レポーター「はい!レポーターの青木です!今日は日本でもずいぶんお馴染みになったハロウィーンについて、街角の人に聞いてみたいと思います!」
レポーター「すみませ~ん。ハロウィーンについて伺っているんですけど、よろしいでしょうか?」
主婦A「え?何ですか?テレビ?あら、嫌だ!」
レポーター「あの、ハロウィンってご存知ですか?」
主婦A「ええ。あの、カボチャのでしょ?」
レポーター「ええ、そうですそうです。」
主婦B「なに?テレビのインタビュー?あんたすごいじゃない!これ、映ってるの?みのさんの番組?」
レポーター「いえ、ちがいます。あ、あの、ハロウィンって、ご存知ですか?」
主婦B「はろうぃん?」
主婦A「ほら、あのカボチャのよ」
主婦B「かぼちゃ?かぼちゃがどうしたのよ」
主婦A「あの、オレンジ色のカボチャのやつよ」
主婦B「あの、甘いかぼちゃ?あれ、煮物にすると崩れちゃうのよ」
主婦A「違うわよ。あの、カボチャのお化けみたいなのあるでしょ?アメリカのお祭りで」
主婦B「あ~、あ~、あ~、わかった、わかった。あれがはろうぃん?」
主婦A「そう。あのカボチャがハロウィン」
レポーター「いや、あの、ちょっと違いますけど」
主婦A「そう!」
レポーター「・・・・」
主婦B「ところで奥さん、今晩、おかず何?なんか、かぼちゃたべたくなっちゃった・・・」
主婦A「あ、あたしも!」
レポーター「・・・・・・・・ありがとうございました。」
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/Y/Yamazy2019/20191012/20191012012527.jpg)
レポーター「あ、あちらの若い奥さんならご存知かもしれませんね。あの、すみません、ハロウィンをご存知ですか?」
主婦C「ハロウィン?ええ、知ってますよ。娘がカトリック系の幼稚園に通ってますので。娘も毎年仮装して、お菓子をもらいに知人宅へ行きますのよ」
レポーター「そうですか。では、ハロウィーンの起源についてはご存知ですか?」
主婦C「あら、そういえば存じませんわ。何かしら?」
レポーター「スタジオのみなさ~ん。このように、日本ではクリスマスやバレンタインデーのように、ハロウィンが形だけ伝わっているケースが多いようなんです!」
主婦C「ねえ、ハロウィンの起源って何かしら?」
レポーター「あ、もう、結構ですので。ありがとうございました。」
主婦C「いや、そうじゃなくて、教えてくださらないの?」
レポーター「あ、それはネットか何かで調べてください。」
主婦C「ちょ、ちょっと!それじゃあまりにも無責任じゃない!」
レポーター「(うっさいな~)あ、じゃ、ちょっとお待ちください。あの!すみません!そこの外人さん!」
外国人「ハイ?ナンデスカ?」
レポーター「あの、今、日本のハロウィンについて聞いてるんですけど、日本のハロウィンについてどう思いますか?」
外国人「オー、タノシイ!ハッピー!」
レポーター「ハロウィンは毎年どうされるんですか?」
外国人「えっと、変装して、友達と渋谷で待ち合わせて、みんなで山の手線に乗って網棚の上に登ったり蛍光灯を壊したり・・・」
レポーター「え?あの?ちょっと・・・」
外国人「それからみんなでお酒飲んで騒いだり、警察に石投げたり、裸で踊ったり、日本人女性に抱きついたり・・・・」
レポーター「すみません!聞く人間違えました!」
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/Y/Yamazy2019/20191012/20191012012531.jpg)
レポーター「すみません、そこの店員さん!」
店員「はい?」
レポーター「あなたにとってハロウィンとは何ですか!教えてください!」
店員「あ、うちのコンビニではハロウィンは書き入れ時ですね。ハロウィン仕様のお菓子なんかがたくさん出てるので、ハロウィンコーナーを作ったりして。」
レポーター「それは、あの、アメリカのお菓子とか?」
店員「いえ、普通の、普段日本で売ってるお菓子です。パッケージだけハロウィンなんですよ。」
レポーター「そうなんですか?なんか、カボチャ味にするとかは?」
店員「ま、それもありますけど。イチゴポッキーはイチゴポッキーですし。ま、ハロウィンなんてきっかけにすぎませんしね。それに・・・」
レポーター「あ、もう結構です。ありがとうございました。」
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/Y/Yamazy2019/20191012/20191012012536.jpg)
レポーター「あ!そこのイケメン君!」
イケメン「は?俺っすか?」
レポーター「ええ。あの、ハロウィンのご予定は?」
イケメン「あ、彼女とデートっす。もうレストランとホテル予約してるんで。」
レポーター「へ~。クリスマスみたいっすね。」
イケメン「ま、そうっすね。セックスのきっかけみたいなもんですから」
レポーター「あ・・・・そうですか。あの~、じゃ、彼女にプレゼントなんかも?」
イケメン「あ、そういうのはクリスマスにするので、とりあえずデートして、食事して、その後は・・・」
レポーター「あ、もう結構です。生なんで止めてください」
イケメン「生?いや、ゴムはするっすよ」
レポーター「いや、あの、もう本当に結構です。あ!すみません、そこのお父さん!」
お父さん「はい」
レポーター「あの、あなたにとって、ハロウィンとは?」
お父さん「・・・・・・・・ハロウィン・・・・・・・・・息子の命日です。」
レポーター「は?」
お父さん「当時、息子はアメリカに留学していて、ハロウィンの日、パーティに招待されたんですが、家を間違えてしまって・・・」
レポーター「あ、そうですか。失礼しました。もう、結構ですので・・・」
お父さん「突然、仮装して現れた息子を見た相手は至近距離で息子に向かって銃を撃ったんです!いくら”Freeze!”って言ったからって、銃をぶっ放す必要はなかったんだ!それなのに・・・」
レポーター「あの、失礼しました。ゴメンナサイ!聞いた私が悪うございました。」
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レポーター「いや~、スタジオのみなさん。どうですか、日本のハロウィンは?仮装をして楽しむという、外見だけを取り入れ、本来の意味を全く考えない日本のハロウィン。これはこれまで日本が外国から文化を取り入れてきたあらゆるものを象徴していると思われます。私たちは・・・」
主婦C「ねえ、ハロウィンの本来の意味って何なのよ!」
外国人「去年は日本の女の子を無理やり部屋に連れ込んで・・・」
店員「”ハロウィンには、日ごろの感謝の意を込めて大人からお菓子を”なんてキャッチを考えてるんですよ。これが当たればボーナスも・・・」
イケメン「彼女に仮装してもらってエッチというのもいいな・・・。Lick or Treat(舐めてくれないといたずらしちゃうぞ!)なんてね・・・」
レポーター「(ピロリロン)あ、メールだ。なになに?『今日はハロウィンパーティーで、理沙はチャイナドレスを着ちゃいます。田中さんにも是非見てほしいな。絶対来てね。っというか、またお食事誘って』か・・・。早く切り上げなきゃ・・・・・以上!現場からでした!!」
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