俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

取り外し

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A「よう兄弟たち!」

B「へい!」

C「なんすか兄貴!」

A「見てみろ、この娘を」

B「この口を開けて寝ている女の子っすか?」

A「電車の中で口を開けて寝ている女って、なんでこんなにいいんだろうな!」

C「ええ、そうっすね。」

A「お前はこの口の中に何を入れたい?」

B「あ、兄貴・・・・・・・・・・俺、俺・・・・・・・・アレを入れたいっす!」

C「あ!俺も俺も!」

A「バカヤロー!」

B・C「ひっ!すみません!ストレートすぎました!」

A「そうじゃねー!お前、電車で口開けて寝ている女の子の口に、アレを入れるところを想像してみろ!」

B「えっと・・・えっと・・・・あ!これ、結構大変っすね。」

A「そうだろ?まずシートの上に登るわな。」

C「はい。その時点で、頭が網棚に当たってます」

A「それから女の子の口にアレを持っていくわな」

B「はい。でも壁があるので、体を壁に貼り付けるようにしなければできません!」

A「そうだろ。しかも目の前にはすぐに網棚」

C「正直、そこまでしてアレを入れたいとも思いません」

A「そうだろーが。」

B「あ~・・・・アレが取り外し可能だったらいいのに・・・・」

C「あ、それならね!」

A「なんだと!」

B・C「ひっ!すみません!」

A「もう一度言ってみろ!」

B「あの・・・、アレが取り外し可能だったら、もっと楽に入れられるのにと思いまして・・・」

A「バカヤロー!」

B・C「あひ!許して兄貴!」

A「てめえらはどんだけ想像力に欠けてやがんだ!」

B「だ、ダメっすか?」

A「よく考えてみろ!アレを手に持って、寝ている女の口に入れている姿を」

B「・・・・・・・・・・・・・・・」

C「・・・・・・・・・・・・・・・結構、良さそうっす」

A「・・・・・・・・・・・・・・・あ、そうだな。結構いいな。」

B「ね?ね?いいでしょ?」

C「なんか、俺もエクスタシーの表情で出し入れしちゃう・・・・」

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A「で、でも、お前ら、それだけのために取り外し可能にしたいのか?」

B「例えば・・・ほら、急に大きくなっちゃって、ズボンが膨らんじゃったときに、取り外してかばんにしまっておけば・・・」

A「あ、なるほどな!バレないよな?」

C「あと、野球でキャッチャーをやるときとか、格闘技やるときとか・・・」

A「あ!あ!いいね!金的を守るのにわざわざプロテクターをつける必要ないもんな」

B「中学生の水泳の授業なんかでも」

A「あ~~!!わかる!あれ、起っちゃうと恥ずかしいもんな?」

C「あと、女装するときとか」

A「それはない」

B「それはない」

C「・・・・・・すんません。個人的な趣味でした・・・・」

B「・・・・・」

A「・・・・・よし!じゃ、今度、みんなで取り外してみようか?」

B「あ、いいっすね。やってみましょう」

C「よし!俺はもう今日から取り外して生活してみます!」

A「もしこれで快適な生活が遅れちゃったとしたら、世間の一歩先を行くな・・・」

B「最先端っすね」

C「も、モテますか?」

A「おうともよ!モテまくるぜ!今度も合コンもバッチリだ!」

B「よ~し!頑張るぞ!」

C「お、俺、もう、お持ち帰りしちゃうっす」

A「気の早いやつだなコノヤロー!抜け駆けすんじゃねーぞ。ハハハハハハ!」

B「ガッハッハッハ!」

C「ギャハハッハハ!」


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(1週間後の合コン会場)

A「おう、お前ら、来たか?ちゃんと外してきたか?」

B「はい!ばっちりっす!」

C「・・・・・・・・」

B「おい、どうした?浮かない顔して?」

C「アレ・・・・・・・・・うちに忘れてきちゃった・・・・・」

B「な、何ィ?」

C「うちでトイレ行って、洗面台で洗って乾かしてたの。で、ここ来る前にかばんに入れて来ようって、出かける前まで覚えていたんだけど・・・」

B「バカだな。ケータイとアレはいつもポケットに入れとけよ」

A「・・・・・・ま、大丈夫だろ。よし、いくぞ!」

B「おう!」

C「・・・・・うん」


(合コンも終盤)

C「・・・・・ねぇ、ねぇ・・」

B「なんだよ。あとちょっとで落とせそうなんだから邪魔すんなよ!」

C「悪ぃんだけど・・・・・・・・アレ、貸してくんない?」

B「なんだよアレって?」

C「アレよ、アレ!もう、膀胱パンパンなのよ・・・・」

B「嫌だよ!なんでお前に貸さなきゃなんねーんだよ!兄貴に借りろよ」

C「兄貴、もうリーダー格の女の子とフケちゃっていないのよ」

B「え?もう?相変わらず手が早ぇ~な~」

C「お願いよ!もう我慢の限界なの!」

B「もう、ちょっと待ってろよ。気持ち悪ぃ~な!」「え?写真?ブログに載せるの?いいよいいよ!全然!」

C「お願い!もう出ちゃう・・・・」

B「だからなんでテメーはさっきからオネー言葉なんだよ。気持ち悪い。」「あ、エミちゃん、その写真送ってよ。メアド教えるから」

C「お願い・・・・・・じらさないで・・・・」

B「待ってろよ!」「赤外線?使える使える!待って、今、ケータイ出すから」

C「・・・・・・・・・もうダメ・・・」

B「おい!こんなとこで漏らすなよ!ほら、これ持って行ってこい!」

C「あ、ありがと・・・・・」

B「じゃ、エミちゃん、これで赤外線・・」

エミ「キャャャ~~~~~~~!!!!」

B「やべ、間違えた。これじゃねーや。えっとケータイ、ケータイ」

店員「どうしたんですか?お客さん?」

エミ「変態です!警察呼んで!」

B「いや、違うんだよ!違うの!そうじゃないんだよ。ケータイと間違えたんだよ!ちょっとエミちゃん!どこいくの?」

店員「オイ!警察呼べ!」

B「だから!違うの!違うんだってば!」


(居酒屋のトイレにて、Bのケータイを握り締めて立ち尽くすC)
C「・・・・・・・・グスン(涙)」

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(一方、近所のラブホテル)

女「ねぇ~、いつになったら始めんの~、ボクちゃん、怖気づいちゃったかな~」

A「ちょっと、待てよ。おかしいな。どっかに落としたかな?ちょっと待ってね。」

女「ゴムならあるじゃん」

A「いや、ゴムじゃないんだよ。もっと大事なものなんだ。あれ?どこだっけな~」

女「な~に~?なんか変なクスリ使うつもりじゃないでしょ~ね~?」

A「いや、そんなんじゃねーよ!ズボンのポケットにもないし、上着のポケットにもないし・・・」

女「ね~、何落としたのよ~」

A「ん~~~、ない~~~、ない~~~~(泣)」

女「やる気ないならもう帰るからね!」

A「ん~~~~~~~~~(泣)」

女「なによコイツ、男のくせにビビリやがって。ちんちんついてんの?」

A「グスン(涙)・・・・・・やっぱり取り外しなんてしなきゃ良かった・・・・・」



(ラブホテルの入り口)

支配人「おい!今、客が少ない時間帯だから、掃除しちゃえよ!」

従業員「はい!・・・・・・・・・・・あれ?これ、何だろ?」

支配人「どうした?」

従業員「あの、入り口のとこにこんなものが落ちてたんですけど」

支配人「あ~、たまにこういうオモチャ持ち込む奴がいるんだよ。ったく、情けねー。男だったら自分のモノで女を喜ばせろってんだ!」

従業員「へ~、さすがっすね。支配人もさぞかし立派なものを?」

支配人「ま、まあな。って、何言わすんだ!早く掃除しろ!」

従業員「へ~い」

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(おしまい)