嫁がムーミンにハマっている。
今年になって急にハマったらしく、そのハマりようは異様なほどだ。
全104話を視聴。
正直、ムーミンって子供のころから知っているけど「面白かった」という記憶がほとんどない。
あの頃見ていたであろうアニメは、そこそこ面白くて、いくつか名場面が思い出せたりするものだが、ムーミンに関してはお話が全く思い出せない。
知っているようで意外と知らない。
それが僕のムーミン観だった。
これがもう大盛況で、行列ができているのだ。
小さなベーカリーとお土産コーナーも併設されているのだが、こちらも行列。
僕は基本並ぶのは好きではないのだが、今日はムーミンカフェ目当てで来たのだからとりあえず並ぶことにした。
で、並んでいて気付いたのだが、並んでいるのは女の子のグループやカップルなんだけど、
女の子のほうが例外なく「森ガール」というか、そんなふんわりした感じのファッションに身を包んでいるのだ。
そう、いかにも「ムーミン好き」な感じの女の子ばかりなのである。
アトラクションの順番待ちやラーメンの順番待ちなら、ケータイでもいじっていれば少しずつ列が前に進んで少しは気が紛れるのだが、カフェの順番待ちというのは予想以上に長い。
そりゃそうだ。
ラーメンと違って、カフェはコーヒー飲んですぐ外に出るようなもんじゃない。
しかも中にいるのはいかにも暇そうで時間の概念が薄そうな森ガールである。
一銭の得にもならないような話を延々を続ける人種である。
まだ寒さが残る3月の御茶ノ水の空の下、震えながら待つこと40分、やっと僕らも中に入ることができた。
が、せっかく来たのだから楽しもうとメニューを食い入るように見るのだが、これがまたオムライスで2000円ぐらい取るような値段設定なのだ。
もちろん、ムーミンファンにはそんなこと気にならない。
食事をするといくら取られるかわからないので、僕はとりあえず「ムーミンのグロッキ」という飲み物をチョイス。(これでも750円ぐらい取られたが・・・)
嫁も値段を気にして単品を選んだが、キャラクターグッズに目がない嫁はお土産にコップがもらえるプリンを選択。
二人で「ま、こんなもんだな」「そうね。ま、一度来たからいいわ」と感想を述べ合った。
僕らの右隣は女の子の3人グループで、ムーミンの人形が座っている4人席に座っていた。
一番太った女の子がはしゃぎながらムーミンに抱き付いて写真を撮っていた。
2匹いるみたいだった・・・
僕らの左隣りは明らかにデート中の若いカップルで、ホットケーキとオムライス、そしてそれぞれ飲み物をオーダーしていた。
まだ高校生だろうか?
デートのランチに5000円は痛い出費だろうが、彼女が喜んでくれるのならと無理をしているのが痛いほどわかる。
少年よ、安心するなよ。
カフェでの食事が終わったら、彼女は隣りのお土産コーナーでムーミン・クッキーやらケータイ・ストラップをお土産に欲しがるはずだから。
こうして30分後、「外で待っている人が可哀そうだから」とムーミンカフェを後にすることにした。
もちろん、嫁はお土産もしっかり買って帰った。
ま、明らかに興味なさげだった僕の態度に嫁も嫌気がさしたかもしれない。
申し訳ないことをしてしまったが、ここ以外にも
キャラクター・カフェに喜々として訪れる人は多い。
でもどうせ高い金を払うなら、内装とか料理に凝るんじゃなくて、もうちょっとサービスで楽しませてくれまいか?
AKBがアフターに応じてくれるとか・・・
どうやら「スプーンおばさん」と混同していたらしい・・・