんて答えが返ってきてた。ボルテスVはフィリピンでもちょっと特別な作品だったようだ。

フィリピン ボルテスV騒動!【ゆっくり解説】 - YouTube

で、『VOLTES V LEGACY』のOP。改めて観ると実に良い。まずボルテスVの造形がカッコイイ。昭和のロボットのシンプルさも残しつつ、今風でもある。やっぱりロボットはこうでなきゃ。今年『トランスフォーマー』も公開されるが僕は最初の作品からあれが苦手だった。とにかく見た目がごちゃごちゃしてて、そのゴチャゴチャした見た目のロボットがゴチャゴチャしたロボットと戦ったり、ドタバタを演じたりしていて、観ていて目も疲れるし頭も痛くなるので最初の作品以降観ていない。

映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』特報 - YouTube

おじさんには『VOLTES V LEGACY』くらいがちょうどいい。そして出演している俳優さんたちのちょっとダサい感じもいい。ロボットのカッコよさが引き立つ。

そして堀江美都子さんの歌声がいいんだよね。当時のロボットアニメのOPというと水木一郎さんとか子門真人さんとか男性歌手が歌うケースが多かったように思うが、堀江美都子さんの歌はまた一味違っていい。勇ましさもありつつ、慈愛もある。そしてサビの「ボール―テースーファイブに~、すべてをかけ~て~」のところのスケール感、ちょっと感じる悲壮感や哀愁。当時の僕はストーリーに組み込まれた「差別との闘い」「親子の別れ」みたいなものは全く理解できなかったが、今思えばそういう重い裏のテーマにぴったりのオープニング曲だな。歌詞の最後にある「地球の夜明けはもう近い」というところにフィリピンの人たちも勇気づけられたのかもしれない。

視聴した世代が革命した」フィリピンでボルテスVが伝説級の人気→フィリピンの方が訂正もしてくれたりで集合知案件 - Togetter

日本以外の国で、こうして日本の作品を愛してくれて実写版まで作ってくれるなんて嬉しいな。世界中でこういう流れにならんかな。

ちなみにマンガ・アニメが実写版の映画一覧というのがWikipediaにあったのだが、結構エロいもの(成人作品)は実写になりやすいようだ。さすが日本・・・。

アニメ・漫画の実写映画化作品一覧 - Wikipedia