俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

K-1ワールドGP決勝戦その3

なんと字数制限オーバーで決勝戦が書けなかったので、「その3」へ


そしていよいよ、K-1ワールドGP決勝! 今年は

バダ・ハリ VS セームシュルト


テレビサイドとしては願ってもない展開

これでバダハリがシュルトを倒せば、新しいスターの誕生。これからはバダハリでK-1人気を引っ張るという青写真が描ける。

フジテレビはバダハリ、バダハリと連呼

ところがどっこい、僕はシュルト有利と見ていた。

それは今年5月のヨーロッパ大会で、バダハリが1RでシュルトをKOしていたからだ。

これでシュルトには「バダハリの立ち上がりに要注意!」というデータができてしまった。

当然、バダハリ対策を立ててくるだろうし、立ち上がりは慎重に相手を見てくるだろう。

5月の時は、まだシュルト自体、総合の練習から立ち技へと調整の段階

また、バダハリの勢いを読み違えていた感もある

しっかり準備をしてきたシュルトなら、バダハリは簡単に倒せないと僕は思っていた。

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試合は予想通り、バダハリが最初からラッシュをかける。

おなじみの左右のフックが何度かシュルトを捕らえていた。

バダハリのパンチを相当警戒していたシュルト、この男にしては珍しく、ややバダハリのパンチをビビッているようにも見えた。

シュルトは前蹴りやジャブなどで距離を作り、膝やミドル、ジャブをコツコツ当てて相手のダメージを奪い、最後に前に出て決めるのが試合パターン。

だから前蹴りを封じてどんどん前に出てくるバダハリは苦手ではある。

が、そこはある程度予想していたシュルト

あせりながらも長い手を前に伸ばして、パンチを冷静に絡め獲るシュルト・・・・さすがに巧い・・・。

そして狙い済ましたかのような左のジャブがバダハリの鼻っ柱を捕らえた!

おそらく折れたであろう、強烈な一撃だった。

軽いジャブのように見えて、シュルトのそれは相手の鼻をへし折るぐらい強烈なのだ。

たまらずダウンするバダハリ。なんとか立ち上がったが、さすがに焦りが見える。

前に出てくるがシュルトはまた強烈な左のジャブで相手を近寄らせず、距離が出来たところを左のハイキック!

これが見事に決まり、バダハリ二度目のダウン!

西山茉希らの必死の声援が聞こえる。

なんとか立ち上がったバダハリだが最後はバンナを倒したシュルトの左の蹴り上げがもろにわき腹に入り、バダハリ3度目のダウン

この瞬間、史上最多タイ、シュルトの4度目の優勝が決まった。

3試合連続の1Rノックアウト勝利。シュルト完全復活である!

が、しかし放送席はバダハリ、バダハリ。 

バダハリ礼讃なのである。
(バダハリが負けてまた西山茉希が泣いたそうである。糞だ。)


強すぎるというのは罪である。

バダハリの活躍は素晴らしいが、なぜ優勝したシュルトをもっと讃えてやらないんだろう?

優勝した直後ぐらい、シュルトをすごさをもっと叫んでやってもいいではないか。

なぜ負けたバダハリばかり褒め称えるのか?

バダハリのチャンピョンロードへの楽しみが来年もまた見られるのだから、むしろシュルトの優勝を喜べばいいではないか。

おそらく、またシュルトの優勝を妨害するようなことが来年以降続くであろう。

こんなことをしているからK-1は競技として認められないのだ。


今年23歳のバダハリにはまだまだ伸びしろがある。

だからあまり早くチャンピョンになってしまうと、総合に移籍したり、また天狗になる恐れもある。

バダハリが本当のスターになるためには、セームシュルトという高い壁が絶対に必要だ。


憎らしいほど強いチャンピョン

セームシュルトよ、おめでとう!!

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