最近、気になるCMタレント
それは佐々木希である。
「かわいいだけで、何もできない子」
「事務所のプッシュのおかげで露出度は高いが、ファン層が見えない子」
というものだった。
この評価は今もそれほど変わっていない。
が、結論から言うと
「最近の佐々木希のCMの使われ方は正しい」
と思う。
まずは下のCMを見てもらいたい。
実に正しい。
一方、悪い例がこちら
実に正しくない。
佐々木希は正当派な美人だ。
もっというなら美形だ。
が、本当に顔だけで言ったら佐々木希とは天と地ほど差がある。
佐々木希は本物の美形だ。
だからこそ、事務所はあの手この手で佐々木希をプッシュし、テレビに露出してきた。
格闘番組の司会をさせてみたり、バラエティ番組のレギュラーにしてみたり、踊りをさせてみたり、歌を歌わせてみたり・・・
しかし、何をやらせても見事なほどパッとしない佐々木希ちゃん。
世の中には佐々木希よりブサイクでもテレビに出ているモデル、女性タレントはいっぱいいる。
それらの人は”下品”を売りにしたり、”天然”を売りにしたり、コメントのうまさを売りにしたり、有名人との血縁を売りにしたりして芸能界を泳いでいる。
借りてきた猫?
が、佐々木希ちゃんには何もない。
かろうじて「昔、かなりの悪だった」というギミックはあるものの、木下優樹奈のようにそれを全面に打ち出すわけではない。
昔、新体操をやっていたというのでCMで足を上げさせてみたり、踊らせてみたりしたが、どうもそれも生かせない。
マリエや藤井リナのような高ビーで非常識なキャラもなければ、失言もない。
マイナスポイントや、嫌われる要素すらない。
がんばって洋服のデザインなどもしてみたが、未だにファッションセンスがいいという話も聞かない。
ほんとうに”きれいなだけ”なのだ。
が、事務所がそうした試行錯誤を繰り返した結果、今の佐々木希は非常に安定して”いい仕事”をしている。
無理にしゃべらせず、無理に踊らせず、無理に歌を歌わせない。
CMの15秒、30秒という限らせた時間で、過剰な演出をせずに、立つ、歩く、笑う、ちょっと話しかけるといったシンプルな画を心がけた。
これが非常に安定しているのである。
モデルの正しい使い方、モデルの本来の使われ方、とでも言おうか。
最近はドラマにせよCMにせよ、演出過剰傾向にあり、きれいなだけでは飽きたらず、きれいな女優さんにコミカルさを求める嫌いがある。
蛯原由里だって、押切もえだって同じ失敗をしてきたのである。
佐々木希も失敗を重ね、ようやく自分の生かし方を見つけたのかもしれない。
CMの中で静かにほほえむ佐々木希は今や盤石の地位を固めつつある。
お化粧も今年に入ってかなり薄くなったような気がする。
これがまた男性にとっては嬉しく、女性にとっても評価が高い。
一度アイメイクを覚えるとほとんどの女性がベストポイントを見失い、過剰なアイメイクに陥る中、佐々木希の薄化粧への回帰は奇跡である。
政権交代って意外とこういうタイミングで起きるものなんだよな~
このスタイルを維持する限り、