俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

私の周りの阿佐ヶ谷姉妹

樋口康彦 著『崖っぷち高齢独身者 30代・40代の結婚活動入門』という本を読んだ。

 

ま、これも近所の図書館での借り物だけれど

 

最近、このテの婚活モノをよく読むな~と、自分でも思う。

 

きっと僕も相当あせっているのでしょう。



で、読んだ瞬間、「この男・・・・・できる・・・・」と思った。



内容は、筆者の5年間の婚活記録で、主にお見合いパーティー(114回)と結婚相談所の紹介によるお見合い(68回)での経験を書いている。(*しかし未だ未婚)

 

筆者は40代、地方大学の講師で、哀しいぐらいモテないのだが、びっくりするぐらい「結婚できない男」の特徴をよくわかっている。

 

そこらへんの分析はさすが大学で心理学を教えているだけのことはある。

 

筆者は「婚活が絶対必要!」と唱え、「お見合いパーティーはこうしたほうがいい!」というアドバイスを随所に書いているのだが、

 

これまた「結婚できない男」の性

 

自身はお見合いパーティーでは全く逆のことをしてしまうのである。



お見合いパーティーというのは大体1時間くらいで参加者全員とプロフィール交換(一人2~3分ずつ)

 

それから気に入った相手を第5志望ぐらいまで書いて司会者に提出

 

その後、集計結果をもらい(そこで誰が自分を選んでくれたかがわかる)

 

それからはフリータイムで1時間ほど気に入った女性やカップルになれそうな女性のところへ男性が行って話をする。

 

最後にまた気に入った相手を選んで紙に書き、司会がその日にできたカップルを発表。

 

カップルになったらパーティーの後、2人でお茶などを飲みに行く、という流れらしい。

 

(もっとも、必ずしも第一志望の人とカップルになるわけではなく、カップルになったとしてもその日以降連絡をとらなくなることもごく普通。お見合いパーティーで結婚できる確率は1割~2割だとか



筆者によると、若くてかわいい女性は当然、競争率が高くカップルになれる率が低いらしい

 

当然、いろいろなところで妥協をしなければならず、筆者は著書でも妥協の必要性を説いているのだが

 

それでも筆者はいつも「若くてかわいい女性」を選んでしまい、カップルになれなかったり

 

妥協をしたら逆にカップルになってしまって後悔したり、

 

希望通りの人とカップルになれたのに「意外に気が利かない」「時間にルーズ」「メールの返信が遅い」などの理由ですぐに冷めて相手を切ってしまうのである。



これはなかなか心の痛い本である。

 

そう、筆者の犯す失敗の数々は、びっくりするくらい僕が犯しがちなミスばかりなのである。

 

ま、「結婚できない男」の特徴は、シャレにならないくらい似かよるのだろう



で、本の内容もそうなのだが、それ以上にネットで書かれている書評がイタイ

 

この本の書評をネットで書いている人は大概が婚活中の男女だったりするのだが、

 

女性は総じて「だからあんたは結婚できないんだ!」「的外れだ!」「なんで30代で高齢者なんだ!」

 

男性は総じて「ああ、僕もだ」「自信を失った」「わかるわかる」というもの。



筆者は『ぶ男に生まれて』の徳大寺有恒、『もてない男恋愛論を超えて』の小谷野敦といった、インテリ系、理屈っぽい「結婚できない男」なのだが、

 

・・・・・・・・・・・・・・僕もです・・・・・・。

 

ま、僕は彼らより比較にならないくらい年収が低くて、結婚パーティーどころか、女性に声をかけることにも二の足を踏んでしまうヘタレなんですが。

 

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話は変わるが、最近、気になるお笑い芸人に「阿佐ヶ谷姉妹」という人たちがいる。

 

とんねるず「みなさんのおかげです」内、「細かすぎて伝わりにくいモノマネ選手権」で火がつき、

 

その後「エンンタの神様」「爆笑レッドカーペット」にも出るようになった新人お笑いコンビだ。

 

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見た目にすごいインパク

 

2007年にコンビ結成、まだ2年目の新人であるが実際は35歳と36歳

 

おばさん然としたルックスが特徴的なのだが

 

30代真ん中だったら松嶋菜々子とか宮沢りえと同じ世代(マツコ・デラックスも)だ。

 

しかし阿佐ヶ谷姉妹はすでにPTA然としているのがすごい。



ネタもルックス同様、品の良いおばさまネタや、由紀さおり安田祥子姉妹ネタなどがある。

 

で、僕は阿佐ヶ谷姉妹と同世代なのだが、思い起こせば、実生活の僕の周りには「阿佐ヶ谷姉妹的な人」が少なくとも3人はいるのである。

 

阿佐ヶ谷姉妹的な人というのはどういう人か。特徴を挙げると

 

・30~40代独身
・激細体形
・めがね
・サラサラのショートヘア(黒髪)
・目が細く、頬がこけている
・品がいい
・ロングスカート
・声が高くてかわいい
・若い頃から落ち着いていて、20代の頃からオバサマっぽかった。
・職場での信頼は厚いが、派遣社員
・意外にミーハー。アイドルや韓国ドラマにはまっている。
・とにかく人がよく優しい。
・この人の悪口を言う人はいないんじゃないか、というくらい性格美人
・「絶対いい奥さんになれる」と言われ続けているが男っけがない。
・「40歳までには・・・」という希望をもちつつ、「もうダメかな・・・」とも。



これだけ特徴を挙げれば人物が限定されそうなものだが、

 

少なくとも僕の周りには3人はいる。

 

なんなんだろう?

 

こういう人たちも結婚できない”品種”なんだろうか?



で、僕はこの阿佐ヶ谷姉妹的な人と仕事でご一緒することが多く、2人で昼飯を食べたりすることもあるのだが・・・

 

失礼なことに「ああ、この人がもう少し若くて、ルックスがあと少し自分好みだったら・・・」と思うことしばしばなのである。



で、当然相手も僕を見ながら

 

「ああ、この人のルックスがあと少し、自分好みだったら・・・」

 

「ああ、この人の年収がせめて500万あったら・・・」

 

「ああ、この人がもう少しおしゃべりが上手で、場をリードしてくれたら・・・」

 

「ああ、この人がもう少し頼りがいがあって、女性に気を使えたら・・・」

 

「ああ、この人がもう少し積極的で、お食事などに誘ってくれたりしてくれたら・・・」

 

そう思っているかもしれない。



結婚できない者同士って、意外に出会うことは多い

 

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合言葉は「いつかはきっと、運命の人が・・・・・」