先日、御茶ノ水の東京ドームシティに遊びに行った。
おもしろそうなので入ってみたら、これがもう本当に懐かしい駄菓子の数々!
韓国出身の嫁も「あ!これ、子供の頃に食べた!」なんて興奮している。
最初は「ま、見るだけね、見るだけ・・・」なんて思っていたのだが、嫁が「割り箸で練り練りするアメが買いたい!」と言い出すと、こっちまでいろいろと買いたくなる。
「日本の駄菓子はわからないから、他に好きだったもの買って!」と言われ、思わず衝動買いをしてしまった。
この日、僕が買ったものは
・カステーラ
・ビッグカツ
・あんず棒
・子供ヨーグルト
・ヒモ引きアメ
・きなこ棒
・フィリックス・ガム
そして嫁の水あめで1000円ちょっとした。
でもうれしいな。
実は僕が小さい頃、我が家も小さな商店をやっていて、よく親の目を盗んでフィリックスガムをくすねたものだ。
そして父親のたばこを買いに、近くのタバコ屋にお遣いに行く(今ではこんなお遣いはできないが、当時は普通だった)と、そこには”よっちゃんイカ”が置いてあった。
この「よっちゃんイカ」がまた旨かったな~!
酸っぱくて、歯ごたえがあって・・・
さらに小学校の友だち、山田君の家の近所に、まさにザ・駄菓子屋というべきお店があった。
そこでロケット弾の平玉を買って、みんなで上空に思いっきり投げて投下させていたな。
アスファルトの地面に落ちると火薬が破裂して「パン!」と小さく鳴るのが面白かった。
で、疲れるとまた駄菓子を買って食べたんだけど、何を食べても旨かったな。
お金がなくなると桜餅?(”さくらんぼ”だったかな?)あのピンク色で四角くて固いお餅をみんなで買って、楊枝で1つずつ突いて食べてたな。
とにかく、駄菓子には愛着があった。
僕は甘酸っぱい思い出をたくさん抱えながら家路を急いだ。
御茶ノ水で買った駄菓子たち
まずは嫁が水あめを割り箸で練り始める。
意外に水あめが柔らかく、うまく割り箸に絡まない。
色も白くならない。
で、味もそれほど・・・・で、嫁の顔がみるみる曇り始める。
ま、僕は水あめには興味がないので、その他の駄菓子を開けてみる。
まずはどんど焼き
・・・なんか、意外に酸っぱい?
アラレ独特のカリカリした感触はあるんだが、どうも味付けが濃いというか、雑・・・
あれ?これ一番好きだったんだけどな?
次はカステーラ
・・・パサパサ・・・
甘味も少ないし、湿気たメロンパンの中身みたいな歯ごたえ
ん~~~~~~微妙・・・・
次はビッグカツ
・・・薄くて・・・脂っこくて・・・・・旨みがなくて・・・・なんだこりゃ?
あれ?当時はごちそうだったはずなのに・・・?
その他も「子供ヨーグルト」は甘味も旨みもなく、ただのメレンゲ
ひも付きアメは紐がついているだけでただのアメ。しかも体に悪そうな変な甘味
きなこ棒は外はパサパサ、中はいかにも水あめを固めたような歯にくっつく感触
フィリックス・ガムはイチゴの甘味はすごくいいんだけど、サクサクと歯で切れてしまい、ガムとして歯ごたえが物足りない。(そういえば、子供の時、このガムをよく飲みこんでいたな・・・)
どれもこれも・・・
という感じなのだ。
悲しいかな、これが「大人になる」ということなのだろう。
ちゃんとしたとんかつの味を覚えた後では、駄菓子のビッグカツはただの紙切れ
ちゃんとしたカステラの味を知ったあとでは、カステーラはただの失敗作
子どもヨーグルトなんて本物のヨーグルトの前ではただの罰ゲームだ。
やっぱり子供って舌バカだな。
本当に旨いものなんてわからない。
まあ、もしかしたら今の子供は最初から明治とか森永のちゃんとしたお菓子を食べてるのかもしれない。
そう思うと、僕の子供時代がすでに罰ゲームみたいな時代だったのかもしれないな。
ま、楽しい罰ゲームだったけどね。