俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ドラマを観る人

人生でこんなにドラマを観た月はないかもしれない。

もともとドラマや映画、小説などフィクションをほとんど観ない僕が、今月は毎日のようにドラマを観てしまった。しかも母と二人で。

日本映画を見た気になる - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

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僕は今年5月、海外赴任を終えて実家に帰ってきていた。高齢の両親との同居は生活のペースを合わせるのに少し苦労するが、居候なのでこちらが合わせるようにしている。で、面白いのは夜の過ごし方で、妻と息子は翌日の学校に備え21時前には就寝、父も体調が良くないので夕食を取ると早々に寝室に入ってしまう。で、結局僕と母が居間に残されることになる。

僕は居間のテーブルで中国語の勉強をしたり、ノートパソコンをいじったりしながら深夜0時くらいまで過ごす。母もなんとなくドラマを観たりスマホをいじったりしながら過ごすのだが、驚くのは今年78歳の母がかなり若い子向けのドラマも観ているということである。で、僕も横目でチラチラ観たりしていると、最近のドラマに対して色々思うところがあるのである。2023年4月期に母が観ていたドラマは以下の通り。

 

『らんまん』(NHK

『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS)

『日曜の夜ぐらいは~』(テレビ朝日

『風間公親-教場0-』(フジテレビ)

『育休刑事』(NHK

わたしのお嫁くん』(フジテレビ)

あなたがしてくれなくても』(フジテレビ)

 

『らんまん』以外は夜21時台、22時台のドラマなのだが、やはりこの時間帯のドラマは女性のためにあるんだなぁということを感じる。男性が観て「かっこいい!」「興奮する!」「感動だ!」と思えるドラマは少なく、やはり女性がきゅんとするようなもの、女性の自立を描くもの、女性のリアルを描くもの、男女のドロドロを描いたもの、イケメンがたくさん出るもの・・・そんなものが多い。ま、おじさんは『月曜から夜更かし』とか『水曜日のダウンタウン』とか下品なバラエティを観てしまうからなんだろうけど。

にしても僕ら世代では20年前「抱かれたい男」1位2位を争っていた木村拓哉福山雅治が令和になってもがんばっているのは嬉しくもあり、悲しくもある。木村拓哉は年相応の貫禄や威厳、迫力や凄みを備えたものの、ちょっと大物になりすぎた感もある。昔は”型破りな理容師”・”型破りな検事”・”型破りなピアニスト”・”型破りなパイロット”なんかを演じて周りの常識的な大人・上司を翻弄していたのに、もはや今の木村拓哉にはうるさい上司もライバルも恋愛相手もおらず、木村の圧力にビビる後輩しかいない。ドラマの設定だけでなく、もう芸能界でもそんな感じに見える。

福山雅治さんはドラマの間、ずっと福山雅治さんのモノマネをしている。不自然なほど低く抑揚をつけた話し方はもはやギャグだ。”全盲”の設定・役作りも「なんだかなあ~」という感じだし、珍しくシリアスな役をこなす大泉洋の横でずっとヘラヘラしながら”何でもお見通しだぜぇ”感がえぐい。口では大泉洋のことを「バディだ!」と言いつつ、彼の推理・感情・行動を全否定し、大事なことは話さずにずっと翻弄し続けるちょっと嫌な感じの人に見えたのは俺だけか?

ま、こんなことを考えるくらいだから僕もドラマにハマっていたのかもしれない。母は「別に楽しみにしているわけではない。なんとなくつけているだけ」と言いつつ、同じドラマにチャンネルを合わせるのだから、それなりにハマっていたのだろう。ウトウトしたり、今年4月にガラケーから替えたスマホをいじりながらドラマを観ている。『あなたがしてくれなくても』は78歳の母と50歳の息子が観るにはちょっと気まずく、『わたしのお嫁くん』は作成者が想定する視聴者ターゲットから我々があまりにも外れすぎていて、びた一文共感できない。

それでも母にとってドラマはなくてはならないものだ。昼も韓国ドラマやおじさんおばさん刑事のドラマを毎日2本くらいは観ているから、1日平均4本、1週間で30本近くドラマを観ていることになる。

僕は8月には実家を出るので母に付き添ってドラマを観ることはなくなるだろうが、2023年7月期のドラマは目に入るかもしれない。はあ、下品なバラエティ番組が観たい・・・。

https://www.tbs.co.jp/suiyobinodowntown/