A「いや~それにしてもうちのアイドル売れね~な」
B「あ~確かに。売れね~な。全然売れね~」
A「おかしくね?そこそこかわいい子を集めたら売れるはずじゃねーの?」
B「確かに。AKBが売れてうちが売れない理由はないもんな」
A「まあ、似たようなグループが多いからな。ファンの取り合いになっちまうのかもしれないな」
B「なんか特性がほしいですよね。”会いにいけるアイドル”とか、”週末ヒロイン”みたいな」
A「あ~なるほどね。”フライトアテンダント風”とかね。いいんじゃない?何かある?」
B「触りにいけるアイドルとかね。」
A「だめだよ!」
B「なんでよ」
A「触らせちゃダメだよ。おっぱいパブじゃないんだから」
B「だめ?」
A「だめだよ」
B「触ってダメなら、見るだけアイドル」
A「当たり前だろ。なにが面白いんだよ」
B「見てもいいんですよ」
A「だから普通見てもいいだろう。歌うたってんのにみんな顔背けてたら興味ねーみてーじゃんかよ」
B「じゃあ、声かけていいアイドル」
A「だから普通だろうよ」
B「歌っている時に一緒に歌ってもいいんですよ」
A「そんなの普通のカラオケだって一緒に歌うだろうよ」
B「いや、結構、静かに聞いてなきゃいけないとこあるじゃないですか?携帯のスイッチも切らしたり」
A「クラシックコンサートじゃないんだから。アイドルのコンサートでみんな静かに座ってたら嫌だろうよ」
B「じゃあ、どういうのがいいんですか。」
A「なんか”週末だけ会いにいける”みたいな『限定モノ』はないのかよ」
B「あ~あ~なるほど。1分だけ見られるアイドル」
A「チケット売れねーよ。なんで1分だけのために2~3000円も払わなきゃいけねーんだよ。」
B「4年に一度だけ会えるアイドル」
A「少なすぎるわ。オリンピックじゃないんだから」
B「いや、ワールドカップですよ」
A「どっちでもいいわ!っつーか、おもしろくないだろうよ!4年に1度じゃ」
B「じゃあ2秒に一度」
A「見にくいわ。目がチカチカする」
B「週末に給料が出るアイドル」
A「冷めるわ!なんで週払いなんだよ」
B「舞台の上で1000円ずつ・・・」
A「安っ!そうじゃなくてよ、なんかないの?フライトアテンダント風とか」
B「あ、じゃあ、ファストフードの店員風」
A「お、いいじゃない?」
B「いらっしゃいませ~、私たちのライブにようこそ!」
A「お、いいね~」
B「ご一緒に、生写真はいかがですか?」
A「お~いいじゃん、いいじゃん」
B「写真、ポスター、ウチワのハッピーセットはいかがですか?」
A「あ、ちょっとお得になったりしてね」
B「ご一緒にポテトはいかがですか?」
A「それ完全に店員だわ」
B「あたしをお持ち帰りですか?」
A「なんかやらしく聞こえるな」
B「こちらでお召し上がりですか?ではステージへどうぞ」
A「こらこらこら、ストリップになってる!」
B「(胸にお札を挟む)」
A「なんだ?どうした?」
B「一万円、入りま~す!」
A「結構もらうね!おひねりだな!」
B「(ステージに寝ころぶ)」
A「なんだ?どうしたんだよ。」
B「フランクフルト入りま~す!」
A「やめろ~!!こんなんで売れるわけねーだろ!なんなんだよ、このアイドル」
B「終末アイドル」
A「いい加減にしろ!」