俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

僕のエロマンガ史

先日、Youtubeサンドイッチマンの漫才を見ていたら「みやすのんきか!」という突っ込みが出てきた。


懐かしいな~!

僕はもう、それはそれは みやすのんきの作品にお世話になったものである。

今でも頭の脳裏に焼き付いていて、数々の名場面が即座にしっかり思い出せるくらい、繰り返し繰り返し読んだものである。


女性の方はご存知ないかもしれないが、30代後半から40代の男性にとって

みやすのんき”はそれはそれは絶対的な名前なのである。


僕は今年結婚をし、嫁さんと暮らすことになってから、持っていたエロ本を全部捨ててしまった。

おそらくもう二度とエロ本を買うことはないだろう。

となると、なんとなく「僕のエロ本の歴史を今のうちにまとめておきたい!」と思うようになったのだ。


普通の人はそんなことを考えることもないだろう。

また、嫁もいるのにわざわざブログに書き留める必要もないだろうに、と思うかもしれない。

が、どこかの偉い人は「Stay hungry! Stay foolish(貪欲になれ!バカになれ!)」なんて言葉を残している。

バカになるためにも、ここはちゃんと書き留めておこうと思う。

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エロ本と言ってもいろいろあるだろうが、

僕にとってのエロ本は主に「エロマンガ」であった。

割と少年誌っぽい画風の作品に惹かれ、その性向は結婚直前まで続いた。


僕が覚えている限り、まず最初に僕の股間を刺激したのは『まいっちんぐマチコ先生』だ。

いたずらっ子のケンタ君にいつもスカートをめくられ、「ボインにタッチ!」され、恥ずかしそうに後ろを向きながら「いや~ん、まいっちんぐ!」とポーズを決めるマチコ先生に、当時、小学校低学年だった僕はノックアウトされた。

ソフトなお色気でアニメとして普通にテレビに流れていたものだから、世の少年たちはみなマチコ先生の虜になったものである。

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次に夢中になったのが、冒頭で述べた みやすのんき作『やるっきゃ騎士(ナイト)』である。

これは確か、兄と兄の友達が1冊の月刊少年ジャンプを囲んで読んでいた中に、無理やり入って見ていた記憶がある。

兄の友達が、一語一句読み聞かせてくれたのに、ひどく興奮した。

「おっぱいモミモミ!」「いやん!」「ブルルン!(←おっぱいが揺れる擬音)」などなど

親の目を盗んで少年たちが集まってニヤニヤしながら読んだことに、ちょっと大人の階段を上ったような気がしたものだった。


やるっきゃ騎士』の主人公の誠ごうすけは、とにかくスケベな中学生。

生徒会長のヒロヒン・美崎しずかは女子君主制の中学校を仕切る気の強い女の子。

ごうすけは男子生徒の地位向上のため、ことあるごとに美崎しずかに対抗するのだが、しずかちゃんの服を脱がしたり、おっぱいを触ったりして変態チックに話は進んでいく。

所詮、少年誌の連載なので、セックスまでは進まないのだが、それでも少年の股間を刺激するには十分だった。

その後、僕は毎月欠かさず月刊少年ジャンプをチェックし、高校生になってからはコミックを集め、大学生になってからは愛蔵版を買うほど、みやすのんきにはまったものだった。

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僕の少年時代、つまり80年代というのはコンビニはまだ多くなかったので、大人はエロ本を主に自動販売機で買った。

で、大人が田んぼのあぜ道などに捨てたエロ本を少年たちがどこからか見つけてきた読んだのだが、少年だった僕は劇画調の絵は好みに合わなかった。

少年漫画の美少女たちに惚れていったのである。

また、女性の裸の写真にもあまり興味を持たなかった。

もっと言えば、本物の女性の股間が気持ち悪かった。

むしろ少年漫画で「男の子が女の子にエッチないたずらをする」「男の子が女の子のおっぱいを触る」

これぐらいがちょうどよかった。

それ以上ヤラれると、ガチで引いた。

兄貴は遊人の『Angel』なんかを読んでいたが、僕は全く好きになれなかった。


だから僕がはまった漫画は他に

『ハートキャッチいずみちゃん』

『Oh!透明人間』

『いけない!ルナ先生』などの少年モノ、学園モノが多かった。

イクラを食べると本当に透明人間になれると思って、鼻血が出るほど食べたこともあった。

若かったのだ・・・

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やがて僕も大人になり、エッチというものがどういうものかわかってくるようになった。

大学生になり、一人暮らしを始めた。

そこでアダルトビデオ漬けの毎日を過ごしていたわけであるが、ふとするとまたエロマンガが恋しくなるものだった。

大人になってまずハマったのが、わたなべわたる著『ぷるるん乙女白書』だった。

わたなべわたるの描く女性はみな巨乳、瞳が大きく童顔で魅力的だった。

これまた何冊もコミックを大人買いしたものである。

が、わたなべわたるの作品は次第に画風が変わり、展開もマンネリ化し、雑になっていった。

なんか、「男と女が会う」→「エッチ」→「射精」

この流れが、あまりにも急すぎて雑。

全くリアリティに欠けていた。



そこで僕は”ちゃたろー”に乗り換えた。

初めてちゃたろーの作品に触れたときは、それは衝撃的だった。

ちゃたろーの作品は、わたなべわたるとは対極的だった。

オナニーだけで一話、フェラだけで一話、おっぱいを揉むだけで一話、なんてのもザラだった。

実に丁寧にエッチを描いていた。

『ナオちゃんと夏休み』『揉まれる理沙ちゃん』『私とシテミテ』などはかなりお世話になった。


が、ちゃたろーの作品は僕が嫌いなバイオレントなものや、女戦士モノ(触手モノ)も多かった。

だから、amazonで表紙買いをしても、外れることも多かった。


で、最後に僕がたどりついたのが如月群真だった。

彼の作品のシチュエーションは、まさに僕が求めていたものだった。

「学園」「巨乳」「ハーレム」「ヤリたいだけヤレる」「かわいい女の子が長い間、こちらに思いを寄せていた」「控えめな女の子」「主人公のいいなり」「コスプレ」などなど

同じ性向の友は多いらしく、彼の作品は常に評価が高かった。


これからは如月群真のお世話になって年老いて行こうと思っていたところ

僕に3次元の彼女ができ、やがて僕は卒業することになった。

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以上が僕のエロマンガ史である。


あの頃、僕は青いおさるさんだった。

一人自分を慰めながら、「この労働がお金になるなら、僕は今ごろビルゲイツ級の金持ちになれたのに…」なんてバカなことを考えていた。

汚れたティッシュを片づけながら、自己嫌悪ばかりしていた気がする。


が、これだけ青春とお金とティッシュを費やしたエロマンガも、もう二度と買うことはない

そう固く誓ったのだ。

だが、コンビニのとあるコーナーの前を通り過ぎると、あの頃を思い出して少しだけ股間が痛むのであった。

ズキン、ズキンと・・・

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人はこうして大人になっていく。

37歳の春だった・・・