見ましたK-1グランプリ
格闘技を見るのが大好きな僕はもうテレビ放映の間は何も出来ません。
とりあえず、私感を述べさせていただきましょう。
レミーの試合はつまらない(よく言えば玄人向けだ)し、お客さんも喜ばないからね。
試合はマヌーフの大健闘!
レミーはちゃんとローが効いているのに、マヌーフの再三にわたるクリンチ後の投げにイラついている感じ。
スリータイムスチャンピョンの割りに、ややメンタリティーが弱いな・・・。
判定は微妙だったが、実力差は歴然。
マヌーフの健闘に拍手!
韓国のお客さんはレミーの判定勝ちにブーイングだったのが面白かった。
極真の怪物と言われるグラウベだが、いつも「いまにも泣きそうな顔」に見えるのは僕だけか?
試合は戦前の予想通り、ジマーマンが若さとパワーで押し、グラウベが巧さで返す一進一退の攻防
ジマーマンは割りとガードが弱いが、それでもパワーがあるので、グラウベのガードの上から力任せのパンチを当てていく。
グラウベはローを効かせ、細かいパンチも当て、確実にダメージを負わせているのだが、最後、押し切れない。
結局ジマーマンが最初の二つのラウンドのポイントを守った形。
ま、ジマーマンも今年の優勝はなさそうだ。
去年は初出場の勢いで、4強まで行ったが、やはり動きが雑で、ナチュラルなスピードとパワーだけでは優勝は無理。
ま、あの性格だし、今は遊びながら強くなりたいんだろうけどね。
カラエフがスピードとパワーで押していくのを、京太郎が寸前でかわし、回りこんで逃げる形。
カラエフは逃げる京太郎に少々イラついている感じ。
京太郎は1・2Rは前田憲作会長の作戦通り、カラエフをイラつかせてカウンターやローを効かせる作戦だが、消極的すぎてカラエフにポイントをとられてしまう。
そして最終の3R
京太郎は反撃に出たいところだが、やはり単発のパンチしか出ない。
カラエフは京太郎のローキックが明らかに効いてきているが、それでも前に出てパンチを出し続ける。
結局、カラエフの判定勝ちだが、なかなか考えさせれらる試合だった。
最終ラウンドの一番苦しい場面で、武蔵も京太郎も、日本人選手は総じて手数が出せなくなってしまう。
一方、トップファイターともなると、ダメージを受けても最後まで前に出て攻撃を出せる精神力がある。
正直、京太郎が勝てそうだったのは16強の中では、一番体が小さく、軽く、パワーが少ない(おまけに今年K-1のリングでほとんど試合をしていない)カラエフだけだった。
おそらく谷川の策略だろうが、ここで負けるくらいならやはりその器だったのだろう。
少なくても今の力では。
テレビ放映ではダイジェストのみ。
フィリオのデビュー時の衝撃や、グラウベのブラジリアン・キックの戦慄に比べると
どうもパッとしない。
もちろん、まだキックボクシングのキャリアがないからにしても、もうちょっと怪物の片鱗を見せてくれや。
一番、楽しみにしていた試合。
もしギタが勝つようなことがあったら、優勝候補筆頭になりかねない。
ギタってどんだけ強いんだろう?
あのシュルトの足も ローで粉砕しちゃうのかな?
なんて思っていたが、終わってみればシュルトの一方的な試合。
いや、シュルト強いわ。
かつて、強すぎて谷川やファンに嫌われてしまったシュルト
僕はシュルトが総合に行ってしまうのではないかとずっと心配していたのだ。
谷川の好き嫌いで偉大な選手が流出するなんてことがあってはならないと。
で、昨年末は総合の練習なんてしていたもんだから、ヨーロッパでの試合も苦戦、
バダ・ハリにはKO負けを喫してしまった。
しかし、今回のシュルト、しっかり練習してきた感じ。
左の細かいジャブと鉤突きのようなフックがよく出ていた。
前蹴りや膝、そして左のジャブとフックをあれだけ出されると、背の低い選手はなかなか中に入れない。
おそらく、前回バダ・ハリのスピードに翻弄された反省から、細かいパンチを徹底的に鍛えてきたのだろう。
まだ、シュルトの時代は終わっていない。
第7試合 ジェロム・レ・バンナ ○(3R判定3-0) ●武 蔵
武蔵はミドルキックを捨てて、ほぼパンチだけで勝負。
戦前は「武蔵流を貫く」と言っていたが、いつもの戦い方ではない。
2Rまではたくましく、バンナと打ち合っていたが、やはり蹴りを出さない武蔵はバンナにとって逆にやりやすくなってしまう。
韓国まで応援に来ていた武蔵の両親だったが、母親はなんとも言えない心配そうな表情
一方、父親はなぜか一瞬の笑顔(?)の後、必死に「頑張れ!」と声をかける。
結局3Rにバンナのパンチがよけきれず、ダウンを喫してしまう。
ダウンを喫した後も武蔵は気合を入れて「来い!」と吠えていたが・・・
だから、相手に「来い!」っていうんじゃなくて、お前が行けよ・・・・
ある意味、この部分が一番武蔵流だったのかもしれない・・・・・そんなもん、貫かなくてもいいのに。
結局、武蔵は負けて引退決定。
ま、しょうがないでしょう。
僕は別に武蔵のファンではないので、「お疲れさん」でスルーしたいのだが
とにかく武蔵の過去のVTR、入場シーン、フルランド、退場シーンと・・・テレビ放映がだらだら長い長い・・・
この部分、カットすれば、第三試合とかももう少し放送できたのに・・・。
アリスター、強っ!!
ピーターアーツ、まったく歯が立たず!
正直、1Rで負けると思った。
判定までもつれ込んだのは、アーツの意地とも言えるが、
アリスターが偉大な母国の先輩にちょびっと手加減をしたように見えなくもなかった。
とにかく、アリスターの体つきは反則。
ステロイド疑惑もあるにせよ、とにかくあの腕でガードされたら、なかなか打ち破れないよ。
岩石が近づいてきたみたいだもの。
で、アリスターが意外としっかりとしたキックボクシングをしてくるから手に負えない。
太っとい腕から繰り出される細かいジャブ、フック、ボディ、
ローキック、下半身への膝蹴り、抱え込んでのボディまたはアゴへの膝蹴りと、攻撃も多彩。
パワーだけの選手ならいくらでも対応できるが、
立ち技の技術が実にしっかりしている。
前回、レミーが一瞬の隙をついて顎を打ち抜き、ダウンを奪ったが、
そのときよりまたガードが固く、攻撃力が上がったように見えた。
もっとも、この試合で一番面白かったのは、開始1分でダウン気味にスリップしたアーツに対し、
藤原紀香が「オーマイゴッド!」といった瞬間。
いや、バダ・ハリお見事。
ほんと、溜息の出る強さだった。
まずは三宅アナのくだらない情報(昨年のGバダハリの反則負けに涙した西山のことを後でバダハリが知って反省したとか)をのんびり話している間にもバダ・ハリの鋭いローキックがサメドフに突き刺さり、サメドフの体がすでに流れている。
オイ!三宅!下らんこと言ってる間に試合終わっちまうぞ!
次に、おなじみの谷川貞治のトンチンカンな解説が炸裂
サメドフを絶賛しまくるのだが、リング上ではバダ・ハリの完璧な試合運びにサメドフは泣きそうな状態
とにかくバダ・ハリのパンチとキックが重くて速い!
スピードではサメドフ有利と言われていたが、バダハリのキックのスピードと重さにサメドフが戦意喪失気味
もともと身長差も大きかったのだが、バダハリがガードをしっかり固めて、まったく油断なく攻めてきたのでなす術がない。
最後はボディー一発であっけなくバダ勝利。
ま、はじめから結果はわかっていたにせよ、あまりにもあっけない。
ただ、メインイベントに抜擢されて、ちゃんと結果を残せるあたりはさすがバダ・ハリ。
この大会、メインイベントまで全て判定だったので、最後にKOで決めてくれたバダ・ハリに韓国のお客さんも大喜びである。
で、明日は抽選会
この3強が早めに当たると、レミーの棚ぼた勝利が見えてくる(これももはやお約束か?)
この4人がうまく分かれることが理想かな。
ギャラもったいないし、3人もいる意味がない。
西山なんて一人の選手のファンを公言しちゃってるんだから、コメントするのもおかしい。
副音声でやれ!