前回、僕は『これが定番!世代別ベストソング ミュージックジェネレーション』(フジテレビ系列)を見てこんな記事を書いた。
令和に小沢健二は・・・ - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)
でも本当に書きたかったのはその番組でも特集された(僕なりの)”旅に出たくなる曲”で、どうもその番組でランキングされたものとはだいぶ異なる選曲だったのだ。ちなみに僕は今年50歳なので完全に”昭和世代”なのだが、どうも以下のランキングのような曲を聴いても”旅に出たい”という気持ちにはならなかった。
僕のイメージで”旅”というのは”旅行”と違って「あてもなく」「いつ帰るかもわからず」「それまでの日常を捨てて」行く感覚。つまり僕のとって旅とはそれこそ松尾芭蕉の「奥の細道」的な、もしくは昭和の若者がやっていた「会社をやめてバックパックを背負って」行くようなイメージ。
ま、実際の僕はそんな旅はしたことはないんだけど、憧れだけはずいぶんあった。インドのガンジス川で沐浴して人生観変わっちゃったり、タイのカオサンで沈没してタイ人女性のヒモになったり、猿岩石のようにヒッチハイクでユーラシア大陸横断しちゃったり・・・
実際はそんな勇気もなく、椎名誠氏の『あやしい探検隊』シリーズなんかを読みながら「いいなぁ」なんて溜息ついたり、下川裕治氏の本を読んで「いい年してビンボー旅行自慢してんじゃねーよ!」なんてケチをつけたりするのが精一杯だった。
で閑話休題。僕が子供の時から憧れてたのはやはりエキゾチックというかオリエンタルというか、強烈に”外国”を感じさせる曲だった。例えばこんな感じ
GODIEGO / ガンダーラ // ゴダイゴ / Gandhara - YouTube
飛べ!孫悟空 挿入歌 「ゴー・ウエスト」 ザ・ドリフターズ - YouTube
いずれも子供の頃観た『西遊記』のテーマ曲。懐かしいなぁ。
『ガンダーラ』の異国感はすごかったな。曲調はちょっと寂しい感じで、子供心に「旅って辛そうだな。ずっと歩くんだもんな。カッパ役の岸部シローなんていつも死んだ魚みたいな目してるもんな」なんて思ったものだ。子供の頃は英語の部分の歌詞の意味がわからないまま聴いていたけど、今ならよくわかる。子供の時よりもっと響く
ゴダイゴ ガンダーラ 歌詞 - 歌ネット (uta-net.com)
一方『ゴー・ウエスト』は楽しい旅のイメージ。遠足の時にも「にんにきにきにき、にんにきにきにき・・・」なんて歌いながら歩いたもんな。
③『コンドルは飛んでいく』
Leo Rojas - El Condor Pasa (Videoclip) - YouTube
コンドルは飛んで行く/サイモンとガーファンクル El Condor Pasa/Simon & Garfunkel - YouTube
これ、僕の父親が大好きな曲。子供の時、テレビで南米特集なんかを親父が見ていてよく聴いてたな。僕も親父もサイモン&ガーファンクルの歌詞があるものより、こっちのほうが好きだったな。珍しい楽器で演奏されてて、異国情緒たっぷりでさ、「かっけーな。行ってみてーな」と思ったもんだよ。
④『異邦人』久保田早紀
子ども心に「スケールでかいなぁ」「かっこいいなぁ」と思ったよ。よくわからなかったけど”シルクロード”って言葉は当時の子どもにとってはものすごく魅力的だったな。砂漠でラクダに乗ってるイメージ。だから子供の頃の僕のイメージではうしろにピラミッドとかスフィンクスとかもあったな。完全に地理を間違えてた(笑)。
⑤『I'm here say nothing』
矢井田瞳 「I'm here saying nothing」 - YouTube
発売は2001年1月だから、当時僕は28歳。青年海外協力隊から帰ってきて、日本社会に馴染めなくて、これからどうしよっかなぁなんて考えていた時期だ。MVを見てぶったまげたね。仮面をかぶった少女が当時の自分と重なったのと、こんなエキゾチックな曲をデビュー3作目で書いた矢井田瞳さんの才能に!これを後にどこか海外の空港の乗り継ぎ待ちでi-Podで聞いたんだけど、泣いたね。すごすぎるよヤイコさん!
ちなみに僕は現在仕事で中国在任中。あの曲でも聴いてまた旅心をくすぐってみようかな。
みんなで歌おう!「東方的威風」プロジェクトA 主題歌【正歌詞Ver.】 - YouTube