2010年9月7日(火)
夜TBSの『NEWS23クロス』を見た。
たまたまその前の時間帯の『リンカーン』を見たままテレビをつけっぱなしにしていただけだが、この番組、えらい迷走をしているようで意外におもろかった。
筑紫哲也亡きあと、まったく見ていなかったが、新しいメインキャスター松原耕二のしゃべりはなかなか”キツイ”。
僕はこの人を初めて見たのであるが、正直「なんでこの人なの?」という感じだった。
なんか、妙に・・・・・気取っているのである。
筑紫哲也の後釜で、気を張っているのはわかるが、あのしゃべり方はないだろう?
まず声を必要以上に低くしているのが非常に耳障り
これを毎日聞くのは拷問だぞ
で、表情も妙に神妙な顔を作っちゃって、口元を無理やり引き下げたような顔を作っているのである。
これが生まれつきそうなら仕方がない。
しかし彼は普段は普通にしゃべったりするのである。
それが、ちょっと重くて固いニュースだったり、
政治家なんかがゲストに来て「やってやるぜ!政治家を切ってやる!」なんて妙に意気込んじゃうと
わざと声を限界まで低くして、ゆっくりしゃべって、大物ぶったりするのである。
で、ものすごい硬派な番組にしたいのかと思いきや、”あの”青木裕子を起用したり、
大物政治家に趣味やらカラオケの十八番を聞いたりと、随所に軟派なところも見せる。
そりゃ『NEWS ZERO』に負けるわ・・・
さて、話は変わるが、
先日、僕の元にも「民主党代表選挙」の投票用紙が届いた。
そう、実は僕は民主党のサポーターなのだ。
これには事情があって、
僕の前の職場でお世話になった上司(女性)のご主人が昨年、民主党から立候補して当選
で、その上司も議員夫人として田舎に戻ったのだが、どうやら議員となったご主人が小沢さんから「サポーターをウン千人集めて来い!」と言われたらしく、上司も知り合いという知り合いに「頼むからサポーターになってくれ!」と連絡していたのだ。
僕は政治にはあまり関心がなかったのだが、恩師の頼みとあって断るに断れず、2000円払ってサポーターになった、というわけだ。
で、送られてきた投票用紙の封筒を開けて中を見てみたら、なんとその投票用紙、名前を書く方式なのである。
民主党代表選挙で、候補者は菅さんと小沢さんなんだから、投票用紙に二人の名前を印刷しておいて、いいほうに○をつける方式でいいのではないか?
しかも、投票用紙には「候補者の中から1名を選び、その氏名を候補者名記入欄に辞書してください」としか書いてなくて、だれが候補者かは書いてないのである(ま、知ってるけど)。
なんか、ここらへんが足りないんだよね、民主党って。
で、せっかくだから僕も菅ちゃんか小沢君の名前を書いて出そうと思っているのだが、
ま~、どっちもどっちだよね。
二人で街頭演説をしているところなどをテレビのニュースで見ると
「どっちでもいいから、政治をしろ!政治を」
「街頭で演説してもほとんどの人は投票券もないだろうが!」
「お前らヒマ人か!」
「内輪もめしてる場合か!もっと他にやることあるだろうが!」
と、サポーターながら思ってしまう。
本当に、どっちでもいいのだ。
どうせ、どっちも好きじゃないし
その「どっちも好きじゃない二人」のうち、どちらかを選ぶんだから、心底どっちでもよく、
じゃんけんでいいから早く決めて、さっさと仕事をしろ!としか言葉が浮かばない。
ま、マスコミのあおりもひどいけどね。
ただ、9月6日(月)のニュースだけを見たら、
実は菅ちゃんは小沢君よりちょっとどけ素敵だった。
この日、小沢君は坂本龍馬の生まれ故郷、高知で国民に支持を訴えた。
小沢君は今回の代表選に並々ならぬ情熱を燃やしているらしく、
陰の豪腕がついに表舞台(首相)を目指す気になったようである。
民主党議員一人ひとりを訪ねてあいさつして回ったり、地方を遊説して回ったり
一方、小沢君との共同会見では、悠然と構える小沢君に対し、
対抗意識メラメラ、視線は小沢さんをチラチラ、小沢君の揚げ足を取ろうと言葉もチクチクと
小者ぶりをいかんなく発揮した菅ちゃん。
この日のニュースは「地方で支持を訴える小沢君」と「首脳会談をこなす菅ちゃん」を伝えたのだが、
僕は普通に
と思った。
ペラペラと口先だけでアピールをするより、仕事をしてる姿を見せるほうが、何百倍も説得力がある。
相手を批判したり、自分に言い訳をしたりするよりは、
黙々と、今できることを淡々とこなしているほうがよっぽどアピールになる。
こんなことはあまりに当たり前なことなのに、それでも人はしゃべりたがる。
昔から日本人は、そして日本のお父さんは黙って働く姿を子どもたちに見せてきた。
それで十分だったのだ。
なのに最近は、子どもの気を引こうと慣れないことをはじめたり、自分を取り繕ったりして
逆に子どもたちからバカにされる。
父親は父親の仕事をする。子供達はそれをちゃんと見ている。
首相は首相の仕事をする。国民はそれをちゃんと見ているから、支持率も自然に上がるのだ。
が、翌日の9月7日(火)には、菅ちゃんは『NEWS23クロス』に出演し、またキャスターらと
「発言がブレてる」「ブレてない」といった水掛け論を披露。
やっぱり菅ちゃんはあの日、たまたま仕事をしていただけだったのだ。
一方、VTRで「菅総理についてどのように思いますか?」という問いに答えていた国民もまた
「なんか元気ないね~」
「もっと自信持ってやってよ」
「ぱっとしないね~」と
これまた具体的な中身のない、批判とも不満とも呼べないようなイメージを伝えるだけであるから
ま、どっちも似たもの同士なんだろうね。
は~~、面倒くさい。
棄権しようかな~