僕は今、中国の北京で約10年ぶりに”冬”を迎えようとしている。仕事の関係でこの10年南国を転々としていた。日本に帰省するのは春か夏だけだったのでこの10年、冬を全く経験しないで済んだ。が、ここ北京で僕は10年ぶりの冬を迎えようとしている。
北京の冬は乾燥していて気温は5℃~-8℃くらいになるらしい。
参ったな。僕は関東出身で寒いのが大の苦手。だから南国に住んでいたのだ。当然風邪はひくだろうけど、とにかく防寒対策をしなければ。
10年前に購入した冬服は実家の押し入れの奥でカビだらけになっていたので今年の夏に処分してしまった。だから新たに購入しなければならないのだが「外套(オーバー)」「手袋・靴下・マフラー・帽子」「ヒートテックのタイツ・シャツ」「セーター・フリース・カーディガン」と揃えるとなるとかなりの出費。しかも気温がマイナスになるなら、僕もついに”アレ”を買わなければならないんだろうな。
ダウンジャケットを笑う - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)
↑の記事は12年前に書いたんだけど、今もさほどダウンジャケットに対する僕の評価は変わっていない。やっぱりダウンジャケットはカッコ悪い。なのにYoutubeなんかでためしに「インナージャケット」で検索するとまあ、世の中にこんなにいるのか!というくらいたくさんのスタイリストさんやブランドの社長さんらが比較動画をアップしている。ユニクロ、無印、ワークマンといった安めのものから、「モンベル」「モンクレーール」「カナダグース」とかなんとか聞いたことないようなブランドの品まで、着心地、軽さ、温かさ、デザイン性などこと細かくチェックし解説してくれている。
だけどいざそのインナージャケットを着てポーズをとってみると、やはり揃いも揃ってカッコ悪いのである。スタイリストさんがどんなにカッコつけてポーズをとってみても、「これと合わせれば仕事でも着られます!」なんて力説しても、やっぱり僕の感覚ではカッコ悪いのである。鎧というかキャッチャーのプロテクターというか・・・
余談だが、Youtubeでダウンジャケットを比較するような動画は主に20代~40代向けに作られていることが多い。で、今年50歳の僕が年相応のダウンジャケットを買おうと思ったら、それこそ10万~20万くらいのものを(動画で)勧められてしまうのである。あな恐ろしや・・・
貧乏性・低所得・オシャレ無関心の僕は服を買う店と言ったらユニクロ一択なので、迷うことはないのだが、そうか、そうだよな。50代の大人の男はそれなりの服を買うよな・・・。良かったな、俺。サラリーマンじゃなくて。
さらに幸いなことは、北海道より寒い北京で冬を迎える僕は、ファッション性よりとにかく暖かい服を選ぶ必要がある。スタイリストさんが「ダウンの量を減らしてシャープなラインに!これくらいでも十分暖かいです!」とか「仕事着だけでなくオシャレ着としても楽しめる点で選ぶなら・・・」とかいうのを全無視して、”一番暖かいもの”を選ぶことに正当性があるのである。
よし!今年こそダウンを着るぞ!人生で初めて、ダウンジャケットを着るぞ!ぶくぶくに着ぶくれして、ぬくぬくと出勤するぞ!
それにしても・・・Youtube動画を観たり、ブログを見たり、店舗を回ったり・・・何年かぶりにファッションに関する情報収集をするのは・・・なんか楽しいな!