子供の頃にテレビで観たあの映像。80年代だったか？天安門広場の前を人民服をまとったたくさんの中国人が自転車に乗って通り過ぎていく光景。
2023年、まさか実際に僕が北京で自転車をこいで出社することになるなんて・・・。人生とはいとをかし。
ただ僕の通勤をもっと”をかし”くするためには、音楽が必要だ。朝の自転車通勤のための音楽が。
北京は地下鉄もリーズナブル。僕の家から会社までは片道3元（60円）ほどだ。だから地下鉄での通勤でも全然問題ないんだけど、自転車もまたいい。
時間は電車より5分ちょっと時間がかかるくらいだし、いい運動になるし、外の景色を見ながら走るのは気分がいい（ちょっと空気は悪いが）。シェアバイクは有料だが「1か月15元（300円）で1日1時間無料キャンペーン！」みたいなのをやっているので電車よりさらにお得だ。9月に入り、少し暑さも和らいできたので僕は高校卒業以来32年ぶりくらいに自転車で通勤（当時は”通学”）することにしたのだ。
北京の道路は自転車走行レーンが広くとってあって快適。時々バスが幅寄せしてくるのと、逆走してくるバカに注意さえすれば危険は少ない。自転車はサドルの高さは変えられるが大きさ自体は同じなのでちょっと小さめ。その自転車をガニ股でのんびり漕いでいくと中国人にどんどん抜かされる。「中国人は自転車を漕ぐのが速い！」さすがだ。
僕はもうちょっとのんびり走りたい。風情を味わいながら走りたい。ちょっと鼻歌なんか歌いながら、ちょっと音楽なんか聴きながら通勤を楽しみたい。
中国人の自転車を漕ぐペースはQueenの”Bicycle Race”、もしくはゆずの”夏色”。僕にはちょっと速すぎる。
Queen - Bicycle Race (Official Video) - YouTube
で、曲名に”自転車”が入っている曲や、歌詞に”自転車”が入っている曲を探してみたのだが、なかなか僕のイメージに合わない。僕は朝の都会の通勤のイメージで探していたんだけど、自転車にまつわる曲はどうも「夕方」のロマンチックな景色とか「海沿い」のさわやかなイメージが多く、「君を後ろに乗せて～」とか「君のうちへ走り出す～」みたいな曲が多い（しかも”坂道”を下りたがる）。だから帰り道にはいいんだけど、行きの「一日がはじまるなぁ～」って感じの曲が少ない。また、僕はのんびり自転車を漕ぎたいのだが、どうしても自転車は”疾走感”を帯びてしまうので、自転車にまつわる曲はテンポが速くなりがち。（メジャーどころだと『ロビンソン』（スピッツ）、『真っ赤な自転車』（おニャン子クラブ）、『恋愛レボリューション21』（モーニング娘）、『自転車』（Judy And Mary）なんかがあった）。
次に「通勤」をテーマに曲を探してみると、こちらのほうが僕のイメージに近いようだが、やはり”テンションが上がる曲！”を求める人が多いようだ。みんな若いな、すごいな、元気だな。
[邦楽編]通勤中に聴きたい曲おすすめ86選 | BOOKCASE (my-bookcase.net)
通勤時間が楽しくなる曲 | TOWER RECORDS MUSIC（音楽サブスクサービス） - 3701
正直僕は、そこまでテンションを上げたいわけではない。そんなアゲアゲ↑の曲を聴かなくても毎日それなりにやる気はあるし、元気だしね。ちょっとだけ楽しい気持ちになれればいいんだけどなぁ～。
ということで、今のところ僕の自転車通勤リストは今のところ以下の通り。
『パパの歌』忌野清志郎
『beautifulさ』BiSH
『明け方の君』チャゲ＆飛鳥
『散歩道』『ドキドキ』JUDY AND MARY
『パプリカ』米津玄師
『オーレ！チャンプ』（ポンキッキーズ）
ミディアムテンポで明るい曲調で脱力系の曲が僕には合ってるみたい。
明日はスイちゃんの『ドンじゅらりん』でも歌ってみっかな？僕50歳のおじさんだけど。
