おめでたい話だ。
が、ちょっと複雑な気持ちでもある。
愛嬌のある二重で、顔がちょっとふっくらしてて、鼻がちょっと丸くて笑うとえくぼができる。
典型的な美人顔ではないももの、中学とか高校のどのクラスにもいそうなクラスのアイドル顔であった。
今は顔がほっそり、目がぱっちりの小顔がもてはやされる時代であるが、あの時代のアイドルはもっと朴訥としていた。
おニャン子は本当に「隣のうちのお姉さん」的で、本当に敷居が低く、親近感を抱かせてくれた。
デビューシングル『深呼吸して』ほか、『ホワイトラビットからのメッセージ』『マリーナの恋』などは決してヒットしたわけではない渡辺満里奈の曲を今でも鼻歌で歌っちゃうぐらい、思春期の僕は満里奈一筋であった。
その後、おニャン子は解散。
テレビから消えるメンバーもいる中、渡辺満里奈は生き残った。
それはそれでうれしいのだが、渡辺満里奈はそれだけにに収まらなかった。
僕が今、それほど渡辺満里奈にこだわらくなった理由はそこである。
ヨーロッパあたりのちょっと小洒落な音楽にはまって音楽論を語り出しちゃって、小沢健二とつき合ってみたり
台湾にはまって、中途半端なガイドブックを発売したり
ファッション、旅行、健康などなど、いかにも女性が好きそうな移り気な趣味に素直にはまり、これまた本なんかを書いちゃったりして、モデルの”はな”とともに「趣味を謳歌する大人の女性」の代表となって、同姓のファンを増やしたりした。
結婚してからも手芸や子供服のブランド、子育て日記、オーガニック食品など、”いかにも”なものにハマり、それがまた”いかにも”ウケちゃったりしている。
最近も『とくダネ』のコメンテーターになって、インテリぶってみたりと、なんか僕が嫌いな方向、嫌いな方向に向かってばく進している。
が、渡辺満里奈の頭のいいところは、ちゃんとメディアを使い分けているところ。
テレビのバラエティでは主に司会(の補佐)やコメンテーターに専念
まったくのプライベートとして旅行や健康などを楽しみ、その延長としてビジネスや出版、雑誌の記事につなげている。が、その趣味をテレビでひけらかすことはほとんどない。
それができるからこそ、彼女は今も芸能界で生き残っているのだろう
渡辺満里奈は、僕が思春期に惚れた女
だから今もテレビに出ていればつい見てしまう。
特に大物芸人の隣りに座って知的バラエティを仕切っている渡辺満里奈は、すでに安定感すらうかがえる。
アナウンサーほど固くなく、形式的でもない。
ベッキーや優香ほどキャピキャピしておらず、落ち着きがある。
前に出すぎず、それでいて大物芸人をちゃんとコントロールし、さらに番組に華を添えている。
50代以上の大物芸人さんにとって、一番やりやすくて、かわいがりたいパートナーなのだろう。
ちょっと話は変わるが、今『BOSS 贅沢微糖』のCMに、元おニャン子のメンバーが出ている。
この『BOSS贅沢微糖』のCMシリーズ、割と好きなのだが、今回ばかりはそれほど贅沢には思わなかった。
で、渡辺満里奈
これもさすがにショックだったな・・・・
僕の中で一つの時代が終わったと感じさせたな・・・
まあ、名倉潤も人の良さがにじみ出ていて、事実、後輩思いのいい人だそうなので、これはもう納得するしかない。
「将来、芸能界(おそらくゴールデンのバラエティに限って、という意味)は上田晋也が仕切る。上田についていけば間違いない」と言い切った。
また、しゃべくりメンバーの中では「上田と名倉は司会ができるから生き残る。徳井も大丈夫。あとは消える」と断言。
その後、フジテレビの自分の番組「ホンネの殿堂!!紳助にはわかるまい」にも名倉を起用した。
しかし心配なのは、「本当に名倉潤は司会者として将来安泰なのか?」ということである。
実際、『しゃべくり007』では上田晋也に司会に譲る場面が多いし、『ホンネの殿堂』でも紳助がほとんどしゃべってしまうため、ほとんどやることがない(コーナーのタイトルコールぐらいか?)
名倉潤は顔の濃さに比べ、司会者としてはそれほどアクが強くない。
あれだけ知性があって、突っ込みもできて、まじめで性格も良く、条件的には上田晋也にもひけをとらない男が、
いざ司会をしてみると存在感に圧倒的な差が出てしまう。
もしかして司会者として名倉潤に必要なのは「アクの強さ」なのかもしれない。
が、そのアクのない人の良さが、渡辺満里菜の心を射止めたのだとしたら・・・・・・・・・
お~・・・・・・パラドックス!!
つまり、紳助さんが「消える」と言った原田と堀内の存在は、名倉にとってはなんとも生命線なのである。