俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ビビっと来る女にビビった話

今朝、いつもよりゆっくり起きて、のんびり朝飯を食べながら、

フジテレビ「Σ「隣りの読者モデル!輝く主婦のプチ裏技」というのを見た。

ここで紹介される読者モデル

30代、子持ちながら、みなきれいで若々しくて、健康的で明るい。

そして節約生活や、アイディアレシピなどでカリスマ的な人気を集めているらしい。


もともとは普通の主婦だった人が

ブログなどを通じて自分のアイディア生活を披露し

それを多くの女性が支持(平均2万アクセスだとか!芸能人並!)

雑誌の表紙を飾ったり、特集ページが組まれたり、ワイドショーに紹介されたり、新商品のモニターを頼まれたりと、

夢のような主婦生活を送っている。


彼女らの共通点は見た目の美しさもさることながら、

生活を楽しみ、家事を楽しみ、

女性としてきれいでいることを忘れず、

そしてご主人と子どもへの愛をオープンに表現するところだ。


ダルビッシュサエコのように夫の知名度に頼るわけでもなく

辻希美のように、もともとの有名人でもない。

どこにでもいるような主婦が、カリスマになりえることを証明したことで

「もしかしたら、私もなれるかも?」

という夢を、同じような境遇の主婦に与えている。

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僕はこういうふうに、自分自身で道を切り開けるすごい女性を見るたびに、

正直、ビビッてしまう。(なんとも情けないが・・・)


ものすごい人生経験を持っていたり、ものすごい生命力を持っている女性に逢うと

嫉妬したり、萎縮したり、距離感を感じたりしてしまう。

びっくりするぐらい、僕はヘタレなのだ。


実は、昨日もそんな女性にあった。

彼女は同じ職場の女性で、「お、ちょっとかわいいじゃん」と思っていたのだが、

話を聞くうちに、そのドラマの主人公のような経歴と、

芸能人並の恋愛秘話に、

「あ、僕には無理だわ」

と完敗宣言をしてしまったほどだ(ま、彼氏持ちだったんだけど)。


彼女はスポーツ特待生として高校に入学。

しかし競技生命に関わる大怪我をしてしまう。

学校は部員が足りないとの理由で、彼女に試合に出続けるように懇願。

彼女は注射を打ったり包帯を巻いたりしながら試合に出続けた。

しかし一方で、当時はやっていた「やまんば」となり、渋谷を徘徊するようになる。

学校は無理やり試合に出していた負い目もあって、やまんば姿の部員を黙認していたが、

彼女の将来を心配した両親が、彼女をイギリスにホームステイさせる。

(いきなりパスポートとスーツケースを突きつけてきたそうだ。)

なにも考えず、やまんば姿でイギリスに渡った彼女は

奇異の目で見られることに耐え切れず、メイクを落とし、普通の姿に戻った。


その後、大学に通ったが、卒業単位が足りず、教授から

「フィリピンで日本語を3ヶ月教えてくれば卒業させてやる」

と言われ、フィリピンへ。

しかし、住む場所がなく、現地受け入れ先のはからい(?)で、裸族の村に住むようになる。

穴の開いた屋根、見晴らしのいいトイレ、タロイモの食事、水牛に乗っての散歩

そんな生活を送りつつ、平日昼間は街に出て日本語を教える生活を3ヶ月続けて帰国。

無事、卒業となった。

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                      *この人はどっかの主婦モデル
そんな彼女

道を歩く時は、建物ではなく、人の顔を目印に(?)見て歩いてしまうため、

よく道に迷うそうだが、人の顔もよく覚えられるらしく、「あ、あの人、この前すれちがった人!」

ということもよくあるらしい。

ある日、道ですれ違った男性を見て、彼女は「あ、私、この人と付き合う!」とビビッと来たらしい。

(んなアホな!)

そして半年後、「あ!今日、スタバに行けば、半年前にすれ違ったあの人に逢える!」とビビッと来た彼女は、雨の日にも関わらず、スタバに向かい、見事、彼氏を発見したという。

(うそつけ!)

彼女は、まったく知らないその男性に「あの~、半年前にすれちがいましたよね?」と声をかけ

無理やり同席したという。

(ストーカーか!)

逆ナンか?英会話教材の押し売りか?美人局か?とも思ったが

話しているうちに、害のない変な女だと思った男は、結局彼女と付き合うことにしたそうである。


現在の彼女の悩みは、彼氏の収入の低さ。

よって結婚もためらっているらしい。

もし、彼女が道を歩いていて、「あ、この人、あたしと結婚する!」とビビッと来てしまったら

男は捨てられてしまうだろう。


男は押しなべて情けない生き物だ。

そして総じて強い女性は男を見下し、男を馬鹿にし、男に見切りをつける

熟年離婚なんて非常手段に出ることもある。


女に捨てられないために、男はどうしたらいいだろうか?

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ま、捨てられる心配より、拾ってもらえる努力が先なんだろうけど・・・

我ながら、「拾ってもらう」ことを期待しているところが情けない・・・・