俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

マエアツ狂想曲

悔しい

本当に悔しい

なにが悔しいって、この1週間、「前田敦子がAKBを卒業」ネタに振り回されている自分が悔しい。


なんなんだろう?

もう一度確認しておくが、僕はAKB48のファンでもなければ、前田敦子のファンでもない。

むしろ嫌いだし、僕はアンチ・ファンだ。


AKB商法と言われるものは、日本の音楽史をダメにしたと思うし、

AKB人気というのもまやかしで、CDの売り上げやライブの集客数もかなり水増しされていると思う。

歌えない、踊れない、しゃべれない、おまけにかわいくもおもしろくもない本当に芸の無い子たちが毎日のようにテレビに出たり、芸能ニュースで紹介されたりするのを腹立たしく思っていた。

CM契約数ランキングや、CD売上ランキングで上位を独占し、記録を塗り替えるのを知るたびにイライラして、一刻も早く消え失せてくれることを切に願っていた。


特に前田敦子はなにをどうみても「エース」とか「センター」とか「日本のトップアイドル」のレベルにいない。

見栄えもそう、歌も踊りもそう、存在感もそう

「なぜこの子が?」とずっと思ってきた。

秋元康は「美人じゃないけど気になる子」みたいな基準でAKBのメンバーを選んでいるそうだが、

本当にびっくりするくらい美人じゃないし、かわいくもない。

ま、好みはひとそれぞれなので、「かわいい」という人がいてもいいと思うが、少なくとも美形ではない。

それだけならまだしも、前田敦子を見ているとどうもイライラする。

なんか陰気な感じで、伏し目がち、テンション低く、なぜか不機嫌、

これが女優さんとか、スポーツ選手とか、不思議ちゃん天然さんというのならわかる。

が、前田敦子は「かわいらしさ」で「みんなを笑顔に、ハッピーにする」べきアイドルでありながら、リアルに陰気なのだ。

で、「苦しい」「私はがんばってるのに」「どうせみんなに嫌われてるんだ」みたいなオーラを常に帯びていて、前田敦子の周りに流れる空気はガチで重苦しい。

学生時代にもクラスに一人はこういう子はいた。

一緒にいて、あんまりおもしろくない奴、テンションが下がる奴、遊び甲斐のない奴・・・

芸能人で言うと「アンガールズ山根」とか「森三中 黒沢」とか・・・


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で、この1週間というもの前田敦子AKB卒業に関するニュースをくまなく見ているのだが

「次のセンターは?」「卒業はいつ?」みたいな記事もあれば、

「ファン自殺騒動」「ショックで嘔吐」なんてネット記事もある。

「センターはあっちゃん以外いない!」「あっちゃんあってのAKB!」なんて街の声もあれば

「ソロで売れると思ってるの?」「AKBも終わったな」みたいな書き込みもある。


そして僕はなぜかその一つ一つを律儀にチェックしているのだ。

なんなんだろう?

ま、「アンチ巨人」というのは「一番巨人を気にしている人」とも言われる。

ということは僕は「嫌い嫌いと言いながら、一番AKBを気にしている人」と言えるかもしれない。

それが悔しいのだ!

嫌いなら気にしなければいいし、わざわざテレビのニュースやネットの記事を見なければいい。

それなのにネットでアンチのコメントを見ては安心したり、

『特ダネ』で小倉さんとコメンテーターが

「(前田敦子のAKB卒業について)竹田さんはどう思います?」
「興味ないですね」
「(コメンテーターは)いいですね。私は司会者だから・・・」

みたいな会話をしているのを聞いてほくそえんだりしているのだ。


これだからアンチは疲れるのだ。

AKBが出れば出るほどかき乱され、批判をしなければならない。

毎日監視をしなければならず、心が休まる暇がない。



できれば全国民が

「は?AKB?興味ないですね」

「卒業?別にいいんじゃない?」

くらいの反応を示してもらいたいものだが、なかなかそうはならない。

それがまた悔しい・・・


もし僕がテレビのコメンテーターになったら、

「知らね」「興味ねーし」くらいのことを言ってみたいものだが

おそらく権力に弱いヘタレの僕は

「そうですね。自分で決めたことなので、後輩のために道を作ってほしいですね。がんばってください」

みたいな無難なコメントに終始するだろう。

ダメだね、僕は。

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で、前田敦子がAKB卒業を発表して最初の週末が始まった。

特に日曜日TBSの朝の情報番組「サンデージャポン」「アッコにおまかせ」あたりはぶっとおしでこのネタを扱うだろう。


そしてそれらの番組に呼ばれたゲストは何かしらのコメントを求められる。

堂々と”無関心”や”批判”ができれば大したものだが、おそらく多くのゲストは無難にコメントをせざるを得まい。

AKBのメンバーならコメントを求められるのはまだしも、まったく関係のない芸人やらタレントらもいいコメントを残さなければならないのだ。

これは辛い。

それこそテレビのカメラが回っている間は

「偉大なるセンター様!あなた様は私たちの心にずっと生き続けます!」

とみんなで泣き崩れないといけない。

そうしていない人が秘密警察・・・じゃなかった、プロデューサーに見つかるといつのまにかテレビから姿を消されるという。

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まあ、とにかくこの騒動が早く収束してくれることを願うのみだが、

卒業がいつだか発表されてないということは、マスコミも我々も際限なく振り回されることになるのかもしれない。

短くて数か月、長ければ何年も・・・



頼むから「前田敦子がAKBを卒業」ってのが

キャンディーズ解散」とか

山口百恵の引退コンサート」と同列に扱われることがないことを願う。

そんな一大事ではないし、そんな大物でもない

”国民的アイドル”とマスコミはAKBを持ち上げるが、本当にそんなことない。

一部のファンがCDを大量に買い、特定のマスコミが過剰にAKBを露出させ、あたかも「日本中がAKBに夢中」みたいな印象操作がされているだけだ。

街中でインタビューに答えている人たちってのは、10人声をかけてやっと捕まった1人で、
そういう人を編集して流しているからあたかも「みなこのニュースに関心を持っている」みたいに見えるが、そんなことはない。

たいていの日本人は前田敦子をなんとも思っていないばかりか、「そんな器か?」と不審に思っているし、「まったくマスコミってやつは・・・」とあきれている。

「①AKBが好き  ②ファンではないが興味はある  ③ 興味なし」で全国民にアンケート調査をしたら過半数は③の「興味なし」を選ぶに決まってるんだから。


頼むから大騒ぎしないでくれ!

静かに!おとなしく!


と、「前田敦子AKB卒業」の記事を書いて騒ぎ立てている馬鹿の一人であった。

もうイヤン!

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