妻「ねえ、最近巷で“セカンドパートナー”っていう言葉が流行ってるの、知ってる?」
夫「“セカンドバートナー”?何それ?」
妻「夫婦以外の、外で作る異性のパートナーのことよ」
夫「え?なに?不倫相手ってこと?」
妻「違うわよ。セカンドパートナーは恋愛感情はあるけど、肉体関係はない相手よ」
夫「キスは?」
妻「ダメ」
夫「Bは?」
妻「ダメ。ハグならギリOKかも。」
夫「・・・なにそれ?っていうか、それ楽しいの?」
妻「楽しそうじゃない?」
夫「そうか?だって、恋愛感情があるのにキスもできない、エッチもできないって・・・」
妻「それは奥さんにすればいいのよ。セカンドパートナーはあくまで精神的に満たしてくれる相手」
夫「でも奥さんとの関係が薄くなったからセカンドパートナーを作るって話じゃないの?」
妻「・・・そうとも言えないわ。家庭は大事、家族も大事。家のパートナーも子供も愛している。でも恋愛のドキドキも味わいたい、という場合かな?」
夫「ん~・・・それ、おもしろいか?」
妻「女性はね、結婚しても子供を産んでも女でいたいの。たまには褒められたいし、トキメキたい。旦那が気づいてくれない、してくれないことをセカンドパートナーに求めることもあるわ」
夫「なに?俺のこと?」
妻「別に。一般論。いつも一緒にいるパートナーは私が家事をするのが当たり前、育児をするのが当たり前、『最近太った?』なんてデリカシーがないことばかり言うしね」
夫「完全にうちのことだよね?」
妻「でもセカンドパートナーが『今日もきれいだね』とか『がんばってるね』『すてきだね』なんて言ってくれたらうれしいじゃない?家庭を捨てるつもりはなくても外でセカンドパートナーに会って、ちょっとお茶したりデートしたり、それを旦那公認でできるならいいじゃない?」
夫「・・・肉体関係はないんだよな。」
妻「セカンドパートナーはね」
夫「え?もしかしてその恋愛感情が次のステージに発展するなんてことは?」
妻「それはわからないわよ。その時はあなたがセカンドになるんじゃない?」
夫「許せるかぁ!家庭も壊れているわ!」
妻「まあ、そこまではないとして、まあこんな制度があってもいいと思うわよ。あなたも作る?公認するかどうかはわからないけど」
夫「いや~~~~~肉体関係にならないなら、普通に仲のいい異性の友達でよくない?」
妻「ん~、まあ、確かにね」
夫「それでセカンドパートナーのほうにプレゼント買ってあげたり、食事をごちそうしたりすると怒るんだろ?」
妻「まあ、あなたのお小遣いの範囲でやるならいいんじゃない?あなたが生活費をいままで通り払ってくれるなら文句はないわよ」
セカンドパートナーとは?不倫との違いや男性心理、関係を長続きさせる方法や出会えるアプリを解説 (e-venz.com)
夫「それならセカンドパートナーより、“サードパーティー”のほうがいいな」
妻「は?なにそれ?第三者?」
夫「セカンドパートナーは恋愛感情ありで肉体関係なしでしょ?サードパーティーは肉体関係ありで恋愛感情なし」
妻「何言ってんの?ダメに決まってるでしょ」
夫「なんで?恋愛感情なんて全くないんだよ?」
妻「いや、そうだけど」
夫「しかも“パートナー”ですらない。」
妻「確かに、妙に的を得たネーミングを考えたものね」
夫「例えばお小遣いの範囲で旦那が風俗行くの。外で飲みに行くのを何回か我慢して、月に1回。90分1万5千円コース」
妻「ずいぶん具体的な数字が出てきたね。あんた行ってんじゃないの?」
夫「例えば!の話よ。それを奥さん公認で行けるなら、世の中の夫婦は大概うまく行くと思う。」
妻「お小遣いの範囲でか・・・恋愛感情もない・・・」
夫「ね?多目的トイレを許した佐々木希みたいなもんだよ」
妻「よくわからん」
夫「それがOKなら、ナンパとか出会い系もOKになるな!だって恋愛感情ないんだもん!」
妻「私はまだOKとは言っていないけどね」
夫「お小遣いの範囲でなら良くない?うちには生活費は入れるし、今まで通り毎日帰って風呂・トイレの掃除はするし。週末は買い物も一緒に行くしタカシの相手もするし」
妻「むむ・・・確かに影響は少ないような・・・でもナンパした女とHするのよね?それはちょっと…」
夫「でも恋愛感情は全くないんだよ。ただヤリたいだけ。そんな女、君からみたら“ザマ~見ろ!”って感じじゃない?“遊ばれてやんの!”って」
妻「まあ、愛されているのは本妻である自分であると。あんたはただの遊びだと」
夫「そうそう!いいでしょ?サードパーティー!」
妻「それ、私がしてもいいんだよね?」
夫「え?」
妻「私がお小遣いの範囲で、若い男を引っかけて、エッチしてもいいんだよね?恋愛感情がなければ。」
夫「いや、それはちょっと・・・」
妻「なんで?」
夫「・・・」
妻「・・・」
夫「やっぱり、セカンドもサードも良くないね。普通が一番」