俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

大島優子はAKBを救う

今年の夏の思い出。

友人のU君が「女性の水着が見たいからプールに行こう」と誘ってきた。

U君は高校時代からの友達で、僕と同じ37歳の独身男性。

婚活パーティーでどうしてもあぶれたくなくて、48歳の女性とカップルになってその場のしのいだ強者だ。

「女性の水着を見るのは悪くないな」と思い、押入から何年も着ていない水着を引っ張りだし、彼の車に乗った。

てっきりサマーランドとか豊島園あたりに連れていくのかと思いきや、彼が連れていってくれたのが、地元も市民プール。

「どうだ!懐かしいだろう!」と妙に張り切っていたU君であるが、普通に考えて入場料250円の市民プールに水着ギャルがいるか?

案の定、中に入ってみると子供連れの家族ばかりで若い女の子は皆無

結局おっさん二人で大人プールを3時間ばかり往復して帰った。

周りから見たら、明らかに怪しくおかしい二人であったが、正直、結構楽しかった。

2010年の素敵な夏の思い出である。

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そんなU君がメールで

「最近、テレビでどの番組を見てもAKBばっかり!AKBでネタを書いてくれ!」

と言ってきた。

U君は活字嫌いで、僕のブログも写真しか見ないので、書いても絶対に読まないと思うのだが、僕も最近思うところがあったので書いてみたい。


U君の言うとおり、とにかく最近どの番組を見ても出ているAKB48

ちょうどCDシングル「ヘビーローテーション」のプロモーションと、日本テレビの『24時間テレビ 愛は地球を救う』のパーソナリティに選ばれたのが重なって、バラエティというバラエティに出まくっている。

そういえばCDシングルのプロモーションをこれほど熱心にするアイドルも、最近では珍しくなった。

ジャニーズだって、せいぜいCMを打つか、CMやドラマ、映画のタイアップにするぐらい。

積極的にテレビに出てCDシングルをプロモーションするのは、80年代のアイドルを育てた秋元康ならではの手法かもしれない。

しかもAKBは人海戦術で攻めてくるので、ある時は大島優子+数名、ある時は選抜12人、ある時は全メンバー48人でやってくる。

だからどの局のどの番組にもいるような気がする。

実際に本当にテレビに出まくっているのは上位数名だと思うのだが・・・

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その中でも、第2回選抜総選挙で1位になった大島優子は八面六臂の活躍をしている。

トップを前田敦子から変えて、今のところ当たっていると思う。

前田敦子は顔はかわいいが、人形のように表情が乏しく、ゲストで呼ばれても座敷犬のように大人しく、話を振っても佐々木希のように面白味にかける。

だから僕のようにファンでもない人は、バラエティ番組などで前田を中心に座っているAKBにイマイチ魅力を感じなかった。

が、大島優子はいい。

テレビ的に、いい。

大島優子をトップに据えたAKBはバラエティ番組に出ても、安定感が出てきた。

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それを如実に表す出来事が、先週起きた。

それは日本テレビ24時間テレビ』のプロモーションをするために、大島優子+αが『行列のできる法律相談所』および『1分間の深イイ話』に登場した時のことだ。

両番組の司会、島田紳助は番組の冒頭

「AKBは何度見ても顔が覚えられん・・・」

「全体を見るとかわいいけど、一人一人を見ると大したことない・・・」

「AKBは ”アホ か バカ”の略だ」

「僕はね、視聴者の心の声を代弁してるんですよ」

などとのたまわった。


確かにその通りなんだけど、僕はどうも腑に落ちなかった。

島田紳助フリークの僕としては、この紳助のAKBに対する扱いが・・・・なんか引っかかるのである。

通常、『行列~』に登場するアイドルは持ち上げられるのが常である。

それが紳助と関わりが薄ければ薄いほど紳助は誉めまくり、

「かわいいですね~」

「好き!」

などとおちゃらけて落とすのである。


が、紳助氏は初登場のAKBをいきなり”ブサイク扱い”である。

別にネットでの好評価を狙ったわけでもあるまいし

紳助氏にしては逆にひねりがない。


が、ここで忘れてはならないのは

紳助氏は、”自分のお気に入りをけなしながらプロデュースする”という性癖を持つ。

まるで、小学生男子がクラスの好きな子をいじめてしまうように、

紳助は自分のお気に入りのタレントをけなして笑いをとり、目立たせるということをするのである。

羞恥心、Pabo新撰組リアン、SHOEI、misono

紳助氏がプロデュースする歌手はたいがい「おバカ」「ブサイク」「デブ」とバカにされながら起用されている。

ということは今のAKBは、紳助的には”アリ”なのかもしれない。


そして今になって思い出したのだが、確か秋元Pが紳助にAKBからのユニット・渡り廊下走り隊のCDの作詞を依頼したというニュースがあった。

つまり、AKBも紳助氏の息がやはりかかっていたのだ。

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それにしても、仮に前田敦子篠田麻里子が最前列に並んでいたら、紳助は同じ扱いはしなかったはずである。

大島優子だからこそ、紳助氏は「いける!」と踏んだのである。

それは、単に大島優子が「いうほど美少女ではない」という事実だけでなく、

「コケにしても対応できるだけの力がある」と見込んでのことだと思う。

つまり、大島優子のタレント力を認めたからと言っていい。


これまでまとまってこられるとなんとも絡みづらかったAKB48

タモリ、さんま、ダウンタウンくりぃむしちゅーあたりも、まとまりでしかとらえられなかったAKB48

仮に大島がウェンツ問題すらネタとして受け入れられるなら、

いよいよAKBも一般ウケする日が来たと言っていい。


ということで、U君。

AKBはもはや避けて通れない存在なのだ。

そのうち、『笑っていいとも』のテレフォンショッキングに一人ずつ出て、48人をつなげる日も来るだろうし、

日本テレビ、TBS、フジ、テレビ朝日テレビ東京の各ゴールデンタイムに5~6人ずつ同時に出る日も来るだろう。

来年の『24時間テレビ』のマラソンランナーはAKBで、全員で2Kmずつ走るのかもしれないし、

衆参両院選挙と同時に、AKBの選抜選挙がなされ、その結果が速報で流れたり、号外が出る日も来るかもしれない。

天皇陛下の次に有名な日本人」「巨人、大鵬、AKB」なんて言葉が生まれて、

AKBに会うために、握手券の入ったCDをバカ買いするやつなんかも・・・・・・・・まあ、これはすでにいるんだけど。


2010年現在、まだAKBを認められない日本人は

いつか覚悟を決めなければならない。

そのうちAKBが国家行事で「君が代」とかも歌う日も来るかもしれないよ・・・。

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