俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

『ワンピース』を読んだった

この夏、本当に僕は暇だった。

 

本当に情けないくらい仕事がなくて、暇を持て余していた。

 

で、何をやっていたかというと、TSUTAYAでマンガをしこたま借りて読んでいたのだ。

 

この夏、借りたマンガは以下の通り。



① 『銀の匙』1巻~4巻

 

近所のTSUTAYAのおすすめナンバー1。

 

鋼の錬金術師』の作者が書いている、農業高校で繰り広げられる青春グラフティー(?)

 

業界でもかなり話題になっているので、ずっと読んでみたいと思っていたが、これがまた本当におもしろかった!



(簡単なあらすじ)

 

中学時代、父親の命令で勉強しかしてこなかった主人公が受験戦争に敗れ、農業高校に入る。

 

初めは勉強で一番になることしか考えていなかった主人公が個性的な同級生(家業が農家の人が多い)や、特殊な農業高校の授業に振り回されながら”自分の人生”や”生きること”についていろいろなことを考える。

 

特に、主人公が育てた豚をどう処理すべきか葛藤する場面はなかなか考えさせられる。

 

そういえば、昔、『豚がいた教室』なんて映画もあって、小学校で育てた豚をどうすべきが小学生に考えさせる授業を描いて賛否両論を招いていたな。

 

 

銀の匙』は主人公が高校生の分、泣きながら「豚を殺さないで!」「このままずっと飼おうよ」なんて訴えたりはしないが、主人公の葛藤とその決断はなかなか見ごたえがある。

 

「勉強になる」「考えさせられる」「感心する」系のマンガなのだ。

 

納得のおすすめナンバー1作だ。

 

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② 『進撃の巨人』①~⑦

 

近所のTSUTAYAのおすすめ第2位だったが、これが全然おもしろくなかった(泣)

 

これもテレビや雑誌などでも盛んに勧められていたので、ちょっと楽しみにしていたのだ。

 

「人間を喰う巨人が来て、めちゃくちゃに暴れ、どうしようもないくらい人間が絶望的になる」とか、「主人公が1巻で巨人に食われて死ぬ、というありえない展開!」とか煽りに煽っていたのだ。

 

が、2巻目以降はなんてことない。

 

主人公はデビルマンのように巨人に変身できるようになり、巨人になって戦うというごくごくありきたりな展開に。

 

もともと絵はアマチュアレベルに下手な上に、内容までつまらないので、今後は読むことはないと思う。

 

ま、僕も情報に踊らされてしまったわけね・・・。

 

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③ 『聖・おにいさん』1~2巻

 

④ 『テルマエ・ロマエ』1~3巻

 

⑤ 『隣りの関くん』1~2巻

 

これは完全に嫁のおすすめ。

 

嫁がTSUTAYAで借りて熱心に見ていたので僕も読んでみたのだ。



『聖・おにいさん』はキリストとブッダが人間の姿で現世に降り、古いアパートで同居しながら暮らすという話。

 

ギャグ漫画なので、特に「地球の危機を救う」とか「人々の悩みを解決をする」というストーリー上の目的があるわけではない。

 

キリストやブッダのエピソードを元に笑いを積み重ねただけだ。

 

ま、頭を使わずに読めるので、床屋の順番待ちだったら読むかな?

 

ちなみにわが嫁はゲラゲラ笑いながら読んでいたが、なぜか1・2巻を読み終えた後でそれ以降、読むのをやめた。

 

自分がクリスチャンだということに気付いたからか?




ご存知『テルマエ・ロマエ』も日本の銭湯や温泉のネタを集めたギャグ漫画。

 

映画は大ヒットしたらしいが、これも1~2冊読めば十分。



ギャグ漫画は「そこにあれば読む」のだが、「次の巻が楽しみ」というふうにならないのが悲しい。

 

僕の中のギャグ漫画1位はいまだに稲中だ。

 

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⑥ 『ワンピース』~66巻

 

いや~・・・・疲れた。

 

やっとこさ、『ワンピース』が片付いた。

 

本当に、”片付いた”という表現がぴったりだ。



実は昨年まで、ワンピースは全く読んだことがなかった。

 

まあ、僕は今年39歳なので、いくら話題になっているからとはいえ、わざわざ少年漫画をチェックする必要もなかろう、と思っていた。

 

が、それこそ『ワンピース』は「ドラゴンボール」や「スラムダンク」並みに日本を代表するマンガに成長してしまった。

 

日本人なら知ってて当然、『ワンピース』を知らないなんて時代遅れ

 

そんな感じだ。

 

僕は未だに「年齢の割に今の文化・芸能の話題についていけている」というのが小さな自慢なのだ。

 

だから『ワンピース』も追いかけなければならない。

 

それで頑張って、今年(2012年)のゴールデンウィークに20巻までは読んだのだ。

『One Piece』を追いかける - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

 

その時は「ワンピースはもうこりごり」なんて思ったが、8月になって急に暇になったので、やっぱり続きを読むことにした。



前回は「義務的に読む」「話題についていくために読む」という感じだったが、

 

今回はとにかくありあまる時間をつぶすためだったので、『ワンピース』が64巻もあることがありがたかった。

 

『ワンピース』は週刊少年ジャンプで1話ずつ読むほどおもしろくはないが、

 

コミックで5巻、10巻まとめて読むとそこそこ面白い。

 

で、64巻まで読むと、それまでの伏線がいろいろとつながってきて、「へ~、意外によくできてる話だな~」と感心すらする。

 

前回は「絵が複雑すぎて見にくい」と思っていたが、作者も面倒くさくなったのか絵が上達したのか、そんなにごちゃごちゃ細かく描かなくなったし、読むこちら側も慣れてきたのでずいぶん読みやすくなった。

 

好きなキャラクターや、好きなシーンもできたりして、ちょっと話の続きが気になりつつある今日このごろだ。



が、おそろしいことに、『ワンピース』はまだまだキャラクターも増えそうだし、まだまだ話は続きそうなのだ。

 

それこそコミック100巻くらいは軽くいきそうな感じなのだ。



ん~~~~~なんか、富士山を5合目から登って、けっこう日本一の山を堪能したと思ったら「まだ6合目ですよ」なんて言われた気分。

 

まだまだ先は長いな~~。

 

ま、そんな心配をするよりは、仕事の心配をしなきゃね。

 

『ワンピース』の主人公が海賊王になるころには、俺はきっと雑魚キャラ並に落ちぶれているだろうから。

 

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