A「先輩！大変です！」
B「どうした？益若つばさが離婚でもしたか？」
A「え？まあ、それも事実らしいですが、そうじゃなくて、去年買ったZ社の株が上がったんです！」
B「ほう、良かったじゃねーか」
A「これも安倍首相のおかげですかね。新政権への期待が・・・」
B「そんなもんかね？」
A「あれ？先輩は安倍政権、嫌いっすか？」
B「好きとか嫌いの話じゃないけど」
A「自民党がお嫌い？」
B「まあ、嫌いと言うか・・・大丈夫？って感じよ」
A「え～・・・だって去年の総選挙で圧勝したじゃないですか？みんな新政権にすごく期待してるんですよ」
B「本当にそうなの？本当にみんな自民党が好きで、安倍さんに総理になってもらいたかったの？」
A「う～ん・・・まあ、でも、民主党に嫌気はさしてたでしょう？」
B「まあな。でも俺は安倍さんが放つ仰々しい言葉があまり好きになれなくてね」
A「ああ、”日本を取り戻す！”みたいな？」
B「そうね。昔の自民党時代だって、そんなにいい時代じゃなかったのにね」
A「ああそうっすね。でも最近はそういうキャッチ―なコピーを考えるのが流行りなんじゃないですか？」
B「なんか政治を映画やプロレスと勘違いしてないか？」
A「ふふふ。そういえば安倍さんの経済政策を”アベノミクス”とか呼んでますね」
B「かっこつけて・・・。経済政策なんて周りのブレーンが考えたことに決まってるのに自分の名前つけて”アベノミクス”って・・・」
A「まあまあ、そうやって新政権への期待を煽ってるんですよ」
B「それだけじゃないぞ。”政策の一丁目一番地は経済再生！”とかな」
A「”一丁目一番地”。確かに”最重要課題”って言えばいいのにね（笑）」
B「一丁目一番地って・・・ただの番地だからね。」
B「そうかもな」
B「安倍さんは”骨太の方針”、”史上最大規模の補正”だってよ。」
A「煽りますね～・・・なんか嘘でもこういうカッコいい言葉づかいの方が政治が楽しそうじゃないですか。若い人も食いつきそうだし」
A「政治家と官僚、その親族だけが旨い汁を吸って、、国の借金と国民の負担は増える一方・・・とか」
B「下らないキャッチコピーを考える暇があったらさっさと実行をしろっつーのっ！」
A「まあそうですね。でも経済再生は第一でしょう？」
A「ああ、教育の”リカバリーショット！”みたいな」
B「は？下らないこと言ってんじゃないよ。あと隣国との領土問題」
A「”世界よ、ここまでが日本の領土だ！”」
B「・・・歴史問題」
A「”NOと言える日本！””信じるか信じないかは、あなた次第です！”」
A「”北の国から2013”」
B「お前、ふざけてるだろ？」
A「え？いや、なんかそういうフレーズの方が期待が持てるかなって・・・」
B「持てるかよ！」
A「『子供がまだ残ってるでしょーが！』」
B「うるさいよ。TTPはどうするんだよ」
B「流行語を無理やり入れ出したな。社会保障は？」
A「税金の”ごり押し！”、ナマポ・フライングゲット！、議員年金倍増計画に”いいね！”」
B「ダメだよ！」
A「なんでそんな安倍さんを否定ばかりするんですか？」
B「お前を否定してるんだよ。頭痛くなるわ」
A「もしかして先輩、『晋三病（しんぞうびょう）』なんじゃ？」
B「いい加減にしろ！」
