俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

タイガーマスク運動

その1「良い伊達直人

A「お~い、みんな~おもちゃ買ってきたぜ」

子供達「あ!直人兄ちゃんだ!!」

A「それと今年小学校に入学する1年生!ランドセルだぞ!」

子供「わー!直人兄ちゃん!ありがとう!!」


その2「普通の伊達直人

職員A「あれ?玄関の前に何か置いてあるぞ。何かの箱のようだ。」

職員B「そうですね。あれ?手紙がありますよ。『子供たちに渡してください。伊達直人』」

職員A「いったい誰なんだろう・・・。助かることは助かるが、子供たちはだれにお礼をすればいいものやら・・・」


その3「悪い伊達直人

伊達「あの~、この近くに養護施設ありませんか?」

警察「ああ、ここらにはありませんね。どうしたんですか?」

伊達「え?あの、その、これ、養護施設にって・・・・・・・書いてあったから」

警察「それ、どうしたんですか?」

伊達「あの、え~っと・・・拾ったんです」

警察「じゃあ、拾得物という扱いになりますが」

伊達「え?ということは?」

警察「持ち主が名乗り出るまで警察で保管するということに」

伊達「ちょ、ちょっと待ってください。あの、それ、僕からの寄付なんです」

警察「じゃあ、自分で養護施設に届けて」

伊達「・・・・・はい、わかりました・・・」(実話らしい)

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その4「よいタイガーマスク

観客「タイガー!頑張れー!」

タイガー「(戦う無敵のタイガー)」

子供たち「すげー!タイガーまた勝ったよ!」

職員「さあ、みんな帰りましょう」

子供たち「は~い。ねえ、明日、直人兄ちゃん来るかな?」

職員「どうかな~~~」


その5「普通のタイガー」

職員「ひっ!あ、あの、どうのようなご用件で?」

覆面男「タイガーマスクです。ここにも来ちゃいました。」

職員「あ、あの、今、流行ってる、あれ?」

覆面男「え、ええ、まあ。あの、これ、子供たちに」

職員「あ、ありがとうございます。あの、お名前は?」

覆面男「伊達直人です」

職員「・・・・タイガーマスクじゃないんですか?」

覆面男「ええ、だから、タイガーマスク伊達直人です」

職員「(・・・正体、中途半端にバラしてるな~・・・)」


その6「悪いタイガーマスク

女性「ひっ!だれ?」

覆面男「タイガーマスクです」

女性「あたし、大人ですけど」

覆面男「あなたはもうすぐ社会人一年生になりますね。だからお祝いに来ました。」

女性「な、なんでそれを?」

覆面男「僕は君のことなら何でも知ってます。生年月日、身長・体重・スリーサイズ・・・次の生理は2月14日だね?」

女性「だれかぁ~~!!」

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その7「良い 善意の贈り物」

支援者「あの、これ、どうぞ。うちの畑で取れた野菜です。」

職員「え?こんなに?いいんですか?」

支援者「ええ。いいんですよ。これで子供たちに何かおいしいものを作ってあげてください」

職員「いつもいつもありがとうございます」


その8「普通の善意の贈り物」

職員A「あれ、玄関前に何か置いてあるよ。ランドセルかな?」

職員B「古着だね。ま、まだ新しいからありがたいけど」

職員A「ほかには?」

職員B「古いおもちゃ、古い絵本、古い文房具、か・・・」

職員A「ま、ないよりはいいけど・・・・ビミョーだね」

職員B「いや、ま、ありがたくいただこうよ」


その9「悪い善意の贈り物」

職員A「玄関の前に何かあるぞ」

職員B「またか。中はなんだ?」

職員A「古新聞、古雑誌、エロ本の気に入ったページをファイルしたスクラップブック」

職員B「・・・・・それから?」

職員A「鉄アレイ、『ビーリー・ザ・ブートキャンプ』のDVD、大量のキン肉マン消しゴム・・・」

職員B「・・・・・まだある?」

職員A「小学校の時の通信簿、修学旅行の時に買ったペナント、こにゃんこクラブの会員証・・・」

職員B「微妙にほしいものが混じってるな」

職員A「あと、なめ猫のブロマイド、ピアニカ、小学校の時もらったバレンタイデーのチョコレートの包み・・・・」

職員B「こいつ、押入のいらないものを置いてったな」

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その10「良い支援者」

職員「・・・・・どちらさまでしょう」

支援者「星飛雄馬です」

職員「うそつきなさい」

支援者「ふふふ。バレたか。明日のジョーです」

職員「それをいうなら矢吹丈って言え」

支援者「いや、実はキン肉マンです」

職員「いい加減にしなさい。直人君」

支援者「先生もノリが悪いな~。はい、うちで穫れたお米」

職員「いつもありがとう。悪いわね」


その11「普通の支援者?」

支援者「あの・・・」

職員「はい、どちら様でしょうか?」

支援者「はい、あの、僕は・・・あの・・・デビルマンです。」

職員「は?あの、悪魔の?」

支援者「あ、違います。あの、・・・ケンシロウです。『北斗の拳』の」

職員「そのわりにはガリガリね」

支援者「あ、そうですね。じゃあ・・・え~と・・・」

職員「別にムリに昭和のマンガのキャラクターを名乗らなくていいですよ」

支援者「いや、そういう流れですから」

職員「はあ・・・」

支援者「えっと~・・・・」

職員「すみません、早くしてもらえませんか?子供たちのおやつの時間なので・・・」

支援者「そうですよね。えっと、えっと・・・・」

職員「仙台の人は、伊達正宗、なんて名乗ってましたけど」

支援者「ああ、それいいですね。伊達・・・伊達・・・あ!!伊達臣人です!」

支援者「え!!『魁!男塾』??よりによってそれ??」


その12「悪い支援者」

支援者「まぼろしパンティです」

職員「服を着なさい」

支援者「貧しい人を救いに来ました」

職員「警察を呼びますよ」

支援者「性のボランティアです」

職員「まず俺を助けろ!!」

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