マイケルが死んでしまったそうだ。
ああ、そうか。
一つの時代が終わったな・・・・。
マイケルファンには本当に申し訳ないのだが、
「ショック!!」という意味では、
プロレスラー三沢光晴の死のほうが、何倍もショックだった。
三沢の死を知った時は、正直、何も考えられなかったし、
リングの上で蘇生措置を受ける三沢の映像は、”死”というものをリアルに感じさせた
そして彼の家族や、Noahの社員、ファン、友人、様々な人のことを思うと涙が出そうになった。
一方、マイケルは世界的なスーパースターとはいえ、やはり遠くの国の人でもあるし
少年愛や整形による顔のくずれなど、
結構、黒いイメージもあったので、そんなに愛着の沸く対象ではなかった。
晩年は正直、気持ち悪かったし・・・
しかししかし
やはりワイドショー、特番などで「追悼マイケル特集」などを見ると
マイケルの死が世界中に与えた影響ってのはすごいんだなと感じる。
アジアの貧しい国でも、おそらくアフリカでも、「マイケルジャクソン」の名前は通じる
これはすごいことだと思う。
そして「ビートイット」「スリラー」「BAD]などのビデオクリップを続けて見ると
やっぱマイケルはすごいのである。
そして80年代までのマイケルは本当にカッコよかったのである。
今見ても「スリラー」のミュージックビデオは衝撃的だし、
おそらくこれを越えるものは二度と出てこないような気がする。
マイケル以降、スリラーっぽいPVをいくつか見た気がするが
どれもマイケルを越えることはできなかったし、
スリラーっぽいものを作った時点で、「パクリ」のレッテルが貼られてしまう。
あれはPVとか、ミュージックビデオとかのレベルではない。
もう一つの映像作品。
映画みたいなものだ。
そして「ビリージーン」「ビートイット」などを見ると
あの動き、ステップ、スピード、
本当にオリジナリティに富んでいる。
今のHIP HOP とかR&Bが、どれも似たような仕上がりになっているのに比べ
マイケルの動きは本当に独創的で、衝撃的だ。
マイケルの前にマイケルなし、マイケルの後にマイケルなし
正直、晩年は痛々しい姿ばかりが目に付いた
あるタレントは「60歳、70歳のマイケルも見たかった」というが、
あの整形された顔がさらに崩れていく様子を、本当に見たいのだろうか。
それはマイケル自身も望んでいないのではないか。
こんなことを言って、本当に不謹慎でファンや遺族の方には申し訳ないが
本当のスターはきれいなまま、姿を消すのが一番いい幕引きだと思う。
ジェームスディーンしかり、尾崎豊しかり・・・
ああ、マイケルのPV、見たくなってきた・・・・。
「BAD」まででいいけどね。